妊娠五か月頃になるとお腹がだんだん大きくなってきます。そこで気になり始めるのが妊娠線。
妊娠線は、妊娠中ならば前期後期関係なくできる可能性があり、一度できると産後も白い線として残る厄介者です。
妊娠するとホルモンバランスが妊娠前に比べて大きく変わります。その変化によって太りやすくなったり、肌の再生が遅くなったりと、妊娠している限り避け様がない原因だらけです。
早めにコツコツ対策する事で妊娠線のリスクは低くなります。今回妊娠線を予防する為の方法をまとめておきましたので、ぜひご参考になさってください。
オイル・クリーム
体の内側からの水分では足りない分はで外からもしっかり保湿しましょう。オイルやクリームを塗る際にマッサージをすれば一石二鳥です。
ケアの頻度は、ずばり毎日です。毎日のお風呂上りの日課にしましょう、お風呂上りだけでなく気になったらその都度ケアしていたという話もあります。
マッサージ
マッサージは代謝をアップさせ老廃物を排出させるる効果が大いに期待できます。また保湿効果のあるオイルやクリームなどを使って行えば肌の乾燥も防ぐことができます。
妊娠線予防のマッサージは肩こりのマッサージのように力をこめずに、脂肪や老廃物の排出を促すように優しく行います。
オイルを使ったお腹のマッサージ動画この動画をもとにオイルマッサージの手順を紹介します。オイルがなくてもお手持ちのクリームやジェルで、気軽にできます。
- マッサージをするタイミングはお風呂上りなどの、肌が湿っているくらい状態おすすめ。オイルと肌の水分を混ぜるように行うと効果が高まります。
- 手のひらに2プッシュくらいオイルを出し、そっと両手で包み込むようにして体温で温めます。温めるとオイルの浸透率が高まります。
- まず片手をおへそに付け、そのままぐるぐる円を描くようにゆっくり撫でていき、もう片方の手も同じ様に円を描きます。この時、妊娠線が出やすい脇腹も含めてしっかりと円を描きましょう。
- 次は下腹部あたりのマッサージ、もうワンプッシュ手にとり、また手の温度でオイルを温めます。この時、指先あたりにオイルをたっぷり含ませるイメージで。
- 両手を両脇腹に添えておへその下をゴールにマッサージします。指先を使い斜め下に向かってくるくるくると、5回くらい円を描けるように、これを3セット行います。
- 次は深呼吸をしながらのマッサージ、手を脇腹に戻しながら、息を吸います。息を吐きながらすーっと指をおへその下に滑らせます、縦に出やすい妊娠線を横切っていくイメージで。これを5回(深呼吸を5回めいっぱいやるのは意外と大変、無理のない範囲で行って下さい)
- 子宮の形に合わせてハートのマークを描くマッサージ。息を吸いながら、おへその下から指先を使いお腹の膨らみの外側を大きくマッサージ、ハートの一番上あたり(みぞおちあたり)まできたら、スタート地点に向かって息を吐きながら真っすぐに指先を滑らせます。お腹の赤ちゃんをハートで包むようなイメージです。
- 最後は手の平にあまったオイルを背中や腰回り、太ももなどに塗布しましょう。
マタニティヨガ
運動が健康に良いことは知っていても妊娠中に運動をするのは不安、という妊婦さんのためにマタニティヨガを紹介します。今回は妊娠線のできやすいお腹まわりの引き締めはもちろん腰痛にも効果のあるポーズを紹介します。
猫のポーズ- 四つん這いになり手足を腰幅に開きます。
- お尻を突き出し骨盤を前に傾けながら、頭を上に突き上げます。この時胸あたりから上に吊り上げられるイメージで頭を上げましょう。
- 気持ちいいと感じるところまで頭が上がったら、息を吐きながら元の姿勢に戻ります。
- おへそ辺りをのぞき込むように頭を丸め込みます。
お腹の大きい妊婦さんには、この動画の様に腰をくねらせるのは難しいと思います。違和感のない範囲で行って下さい。
ヨガは回数をこなすよりも一回の動作を丁寧にやる事に意味があります。気分転換がてらにリラックスしながら行いましょう。
複式呼吸
複式呼吸によって内臓が動き、基礎代謝がアップします。隙間時間にこまめに行うことができるので忙しい妊婦さんにもおすすめです。妊娠中でもできる複式呼吸を紹介します。
- お腹を膨らませながら鼻から息を吸い、ぴたっと止めます。
- お腹をへこませながら口から息を吐きます、横隔膜や胃・腸に空気を取り入れて動かす様に意識してみましょう。
- お腹が空っぽになったら一呼吸おいて1の動作へ
お腹の張りを感じたり気分が悪くなったら、すぐに動作を止め安静にしましょう。
食事
最近では“大幅な体重増加は出産時のリスクを高める”と産院からの体重増加に対する指導が昔より厳しくなっていて、食事管理を頑張っている方も多いのではないでしょうか。体重増加はもちろん、お肌の内・外部から妊娠線を予防するのに効果的な栄養素と食材を紹介します。
鉄分
赤ちゃんとお母さんにとって必要不可欠な血液を作ります、不足すると貧血・代謝低下に。
鉄分を多く含む食材として、貝類・パセリ・卵黄・レバー、鉄鍋を使って調理するのと鉄分を効率的に摂取できます。
亜鉛
細胞分裂を促し骨・皮膚の再生の元となります。妊娠中は一日13mg(通常時の1.3倍)の量が必要と言われています。
亜鉛を多く食材として、牡蠣・レバー・煮干し・ごまなどが挙げられます。
ビタミンA群
肌や粘膜を健康に保ち、新陳代謝を促します。
乳製品・卵・ウナギ・アナゴ
緑黄色野菜(人参・小松菜・かぼちゃ等々)・海藻類・緑茶
タンパク質
肌再生の元となり、赤ちゃんの脳や筋肉などを作っていく上で大切な栄養素。
魚・肉(脂身はなるべく避けて)・乳製品・豆製品・卵。
コラーゲン
皮膚が潤いを保つため大切な成分で、妊娠によるホルモンの影響や胎児の成長にも必要不可欠な栄養素。体内でのコラーゲン合成に必要なビタミンCも一緒に摂っておきましょう。
手羽・鳥皮・牛すじ・ウナギなど、高カロリーの食材が多いのでサプリもおすすめ。
良質な油
肌に潤いをもたらすだけでなく、脂肪代謝も促します。
オリーブオイル・えごま油・ナッツ類オイル。
妊娠線予防のために控えたい食べ物
高カロリーはもちろん糖質・脂質・油分が過多な食べ物は避けましょう。ファーストフードやインスタント食品など、食事の準備ができない場合に頼る程度にし、常食しないようにしましょう。
腹巻・腹帯
すでに冷え対策をしている妊婦さんは多いと思いますが、これは妊娠線対策にも効果的です。内臓を温めると基礎代謝が上り、皮下脂肪がつきにくくなるからです。
パイル生地(ふわもこ素材)のものがおすすめ。締め付けがないためつわり中や妊娠後期の妊婦さんにでも着けられます。
ある程度お腹を固定したい妊婦さんは腹帯を使用すると楽になります。腰痛持ちの方も腰をサポートするタイプの腹帯なら安心です。
無暗に掻かない・触らない
妊娠線がでていなくても妊娠中はなんだかお腹周りがかゆくなりませんか?
お風呂上りなど体温が上がるとかゆみがひどくなったり、肌の奥からじわじわと伝わってくるようなかゆみを経験する妊婦さんは多いです。ここで無暗に掻いてはいけません、もしかしたら妊娠線ができ始めているのかもしれません。
力いっぱい掻いたり叩いたりしてしまうと、皮下組織の裂けをもっと広げてしまうのです、かゆみに耐えられない場合は濡れタオルを患部にあてましょう。
タオルを長時間あてると身体が冷えてしまうので要注意です。
まとめ
妊娠線はお腹の他にも太ももや二の腕・乳房などにもできるので、ケアの際は鏡の前に立って身体全体を確認しながら行ってみましょう。
赤ちゃんが生れると、ゆっくりボディケアをする時間がなくなってしまう程忙しくなります。妊娠中だからこそじっくりとボディケアをするチャンスです、お気に入りのケア商品を見つけてリラックスしながら行ってみましょう。