寒さ対策の必須アイテム、ホッカイロ。カイロで体を温めることが不妊の改善にも繋がるとして、妊活中の女性からも強い支持を得ています。
どこでも購入できて、手軽に使えるカイロですが、使い方を誤ると逆効果という情報もあります。
ここでは、カイロを使って効果的に全身を温める方法と、使用上の注意点をまとめました。
妊活中の女性、冷え性の女性、必見です!正しいカイロの活用法をマスターして、冷え知らずの身体を手に入れましょう。
妊活中にホッカイロで温めても大丈夫なの?
妊活女性のタブー事項と言えば、何と言っても「冷え」。しかし、一体どうして冷えが妊娠を妨げるかご存知ですか?
まずは、冷えがいかに妊娠に悪影響を与えるかを把握しておきましょう。
冷え性が妊娠の妨げになる理由
身体が冷えるということは、全身の血流が悪いこととイコールです。血液は酸素や栄養素を全身に運び、代謝を促して体温を上げてくれます。
つまり、血流が悪いと酸素や栄養素が充分に行き渡らず、代謝が低下して体全体を冷やしてしまうのです。
そうすると子宮や卵巣も栄養不足となり、妊娠しやすい環境が整わないと考えられています。
冷えを感じる時はカイロの使用は有効
カイロの熱が卵子の成長を妨げるという説を耳にしたことがあるかと思いますが、信憑性は乏しいです。卵子に悪影響を与える程の温度になる前に、皮膚が熱くて耐えられなくなるからです。
カイロを使用することのリスクよりはメリットの方が多く、冷えを感じる時には積極的に使用して問題ないと言えます。
カイロを使うリスクよりも冷えがもたらす悪影響の方が、遥かに妊娠の妨げになるからです。
どうしても気になる方は、卵子を直接温めてしまうお腹を避けて使用することをおすすめします。
生理~排卵日までの低温期にはカイロを使用しない方が良いという意見もあります。
理由としては、卵巣で卵子が育つこの時期は敢えて体が体温を下げて卵子を育てているので、無闇に温めることは体の摂理に逆らうことになるから。
しかし、医師や鍼灸師の間でも意見が分かれるところで、1年中温めた方が良いと言う意見と、低温期を避けて温めた方が良いという意見があります。
どちらが正しいかを判断するデータはありませんが、体感的に「寒い」と感じている状態は良くないので、カイロや他の方法で体を温める意識を持ちましょう。
寒さを感じない場合には、低温期は積極的に温めるというよりは、冷えないように心がけることが大切かも知れません。
カイロというと冬のイメージが強いですが、実は女性の体は夏の方が深部体温が下がりやすいことをご存じですか?
冬は積極的に寒さ対策をしますが、夏は無防備になりがちです。基本的に薄着な上、エアコンや冷たい飲み物で体の中は冬よりも冷えやすい状態なのです。
特に凍える程エアコンの効いたオフィスでのデスクワークは、体を芯から冷やしてしまいます。女性は夏場でも常にカイロを携帯しておくと安心です。
ホッカイロで全身を温める方法は?
カイロを使って体を温める場合、部分的に表皮体温を上げるのではなく、貼る場所を吟味して全身の体温を上げることが冷え性対策になると言われています。
妊活の場合も、カイロを使って子宮だけを温めるよりも、全身の血流を促して深部体温を上げることが大切です。
足の裏カイロが効果的
妊活には仙骨(お尻の上あたり)やおまた(股間)をカイロで温めるのが良いという情報が溢れていますが、全身を温めるのに最も効果的なのは足の裏です。
足の裏は静脈がたくさん走っているので、ここにカイロを貼ると、温まった血液が全身を駆け巡ることになるからです。
過去にNHKで様々な場所にカイロを貼って、体温の変化を実験した番組がありました。
その結果、全身の体温を上げるには、腰や背中よりも、お腹や足の裏にカイロを貼った方が効果があることが分かりました。
妊活中の女性はお腹には直接貼らない方が良いという意見もありますので、足の裏が最も安心できて効果が期待できる場所と言えます。
参照元:所さんの目がテン!
足首カイロも有効
外出時に足の裏をカイロで温めようと思うと、靴専用のカイロが必要となります。通常サイズのカイロよりもかなり小さく、靴底に貼り付けるようなタイプの商品です。
しかし、靴を脱いだときの処理に悩む場合や、通常サイズのカイロを活用したい場合は、足首にカイロを巻く方法もおすすめです。
内くるぶしから指4本分上の場所を温めるようにカイロを張り、レッグウォーマーやブーツで隠してしまえばOK。足首のカイロも、全身を温めるのに効果的です。
ホッカイロを使う際の注意点は?
体を温めるのに便利なホッカイロ。取り扱い店舗が非常に多く、手軽に使えて便利ですが、使用の際には注意も必要です。
素肌に直接貼らない
これは誰もが知っている注意点だと思いますが、直接肌に貼り付けることは厳禁です。
カイロの温度は42℃程度ですが、長時間直接肌に触れていると低温火傷を引き起こします。必ず衣服の上に貼るようにしましょう。
低温火傷は外見は皮膚が赤くなるだけですが、細胞が深刻なダメージを受けているので、火傷跡が残りやすいと言われています。
万が一低温火傷をした場合は、ワセリンを塗って傷口の乾燥を防いだ上で、早めに皮膚科を受診しましょう。
就寝中は使用しない
就寝中は異変に気づきにくいので使用は控えましょう。低温火傷に気づかないケースや、布団の中で温度が上がり過ぎて発煙したケースもあるようです。
ただし、一日使用してまだ温かさが残ったカイロを、就寝前の布団に入れて温めておく方法はおすすめです。就寝時に必ず破棄するようにすれば、カイロの有効活用となります。
カイロを貼った場所を圧迫しない
カイロを貼った場所をガードルで締め付けたり、ホータイやさらしで強く圧迫したりすることはNGです。カイロのまわりの血流が悪くなると、その部分で熱が停滞して火傷の原因となります。
カイロの上から普通の衣類を身に着けることは問題ありませんが、血流が滞るほど圧迫しないように注意しましょう。
特定部位専用のカイロを他の部位に使用しない
特定部位専用に作られたカイロは、その環境で適温となるように作られています。
例えば、靴専用のカイロは靴下を履いて靴を履いた状態で最適になるように作られているので、他の部位では高温になり過ぎる場合があります。
特定部位専用のカイロは、必ずその部位で使用するようにしましょう。
他の暖房器具との併用は避ける
こたつやホットカーペットなどの暖房器具とカイロを併用すると、カイロの温度が上がり過ぎる場合があります。
通常以上に温度が上がったカイロは高温火傷を引き起こしますので注意が必要です。寒い冬でも、他の暖房器具との併用は厳禁です。
未使用のカイロは熱を発散させてから破棄する
使用時の注意事項ではありませんが、未使用のカイロを破棄する場合は開封して熱を発散させてから不燃ゴミとして捨てましょう。
未使用状態のカイロをそのまま捨てると、発火する可能性がゼロではないからです。
ただし、自治体によっては可燃ゴミとして捨てるように指示を出している場合もありますので、事前に確認をしてから破棄しましょう。
まとめ
仙骨カイロやおまたカイロが有名なホッカイロの使用法。しかし、全身を温めるには「足の裏」に貼るのが最も有効なことがお分かりいただけましたでしょうか?
「冷えは万病の元」と言われるほど、冷え性は健康の大敵です。特に妊活中の女性は全身の血流を良くして、子宮環境を整えることが大切です。
ホッカイロを有効活用して、体を芯から温めてあげましょう。
カイロ以外によもぎ蒸しも妊活中に使うと良いと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
下記のページで詳しくご紹介していますので、こちらも参考にして頂ければと思います。