妊娠中のお菓子食べ過ぎによる胎児・妊婦への影響&食べる際のポイント

妊娠

妊娠中は、いつも以上におなかが減りやすいです。そのため、普段は空腹を我慢をできる人も、ついつい食べ過ぎてしまう場面が増えてきます。

頭ではわかっていても、我慢できないと、これで大丈夫なのかと不安になるはずです。

実際に、私の周りの友人も、妊娠中記頃から家でゆったりと過ごすことが増えたといいます。

自分の時間があることで、「ついついお菓子に手が伸びてしまう」なんて言う、悩みを話していました。

しかし、お菓子って栄養が偏っていて、食べ過ぎは体によくないといいます。

カロリーが高く、糖分や塩分、油分を多く含むお菓子は、胎児にどのような影響を与える恐れがあるのか心配になりませんか?

ここでは、そんなお菓子に関する注意点と、妊娠中に食べていいお菓子や食べてはいけないお菓子、どのくらいの量や頻度なら大丈夫なのかについてご紹介しています。

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妊娠中のお菓子食べ過ぎによる胎児・妊婦への影響は?

妊娠中のお腹

妊娠中に食べたくなってしまうお菓子ですが、食べ過ぎによる胎児と妊婦への影響はどうなのでしょうか。

胎児

低血糖症のリスクが高くなる

あまりにも多く糖分を摂取していると、当然赤ちゃんにも多くの糖分がへその緒を伝わって流れていきます。

おなかの中にいる胎児のうちは、ママから流れてくる糖分を、自分自身で分解をしています。糖分を分解するホルモンを出し、正常に成長をすることができます。

しかし問題は、生まれた後の話です。ママと離れて、へその緒からの糖分が断ち切られたときに問題が出ます。

今までの糖分の量に匹敵するホルモンを、赤ちゃんが分泌し続けてしまうことで、血糖症をおこしてしまうことがあります。

神経に異常のある病気

二 分脊椎症(にぶんせきついしょう)を初めとする、先天性の病気を引き起こしてしまうことがあります。

お菓子など栄養分の少ない食べ物を食べることで、あら ゆる細胞を作り出す機能が働かないことから発症します。

特に葉酸を含むビタミン、たんぱく質などの栄養が不足することが原因とされています。

妊婦

肥満

お菓子の食べ過ぎで一番懸念をしたいのは、太りすぎてしまうことです。

妊娠中は何もしなくてもおなかが減り、食べづわりがある方は、余計にたくさん食べてしまうということがあるでしょう。

どう過ごしても体重が増える妊娠中なので、ある程度の増量は仕方がないとしても、BMIの値をチェックして、許容範囲から超えないようにするのが大切です。

あまりにも短期で太ってしまうと、難産を引き起こすだけではなく、ママの体にいい影響を与えません。

糖尿病

妊娠中は、今まで平気であったことでも、病気の根源となってしまうことがあります。

甘いものをたくさん食べてしまうことで起こりうる病気が、糖尿病です。糖尿病に妊娠中になり、産後に苦しむという事もありますので注意しましょう。

血圧が上がる

栄 養を赤ちゃんに送る妊娠中は、普段よりも血圧が少し高めになっていますが、妊婦の通常値を超えるのは問題です。

チョコレートなどの糖分、スナック菓子の塩 分を、一時的にでも多く食べ過ぎることで血圧が上がりやすくなります。

妊娠高血圧症候群となってしまい、重症化すれば帝王切開での分娩になることがありま す。

妊娠中に食べていいお菓子は?

妊娠中に食べていいお菓子、できるだけ食べない方がよいお菓子について、見てみましょう。

迷ったら選びたいお菓子

果物を食べる

果物

糖分の過剰摂取は、ビタミンやミネラルが失われてしまいがちです。

そこで、甘いものを食べるときには、一緒にフルーツを食べるように心がけると、栄養バランスが整いやすいです。

自然そのままのドライフルーツは、適切な量であれば、口寂しさを満たすのにちょうどいいはずです。

サツマイモを食べる

サツマイモ

甘くて食物繊維が豊富なサツマイモは、妊娠中にも安心して食べられるおやつです。

スーパーなどでふかして売られているサツマイモは、じっくりと温められているので、甘くておやつ代わりになります。

ただし、サツマイモも糖分が高い食べ物で、食べ過ぎはカロリーオーバーになるので、多くても中サイズ1個(200g程度)とします。

ゼリー

ゼリー

ゼリーはたっぷりの水分を含んでいて、カロリーのわりにおなかを満たしてくれるので、妊娠中のお菓子として活用できます。

妊娠中毒症が気になるという人は、カロリー0タイプのゼリーもおすすめです。

多少カロリーが高くても、フルーツやナタデココなどが入っているゼリーは、食べごたえも満足感も高いので、おなかが減ったら1つ食べても安心です。

控えるべきお菓子

糖分の多いお菓子

チョコレート

例えば、チョコレートやクッキーをたくさん食べたからと言って、特定のアレルギーになるとは限りません。

糖分の多いお菓子が危険なのは、ママの体重が増えすぎて高血圧や高血糖、妊娠中毒症になることです。

栄養価が偏り、ママ自身の体に良くないので、あくまでも嗜好品という意味で適切な量を食べるようにしましょう。

塩分の多いお菓子

ポテトチップス

スナック菓子は塩分が多く、ムクミが出やすいのが難点です。

例えば、ポテトチップスや塩辛いおせんべいは、塩分が多く、妊娠後期のムクミをひどくさせる可能性が高いです。

それだけではなく、同じく高血圧や妊娠中毒症を引き起こす可能性があります。

どうしても食べたいなら、ポテトチップスなら小さな袋1つ、塩分控えめのタイプを選ぶなど、工夫をします。

妊娠中のお菓子ってどれくらいなら大丈夫なの?

イライラする女性

妊娠中は”どのくらいの量”のお菓子なら大丈夫なのでしょうか。

体重増加を管理する

妊娠中の体重増加は、普段の体質や妊娠中の体質にもよりますが、一般的には7キロ~12キロが適正と言われています。

この範囲を超えないように、きちんとお菓子を食べていれば問題はないでしょう。

妊婦検査の数値を気にする

妊婦検査では、尿検査や血液検査が定期的に行われています。本当におやつばかり食べていて、赤ちゃんへの影響が出そうということであれば、すぐさま数値に現れるものです。

先生や看護師さんから指摘が出たら、きちんと話をして、食べる量と向き合うようにしましょう。

イライラすることのほうがよくない

甘いものをほしいというときに、極端に我慢をするというのもよくありません。

妊娠中はマタニティーブルーという言葉がある通り、イライラがたまりやすいです。

おなかにいる胎児も、ママがストレスをためることに敏感ですので、無理に我慢するのもよくありません。

体重やBMI値、妊婦検査での数値などを参考にしながら、問題が出ない量を食べるのであれば、問題はないでしょう。

まとめ

妊娠後期になると、おなかの中の胎児の成長が著しくなります。何を食べても、逆に極端に言えば、何も食べなくても体重が増加する時期です。

ブドウ糖をはじめとする栄養は、どんどんと胎児の成長に使われていきます。

胎児側に栄養が流れてしまうことから、ママ自身の体が栄養不足となりやすく、たくさん食べたいという気持ちになります。

妊娠後期ころからは、特に糖分がほしいと思う人が多いですが、正しい量を食べるのであれば、特に問題はありません。

アレルギーや胎児への影響がやっぱり気になるというのであれば、オーガニック製品を選ぶとよいでしょう。

また、日々の体重やBMI値や、妊婦検査での結果と向き合う生活が大切です。

お菓子による栄養の偏り、急な体重増加は妊娠中毒症を引き起こし、難産になりかねません。

あくまでも食べ過ぎにならないように、適切な量を食べるようにしていきましょう。

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