お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長をお祈りし、家族でお祝いする行事です。生後一か月頃に神社にて行いますが、生まれて間もない赤ちゃんと出かけるのは大変。授乳や泣いた時の対処法、寒さや暑さなど心配な事がたくさん出てくるものです。
一生に一度のお宮参り、赤ちゃんにはちゃんとした格好をさせてあげようと気合いが入ります。でも出産後一ヶ月は育児が大変過ぎてそれどころではなくなってしまい、お母さん自身の服装がおろそかになっていませんか?
そこで今回はお宮参りに適した服装を、各パーツごとと季節ごとで分かりやすく紹介していきます。
お宮参りはどの程度畏(かしこ)まればいいのかという不安も、先輩お母さんたちの経験談をもとに解説するので安心。せっかくのお宮参りですから、忙しいお母さんもお宮参りコーディネイトを楽しんで素敵な思い出を作りましょう。
お宮参りで着ていく母親の服装は?
お宮参りはお祝い事であり儀式(結婚式やお葬式など)ではありませんので、服装に厳格な決まり事はありません。
産後間もなくまだ体力が回復しきっていないお母さんにとって、締め付けがきついものや動きづらいものを着るのはとても大変です。そこで最近では和装よりも洋装、洋装の中でもお宮参り用にフォーマル様式をお宮参り向けにアレンジしたカジュアルフォーマルで参加する人が多いです。
産後一ヶ月でのお宮参りは、赤ちゃんとお母さんにとっては初めての長時間のおでかけですから、お宮参りは心配事がたくさんあると思います。服装を選ぶ際は決まり事やお洒落に気をとられ過ぎてはいませんか?赤ちゃんとお母さんが心地よく過ごせる事が一番です。
基本的な考え方6つ
髪型から足元まで、基本的にこの考え方で選んでいきます。
お宮参りの主役は赤ちゃんです、その赤ちゃんのお世話のしやすさが第一優先です。もちろんお母さん一人では大変ですから、ご家族みんなで協力し合いましょう。
品性と清潔感は重要です、ストッキングに穴が開いていたり糸のほつれや髪の乱れがないか再度チェックしましょう。
お母さんは正装なのにお父さんはジーンズではおかしいです、家族で打ち合わせをした上で服装を決めましょう。
肩出しや生脚は禁物です。胸元は気づかない内に開けている事もありますのでインナーで対策を。
アクセサリーは小ぶりで控えめなものをワンポイント程度に、大きいものは赤ちゃんを抱っこするとき邪魔になります。動物系の柄や多彩色で大柄なものは避けますしょう、おすすめは小花柄や控えめなストライプ。
※動物系の柄や素材は仏式の儀では厳禁ですが神式のお宮参りでは厳禁ではありません、しかしお宮参りをはじめ、かしこまった場面には向きません。
黒は重苦しい印象を与えるため、お祝い事であるお宮参りでは避けるお母さんが多いようです。「リクルートスーツはどうなの?」と言う声もありますが、真っ黒で華やかさに欠けますし、何よりスカートがタイトなので動き辛いです。
トップスとボトムス
まずコーディネイトのベースであるトップスとボトムス、四季に関わらず主役となる部分です。利便性・家族との雰囲気・お洒落さのバランスを上手にとりましょう。
最低限のマナーとしてスカートの丈が短いものは厳禁です、余裕をもって膝が隠れる丈を選びます。長すぎると歩きづらく、反対に短い丈のものは座る機会が多いお宮参りに適しません。
産後の体系の変化が気になる方やウエストの締め付けが苦手な方にはワンピースがおすすめです。上下のバランスなど気にしないで一枚でコーディネートが完成するので便利です。
トップスとボトムス別々のコーディネートなら、授乳用服でないものでも比較的授乳しやすい利点があります。
カジュアルフォーマルのコーディネートはトップスが豊富で選ぶのが楽しいはず。華やかにみせたいのならブラウス、シャツは知的な印象を与え、ビジュー付きのアンサンブルニットは可愛らしい雰囲気が出せます。
ボトムスは、スカートかパンツ。上の子の面倒も見ないといけないお母さんには動きやすいパンツが大人気です。素材は綿などのカジュアルなものよりも、ポリエステルやレーヨンのようにキチンと感が出るものが良いです。
足元
ストッキング選びのポイント
スカートの場合は必ずストッキングを穿きます。色はベージュか黒、黒や濃紺がベースのコーディネートに黒いストッキングを合わせると喪服のように見えるので避ける方が多いです。
外出前に指先が裂けていないか電線していないか今一度ご確認を、心配な方は替えの物を持っていくと安心です。
タイツは可?秋冬にストッキングは寒くて辛いです。お宮参りは儀式ではなくお祝い事なので、タイツはマナー違反という決まりはありません。防寒や動きやすさからストッキングではなくタイツを選ぶ方もいます。
フォーマルウェアでは避けなければならないアイテムでも、参加する家族の服装と格が合えば問題ありません。
靴選びのポイント
神社の境内でお祓いしたりお食事会でお座敷にあがったり、お宮参りは靴を脱ぎ履きする機会がたくさんあるイベントです。赤ちゃんを抱っこしたまま靴を履き替えるのは大変ですから、なるべく履き替えやすいものを選びましょう。
お宮参りから写真撮影をしてからお食事会まで一日で行う場合は長丁場になりますので、安定した履き心地のよい靴を選びましょう。
ハイヒールやサンダルは、砂利の多い神社の境内を歩くのに適しません。スニーカー等カジュアルシューズは履き慣れていて疲れ辛いのですが、畏まった場面にはそぐわないです。
全体の雰囲気を崩さず、脱ぎ履きしやすく歩きやすい靴となるとシンプルなバレエシューズやパンプスがおすすめです。
ヒールを穿く場合は2~3センチ程度の低めのものを選びましょう、高いヒールで赤ちゃんを抱っこするのは危険です。
タイツと同様に、お宮参りの服装に厳格な決まりはありませんのでブーツを穿く事はマナー違反ではありません。雪や雨が酷い時はパンプスでは厳しい場合もありますが、ムートンブーツや奇抜なデザインは避けましょう。
ブーツは脱ぎ穿きがし辛いものが多いです、予めご注意を。
鞄(バッグ)
生後一ヶ月しか立っていない赤ちゃんの外出は何が起こるか分からないため、どうしても荷物が多くなりがちです。
優先すべきはお洒落さやフォーマルさではなく赤ちゃんの荷物が入る事、どこに何が入っているか把握できている事です。使い慣れている普段使いのマザーバックを持っていったというお母さんが多いです。
春におすすめのコーディネート
気温はおおよそ15度から20度前後、3月から5月頃まで。
白・薄桃色・若草色・黄色など春らしく華やかになりますので、取り入れてみて下さい。
上記のベースコーディネート+春物ジャケット(色は軽いものが春らしく人気です)+ストッキング+靴
春とは言ってもアウターが必要なくらい寒い場合はトレンチコートがおすすめ、シルエットがしっかりしていて見栄えします。コートまでは揃えられないという方はストールやカーディガンなら気軽に合わせられます。
夏におすすめのコーディネート
気温はおおよそ25度から30度、6月から9月上旬頃まで。
白・青・水色・黄緑など色彩の濃い色は夏場に栄えます。フレア素材なら濃い色でも重たく見えません。
ベースコーディネート+(冷房対策の薄手のストールやカーディガン)+ストッキング+バレェシューズかパンプス
トップスは肩まで隠せる袖のあるものを選びましょう。ノースリーブしか用意できない場合は上からカーディガン等はおり、二の腕を露出しないようにします。
サンダルや生足は厳禁、オープントゥ(つま先の無いデザインのパンプス)もサンダルと同類と考えられているため避けるのが無難です。
秋におすすめのコーディネート
気温はおおよそ10度から20度弱、9月中旬から11月頃まで。
オレンジ・ベージュ・濃紺など落ち着いた秋色で暖かみを演出してみてはいかが?
ベースコーディネート+(寒い場合はカーディガンやマフラー・ストール)+ジャケット+ストッキングやタイツ+靴(天候によってはブーツ)
春同様トレンチコートが活躍する季節、普段使いもできるアイテムなので一着もっていると便利です。
冬におすすめのコーディネート
気温は10度以下、マイナスになる地域もあります。12月から2月下旬まで。
冬服はつい暗い色を選びがちですが、ワントーンにならないように色を楽しみましょう。
ベースコーディネート+カーディガンやセーター+ジャケット+ストッキングやタイツ+靴(天候によってはブーツ)
冬はトップスにハイネックセーターもおすすめ、知的でおしゃれです。アウターは基本的に値段が高いので、新調せずに普段使いのものを着ていったという方が多いです、汚れが目立つ場合はクリーニングに出しておきましょう。
お母さんの為のカジュアルフォーマルウェアの通販サイト
赤ちゃんを連れて買い物に行くのは大変、ましてや洋服となるとじっくり選びたいのにそれどころではなくなってしまいます。そんな忙しいお母さん達、通販サイトでお買い物してみてはいかがでしょうか?
お母さんのお宮参り用の服だけでなく、かわいい赤ちゃんの服や便利な子育てグッズもたくさんあり時間を忘れて見入ってしまいますね。
かわいらしいデザインがいっぱいです。
フォーマルはもちろん普段使いもできるお洋服やグッズも必見です。
※ベルメゾンネット通販の授乳機能付きフォーマルウェアのページ
上記二つのサイトに比べて価格が安いです。
お宮参りで授乳中に着ていく母親の服装は?
普段は赤ちゃんが泣いたらすぐに授乳できるように楽な恰好で過ごしているのに、お宮参りの時はそういう訳にはいきません。
神社やお食事会の会場などは普段行かない場所です、授乳スペースが無い場合もあります(予め授乳スペースの有無を確認しておきましょう)さらに赤ちゃんは何時おっぱいを欲しがるか分からないですから、お母さんとしては万全の対策をとっておきたいです。
いつもと違う環境で落ち着かない赤ちゃん、泣き始めたらすぐに授乳してあげたくなるものです。そんな時、もたつかずに授乳するのにおすすめの服装を紹介します。
お宮参りで授乳中におすすめの服装
授乳しやすい用に設計されているので、授乳慣れしていないお母さんでも安心です。どうしてもワンピースが着たいという方には授乳用ワンピースがおすすめです。
長袖ワンピース(授乳用でない)を着てしまったために、授乳する際ワンピースを脱いで大掛かりな着替えをしたという話もあります。
ボタンタイプのシャツは授乳用でなくても胸元を開きやすく便利、さらにシャツはカジュアルフォーマルコーディネートを作りやすいのでおすすめです。
いくら授乳しやすい服を着ていても、下着が不便なものならば元も子もなくなってしまいます。
お宮参りで授乳中にあると便利なもの
授乳ケープがあれば授乳できる機会が多くなります。授乳ケープ兼スカーフ・ブランケットのような便利グッズもあるので防寒対策も兼ねる事ができます。
赤ちゃんとの外出時にタオルは必須アイテムですがいつもより多めに持っておきましょう。
お宮参りに行く際の母親の髪型は?
ヘアアレンジを楽しみたいところですが、赤ちゃんがいる中で細かいアレンジをするのは難しく、頻回授乳の赤ちゃんがいるお母さんは美容院にいけないものです。
せっかく気合いを入れても抱っこしていたら引っ張られて台無しに、なんて事もあるようです。
お宮参りだからと言って気合いの入った髪型にする必要はありませんのでご安心を。ご自身でできる簡単なアレンジでもポイントをおさえれば見栄えしますよ。
髪型のNG
胸元まで髪が伸びている方は後ろで結びましょう。
主役は赤ちゃんです、お母さんではありません。
諸事情で明るい色を直せない場合は、すっきりとまとめて清潔感を出します。
ロングヘアのアレンジ
ロングヘアは髪が前に垂れてこない事が必須です、タイトにまとめると良いです。
最近はゆるふわ風アレンジが流行っていますがほつれやすいためお宮参りには向きません。
- ポニーテール
- ヘアクリップを使ってまとめる
- お団子ネットを使ってハチ下あたりでお団子
ハーフアップは華やかですが、襟足が授乳中に赤ちゃんに触れてしまいます。
ミディアム・ショートヘアのアレンジ
肩につくかつかないかくらいの長さであれば、無理にアップにする必要はありません。ヘアアクセサリーを使ってちょっとしたアレンジを加えるだけでも印象が変わるのでおすすめです。
- 小ぶりなカチューシャ
- バレッタでハーフアップ
- 三つ編みを作りねじって止めるワンポイントアレンジ
カジュアルフォーマルに合うアイテムがたくさんあります。
まとめ
お宮参りは難しいイベントです、服装に決まりはないけれど自由すぎるのもダメ、という曖昧なルールがあるからです。もちろん服装だけでなく、初穂料やお食事会でのマナーなどルールやしきたりがたくさんあり大変です。
その中でも赤ちゃんが主役である基本は変わりません、その赤ちゃんに一番手を焼くのはおそらくお母さんでしょう。
お宮参りでは“父方の母が赤ちゃんを抱っこする”しきたりがありますが、なんだかんだ言って抱っこしている時間が一番長くなるのはお母さんのはず。
無理をして疲れ切って体調をくずしてしまい、次の日からの育児に支障がでてしまってはいけません。ご家族とのみあさんと協力し合ってお宮参りを成功させて下さい。
TOPICS:ウォーターサーバー導入によるママ&赤ちゃんのメリット・デメリット
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