妊娠中に焼肉屋へ!焼肉の食べ方&注意点は?何か危険性はあるの?

妊娠

妊娠中は何かと食べ物に気を使いますよね。妊娠初期はつわりのせいでろくに食べられなかったり、つわりが終わっても厳しい体重管理が必須となってきます。

ただ、無性に焼肉が食べたい!と思うこともあると思います。我慢ばかりしてストレスを溜め込まない為に、今回は妊娠中の焼肉の食べ方や注意点についてまとめてご紹介していますので、参考にして頂ければと思います。

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妊娠中の焼肉の食べ方は?

焼肉

妊娠中に家庭でもお肉を食べる機会はあると思いますが、焼肉店で食べるのとはやっぱり別物ですよね。

妊娠していなかった時は、好きな部位を好きなだけ食べても何も問題なかったと思いますが、妊娠中は食べる部位、食べ方も工夫が必要です。

食べる順番の工夫

焼肉といえばメインはお肉ですが、空腹状態で最初にお肉をガツガツ食べてしまうと、どうしても食べ過ぎてしまいます。

最初にサラダとスープを注文して食べると、胃への負担も軽減されてお肉の食べ過ぎも予防できます。その後にお肉を食べるようにすると、栄養バランスも偏らずに食べられます。

おすすめの部位

妊娠中は体重管理や血圧にも注意が必要なので、脂身の少ないヘルシーな部位がおすすめです。

モモ

脂身が少ないので他の部位より低カロリーです。

肩ロース

筋が多くて堅めなので、噛むことで満腹感を得たい人におすすめです。

ヒレ

脂身が少ない事に加えて柔らかいので食べやすいです。

鶏肉

牛肉や豚肉と比べると、鶏肉はとても低カロリーです。焼肉店では鶏つくねやモモ、セセリが主にメニューとして出されています。

脂の乗ったカルビの代わりに、脂の乗ったセセリを食べてカロリーを抑えるのもおすすめです。

焼き加減

新鮮なお肉を網で焼くからこそ、少し半生の赤みの残った状態で食べるのが好みという方もいますが、妊娠中に半生は禁物です。

両面をしっかり焼いて、肉厚なものは中までしっかり火を通してから食べるようにしましょう。

妊娠中に焼肉を食べる際の注意点は?

カルビ

食べる部位や順番だけ気をつけるのと同時に、食べる際に注意しなければならない事があります。なかでも注意したいのが下記の3つになります。

トングや箸の使い分け

今は焼肉のチェーン店がたくさんあり、注意書きや店員さんから説明をされることもあり、ご存知の方も多いかもしれませんが、お肉を焼くトングと、焼けたお肉を取る箸の使い分けは、徹底する必要があります。

手順としましては、トングで、肉を乗せる→肉を裏返す、箸で肉を取り上げるという工程がもっとも汚染が少なくなります。その次に安全なのは、トングで肉を乗せる、箸で肉を裏返す→肉を取り上げるとなります。くれぐれも全行程を箸で行うのだけは避けるようにしてください。

忘れがちなので、自分だけではなく、一緒に食べる人にも注意してもらいましょう。

お箸の材質との関連性
お箸に関しては、割り箸を使われる事が多いかと思いますが、木製の箸よりも、金属製の箸の方が、菌が付着しにくいという検証結果があるようなので、焼肉店に行く際には、マイ金属製箸を持参するといいかもしれませんね。

肉は重ならないように焼く

せっかく焼けているお肉であっても、新しい生肉を焼く際に重なってしまった場合は、細菌が付着してしまいます。もし重なってしまった場合は、再度焼いてから食べるようにしてください。他の野菜なども付いた場合も同様です。

レバーに注意

レバーは鉄分や葉酸が豊富なので、特に妊娠初期には食べたい食材の一つです。でも、生レバーは食中毒などの危険性もあるので妊娠中に食べる事はおすすめできません。

更に、妊娠中に良い栄養素がたっぷりだからと言って食べ過ぎるとレチノールの過剰摂取に繋がるので、食べる場合は1人前に抑え、しっかり火を通して食べるようにしましょう。

カロリー、塩分の摂り過ぎ

焼肉は油分や脂肪分も豊富なので、どうしても高カロリーになってしまいます。更にお肉の下味として塩コショウが振られているものも多いので、どうしても塩分の摂取量も増えます。

カロリーをたくさん摂り過ぎてしまう事で注意したいのは、血圧があがってしまう事です。特に妊娠中期の妊娠20週目~分娩後12週の間は、約20人中1人が発症すると言われている、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)に気を付ける必要があります。

妊娠経過が順調な場合は赤ちゃんへの影響はまず問題ないと言われていますが、母体に負担がかかってしまうので、カロリーの摂り過ぎ(お肉の食べ過ぎ)、塩分の摂り過ぎには注意するようにしてください。

妊娠中に焼肉を食べる事による危険性は?

焼肉セット

焼肉は食べたいけど、赤ちゃんにとって危険性があるのかどうか事前に知っておきたいですよね。

焼肉自体は危険性のあるものではありませんが、食べ方などに注意しないと母体や赤ちゃんに影響が出る可能性もあります。安心して焼肉が食べられるように、以下の事に注意しましょう。

トキソプラズマ

生肉や、猫の糞の中にいる寄生虫がトキソプラズマです。妊娠中はもちろんのこと、妊娠する6ヶ月前にトキソプラズマに感染すると、胎盤を通して赤ちゃんに移ってしまいます。

赤ちゃんに移ると、流産や死産、脳や目に障害を持ってしまう事もあり、低体重や脳炎、黄疸が出てしまう可能性もあるので、焼肉を食べる際には必ずしっかり火を通して、生肉を食べないようにする事が大切です。

食中毒

生肉にはトキソプラズマの他に、食中毒の危険性もあります。

下痢や嘔吐の症状が現れることで母体が脱水症状を起こしてしまったり、下痢による腹痛で子宮が収縮してしまい、早流産を引き起こしてしまう事もあるので、焼き加減やトングや箸の使い分けを徹底的に行いましょう。

レチノールの過剰摂取

動物性ビタミンAのレチノールはレバーに多く含まれています。鉄分や葉酸が豊富なので、焼肉でしっかり摂取しようと思っている人もいると思いますが、実は摂取に注意が必要な栄養素です。

妊婦が一日に摂れるレチノールの摂取量は、上限1500μgとなっています。それに比べ、豚レバーは一人前13000μg、鶏レバーは14000μgなので、1人前食べてしまうと摂取量の上限をオーバーしてしまいます。

レチノールを過剰摂取すると、赤ちゃんの口蓋裂や水頭症、奇形などの原因になる事があるので、摂取量には十分注意が必要です。

タバコの副流煙

お肉を焼く時の煙も気になりますが、焼肉店で気にしなくてはいけないのはタバコの煙です。よほどこだわりのある焼肉店でない限り、全席禁煙となっているお店は少ないです。分煙と書いてあっても、席が離れているだけで煙は店中に充満している事もあります。

タバコの煙は、赤ちゃんに栄養を届ける血管を収縮させてしまうので、赤ちゃんの発達に悪影響を及ぼしてしまいます。焼肉店を選ぶ際には、完全個室になっているお店を選ぶのがおすすめです。

まとめ

妊娠中に焼肉を食べる時は、食中毒や感染症には十分気を付け、なるべく低カロリーに抑えるようにしましょう。ですが、せっかくの焼肉なのに制限ばかりで、それがストレスになってしまうと本末転倒です。

妊娠経過に特に問題がない場合は、健診に行った日の夜に体重管理を頑張ったご褒美として焼肉を食べて、次の健診までに緩く体重管理するなどして工夫するのもおすすめです。

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