ホルモンバランスが変化する妊娠中は、どうしてもお肌が荒れてしまいます。
ファンデーションで肌荒れを隠したいところですが、妊娠中は肌が敏感になってしまい、かえって肌荒れが悪化してしまうことも。
そこで、妊娠中でも安心して使えるファンデーションの選び方や、ファンデーション不要のメイク方法などを紹介いたします。
妊娠中の肌荒れ時でも安心できるファンデーションの選び方は?
基本的には、低刺激、無香料、高保湿のファンデーションを選んでいくことになります。条件に当てはまるものの中から、自分の肌に合ったものを探していきましょう。
基本の選び方
オーガニックや完全無添加をのファンデーションは、やはり一般のものに比べて肌への刺激が少なくなっています。また、敏感肌向けのファンデーションも比較的刺激が少なく、妊娠中のお肌におすすめです。
妊娠中はささいな匂いが気になってしまいます。せっかく低刺激のものを購入しても、香りがついていたため使用できなかった…なんてことも。購入の際は、無香料かどうかをしっかり確認しておきましょう。
肌の乾燥は、肌荒れの大きな原因になりがちです。乾燥によってかゆみが出て、無意識にかいてしまい、炎症につながってしまうケースもあります。保湿効果の高いファンデーションを選んで乾燥を防ぎ、肌トラブルを回避しましょう。
おすすめのファンデーション
先ほどの項目では成分に注目しましたが、こちらでは種類について詳しく見ていきましょう。
ルース・パウダー
最もおすすめの選び方が、ルースやパウダーといった粉が主体のファンデーションを選ぶことです。
その性質からよれやすくカバー力も弱いですが、そのぶん肌への負担を抑えられます。また、後の項目で紹介するクリームタイプのファンデーションと組み合わせることで、弱点を補うこともできます。
粉状のファンデーションの中では、特にミネラルファンデーションがおすすめです。
界面活性剤やオイルなども含まれていないため肌に優しく、石鹸のみで落とすことができるといことで、日本でも2000年以降に広まっていきました。下地も不要なので、出かける前にさっと塗ることができる手軽さも嬉しいですね。
クリーム
カバー力があり保湿力も兼ね備えているのが、クリームタイプのファンデーションです。
ルースやパウダーに比べると油分が多いのがネックではありますが、下地からライトファンデーションまでのすべての機能を兼ね備えたオールインワンのクリームであれば、肌に対する刺激などの影響も抑えることができます。
中でもBBクリームは元々、医療機関で肌を保護するためのクリームであっただけに、妊娠中にも安心して使えるファンデーションです。
元はケガや手術などで傷ついた肌を保護するためのクリームでしたが、その効能に着目され、次第に化粧品として広まるようになりました。下地だけでなく、美容液や日焼け止めといった機能も備えており、美容効果が期待できます。
パウダーだけではカバーできないときや、肌をしっかり保護したいときにおすすめです。
妊娠中のひどい肌荒れ!ファンデーションの塗り方は?
自分に合ったファンデーションを選ぶことができても、塗り方が間違っていたら効果が引き出せません。まずはしっかりとスキンケアを行い、ファンデーションや道具に合った塗り方をマスターしましょう。
まずはスキンケアから
妊娠中で敏感肌だから化粧品がすべてダメ、という場合でない限り、スキンケアも行うのがよいでしょう。
どんなに低刺激なファンデーションを選んでも、少なからず肌に負担はかかってしまいます。その負担を少しでもなくすのがスキンケアです。
化粧水や乳液、またはいずれか一方だけでも構いませんので、ファンデーションを塗る前にしっかりと時間をかけて肌へ浸透させます。
ファンデーションを塗る前に
スキンケアを行ったら、さっそくファンデーションを肌に塗っていきたいところですが、その前にしたほうがいいことがあります。それは、パフやブラシなどにファンデーションをなじませることです。
パフやブラシなどからそのまま肌にファンデーションを塗ってしまうと、ムラができてしまい、肌への負担が増えてしまいます。ファンデーションの形状に関わらず、手の甲に軽く塗ってファンデーションをなじませ、それから顔へ塗っていきましょう。
ファンデーションの塗り方
ルースやパウダーの場合
- 少なめに取って、顔のパーツごとに塗ります。顔の中心のパーツから外側へ向けて塗っていきましょう。そうすることで中心が最もファンデーションが厚くなり、立体感のある綺麗な仕上がりになります。
- 各パーツにファンデーションを足す場合は少量を取って、パフなら軽く抑えたり、ブラシなら小さく円を描いたりして塗っていきます。
- 気になる目の周辺は、パフやブラシなどに残ったパウダーを優しく乗せるだけで充分です。
- 仕上げに、輪郭と首筋の境目をぼかします。パフであれば使用しなかった面を使って、輪郭から首筋へファンデーションを伸ばします。ブラシの場合は、ティッシュなどでしっかりとパウダーを落とし、パフと同様に首筋へぼかしていきましょう。
クリームの場合
- 親指の爪ほどの量を目安に使います。ルースやパウダーと同じように、少なめに取って顔の中心のパーツから外側へ向けて塗っていきます。スポンジを使う場合には、広い面を使って伸ばしましょう。
- 各パーツにファンデーションを足したいと思っても、我慢して顔に残っているファンデーションを伸ばすのがおすすめです。足りないと思って足してしまうと、後になって厚塗りになってしまった…なんてこともあります。
- 目や口の周辺は肌が動くことが多いため、薄く伸ばすと綺麗に仕上がります。
- スポンジを使い、そっと肌を抑えて余計な油分を取ります。
- ルースやパウダーと同様に、輪郭と首筋の境目をぼかしましょう。髪の生え際などもぼかすことで、よりいっそう自然な仕上がりになります。
- テカりを抑えたいときは、パウダーを軽く乗せるのがおすすめです。
ファンデーションを使わないメイクのやり方ってあるの?
妊娠中は、低刺激で無添加のファンデーションでも肌が荒れてしまうケースがあります。ファンデーションを使わないメイクにあまり抵抗を感じないということであれば、ぜひ下記の対策法についても参考にしてみてください。
ベビーパウダーと日焼け止めでカバー
ファンデーションの代わりとして使えるのが、赤ちゃん用品でもあるベビーパウダーです。赤ちゃん用品なので、妊娠中の不安定な肌にも負担をかけず使うことができます。
ベビーパウダーはファンデーションよりも空気を通しやすい性質を持ちます。
ファンデーションでは肌の呼吸ができず、毛穴が詰まったり皮脂のバランスが崩れたりしますが、ベビーパウダーはそうした肌トラブルが比較的起こりづらくなっているのです。
また、肌の色味を明るく見せたり、毛穴を隠してくれたりと、ファンデーション代わりの役目もしっかり果たしてくれます。
ファンデーションの代用となるベビーパウダーですが、肌への負担が少なくて、仕上がり具合もきれいになる半面、紫外線防止には使えない事から、日焼け止めも一緒に使うことになります。もちろん、日焼け止めに関しても、刺激が低く、肌に優しいタイプの商品を選ばれることをおすすめします。
リップで工夫する
ファンデーションを使わなくても、色付きのリップをつけることで顔色の印象を変えることができます。
色白であればピンク系、中間であれば濃いめのピンクや深みのある赤、色黒であればオレンジ系の色がおすすめです。あわせて眉も描くことで、ファンデーションがなくてもきちんと感を出すことができます。
少しの外出であれば、リップだけでも充分に効果がありますのでお試しください。
まとめ
妊娠中の肌は非常に敏感で、変化もしやすくなっています。肌に合うと思ったファンデーションを使っていても、一ヶ月後には肌が荒れることもあるほどです。
異常を感じたらすぐに使用を中止し、しっかりとスキンケアを行って、肌に合ったファンデーションを見つけてくださいね。ファンデーションを使わずメイクするのも、工夫のしがいがあって楽しめるのでおすすめです。