様々な症状のあるつわりですが、においつわりになると、日ごろ気にならなかったにおいまで苦手になってしまいます。
においによっては家事がまったく手につかなくなったり、用があっても外出できなくなったりと、日常生活を送ることさえ困難になりがちです。
いつまで続くのか目安となる時期を知り、治まるまでのあいだ、対策をしっかり行いましょう。
においつわりっていつまで続くの?
においつわりは一般的に、安定期に入る12週から16週ごろまでに治まることが多いです。ご飯の炊けるにおいや、洗濯物のにおい、台所の流し場のにおい、家族の体臭など、生活に密接したにおいで気持ち悪くなってしまうケースがほとんどです。
しかし、においつわりに限らずつわりには個人差が大きく、人によっていつまで続くのか大きく変わってきます。20週まで続いた人や出産するまで続いた人もいます。
また、においつわりが終わっても、一度苦手に感じたにおいは出産後も苦手なまま…という場合もあります。あるいは、10週ごろににおいつわりが治まったのに16週になって再び始まってしまうこともあります。
においつわりを乗り切る為の対策は?
家庭内で発生するにおいはもちろん、外出先でも特定のにおいに気分が悪くなってしまうことがあります。
こちらの項目では、においつわりによる負担を少しでも減らすため、様々な対策を紹介しています。自分のにおいつわりの症状に合った対策を見つけて、においつわりを乗り切りましょう。
家庭内でのにおい対策
家全体
どの家庭にも、家庭特有のにおいというものがあります。妊娠前は気にならなかったにおいでも、においつわりになると気分が悪くなってしまうことも。においが香るタイプの芳香剤を使うことはやめ、こまめな換気を心がけましょう。
晴れた日に行ってください。部屋の中央を風が通るよう、対角線上にある二か所の窓を開けます。空気が入ってくる窓を15センチ、空気が出る窓を全開にしましょう。
1時間につき5分間の換気が理想ですが、冬場など寒い時期は2時間に一度の換気でもずいぶん楽になります。換気を行う時間も、春と夏は12時から16時、秋と冬は12時から14時が湿度が低くおすすめです。
台所
生活に欠かせない水道水のにおいが苦手になってしまうと、体への負担は非常に大きいです。蛇口に浄水器を取り付ける、浄水ポットを使用する、汲んだ水にレモンやライムなどをスライスして入れておくなどして、しっかり対策を行いましょう。
エタノールを用いてこまめに掃除を行うことが最もよい対策ですが、つわりで体調が悪いとそれも難しくなってしまいます。そこで、なるべく使いかけの食品を出ないようにすることから始めましょう。
香りの出ない脱臭剤や、においを消してくれる重層をカップなどに入れて置くこともおすすめです。
においの少ない台所用洗剤で洗い、しっかりと乾燥させましょう。まな板などにしみついた肉や魚のにおいが原因であれば、お酢を使うことで生臭さを消すことができます。
お酢と水を1:3で割り、まな板にスプレーして1分放置し、流水でしっかりと洗い流すだけです。しかしこの方法ではお酢のにおいが残ってしまいますので、その後、改めて洗剤で洗い、日光に当てましょう。
トイレ
芳香剤は無臭のものに交換するか、使用自体をやめてしまいましょう。できる限り掃除を行い、換気扇があればつけっぱなしにし、窓がついていれば開けてください。
お風呂
においつわりになると、水場のにおいだけでなく、シャンプーやボディーソープのにおいが苦手になってしまうことも多いです。
お風呂には妊娠前であれば気にならなかったような、多くのにおいが溢れています。無香料のものでも、においつわりになると特有のにおいを感じ、気分が悪くなることも。
おすすめはボディーソープのかわりに植物石鹸、シャンプーは無添加のものを使用し、コンディショナーは使用を控えることです。
カウブランドの無添加シリーズは香料が入っておらず、安心して使うことができます。
ミヨシの無添加せっけんシリーズは赤ちゃんから大人まで使えて、原料のにおいもしないのでおすすめです。
全薬工業のロモコートのシャンプーもにおいが少なく、敏感肌にも優しい成分となっています。
[/su_note]洗濯物
洗濯洗剤はもちろん、柔軟剤や、室内に干している洗濯物のにおいが苦手になってしまった場合、洗剤を変えるなど工夫する必要があります。
無香料や無添加のものを選ぶことが基本となります。しかし、香料が入っていても人によっては問題がないこともあります。
P&Gのさらさは、においつわりを経験した多くの妊婦さんから高い評価を得ています。
出典:amazon.co.jp
NSファーファジャパンから販売されているファーファラボ無添加超コンパクト液体洗剤には、防臭効果もあるため、においを元から防ぐことができます。
出典:amazon.co.jp
同じくファーファから販売されている、液体洗剤香りひきたつ無香料も防臭効果がありにおいも少ないです。
出典:amazon.co.jp
洗濯洗剤と一緒に使用する柔軟剤は、しっかりと香りがついている商品がほとんどです。そのため、においつわりのあいだは使用を控えることをおすすめします。
どうしても衣類をふんわりと仕上げたい方は、クエン酸を代用しましょう。大さじ1杯のクエン酸を50ccの水に溶き、通常の柔軟剤と同じように使うことで柔軟剤の効果が得られます。
洗濯の際のポイント
室内に干している洗濯物のにおいが苦手になってしまった場合、以下の対策から環境や体に合った方法を試してみましょう。
畳むあいだはマスクをするなどして対策しましょう。室内に干している時間をカットできます。
1日に1回していた洗濯を2日に1回にするなどして、回数を減らしてみましょう。洗濯物が溜まるとそのぶん家が散らかっているように感じてしまいますが、回数を減らすことで体への負担を減らすことができます。
洗濯しなければならないタオルや下着をそれぞれカゴでわけることで、優先して洗濯するもの、後回しにしてよいものが明らかになります。そうすることで洗濯の回数を減らすことにつながり、家事も把握しやすくなります。
リビングや寝室とは別の場所に、室内に洗濯物を取り入れてそのまま干しておけるスペースを作ります。突っ張り棒や、室内に置ける物干しがあると便利です。着るときはそのままそこから衣類を取っていけばよいので、畳む手間を省くこともできます。
外出先でのにおい対策
外には様々なにおいが溢れており、思わぬ瞬間に苦手なにおいを嗅いでしまうこともあります。マスクやタオルなどを常に持ち歩き、できる限りにおいを防いでいきましょう。
マスクやタオルで防ぐ
マスクを身に着けることで、多少のにおいであれば防ぐことができます。マスクでは薄いと感じるようであれば、マスクの下に折り畳んだガーゼを挟む、厚手のガーゼマスクを使う、ハンカチやタオルで鼻や口を覆うなどして工夫しましょう。
アロマオイルを使う
先ほど述べたマスクやタオルに、アロマオイルを数滴垂らしておくとにおいを誤魔化すことができます。しかしにおいつわりの最中は、どんなアロマオイルでも受け付けない場合があります。そのときはマスクのみ使用しましょう。
また、妊娠中の使用はひかえたほうがよいアロマもありますので、注意して使用してください。
鼻栓を使用する
人に会わない短時間の外出であれば、鼻栓を使用するのもおすすめです。マスクも同時に着用し、鼻栓を隠してしまいましょう。
しかし、鼻栓は口呼吸になるため口内のトラブルの原因になりがちです。長時間の使用はひかえましょう。
ガムを噛む
キシリトールのガムは、口や鼻がすっきりするだけでなく、虫歯予防も兼ねています。
しかし、体質によってはガムを噛むことでお腹が緩くなるため、注意が必要です。また、ガムだけでなく、好きな味の飴もにおいを緩和できます。
まとめ
様々な対策をまとめましたが、どうにもならない場合は旦那さんを始め家族の協力を仰ぎましょう。あらかじめ、においつわりがどのような症状なのか伝えておくとスムーズに協力を得やすいです。
料理であればスーパーのお惣菜やレトルト食品を取り入れ、掃除であればプロのサービスに申し込むなど、体への負担を減らせるのであれば減らしてください。自分に合った対策を見つけて、においつわりを乗り切りましょう。