お宮参りは、主役の赤ちゃんにとっても、両親や祖父母にとっても、とても大切な日です。一生に一度だけの思い出だから、昔ながらの和のスタイルや、西洋の慣わしに従いお祝いをしてあげる家庭が多いでしょう。
我が家でも、長男の時にはベビードレスと着物の両方を着させて、神社でのお参りをしました。ただ直前まで、どのように1日を過ごせばいいのか、母親として迷ったのを覚えています。
そんな晴れの日であるお宮参りですが、皆さんが悩まれがちな内容について幾つかピックアップしました。ここでは、着物は必ず必要なものなのか、いつ着せればよいのか、着せ方の手順や注意点などをまとめたので、参考にしてください。
お宮参りで赤ちゃんに着物って必要なの?
お宮参りで赤ちゃんに着物を着せることが多いですが、本当に必ず必要なものなのでしょうか。
お宮参りの意味を考える
一生に一度のイベントで、一生思い出として残ります。そもそも、お宮参りは、”赤ちゃんの健やかな成長を神様の前でお祈りをする”という慣わしです。
つまり、神社で着物を着用し、参列する人みんな正装をするのが、もっとも正しい過ごし方と言う考えです。地域により服装のあり方にばらつきはありますが、神社での参拝と着物は共通する、大切な慣習でしょう。
レンタルと言う手もある
赤ちゃんに着させるベビードレスや着物は、レンタルで十分そろえることが可能です。特に着物は、1人につき”一生のうちでたった1回”しか着ないものです。
兄弟や親戚が多い昔なら、一族で着まわすということもできましたが、現在のほとんどの家庭は核家族です。多くの家庭では使用回数が少ないものなので、何も購入する必要はないと考える家庭も多いでしょう。
レンタルにすれば、着物のランクにもよりますが数千円~そろえることが可能です。
安く買う手もある
たった1度だけの為に、決して安くはない費用でレンタルを利用と言うことに、いささか抵抗があるという人もいるかと思います。
また、これから兄弟を考えている場合、親戚や友達で使うことも考える、ということもあるでしょう。そんな場合には、購入した方がトータルでの費用を抑えられるはずです。
費用を抑えたいと言う人であれば、街中にある西松屋など、お安い赤ちゃん用品店で購入できます。他にも、中古であれば、ベビー用のリサイクルショップで売られていることがあります。七五三の着物にリメイクできるタイプもあるので、検討をして購入するといいでしょう。
写真屋の撮影で済ませる
古くからの慣わしに従えば、神社で神様の前で正装をするべきである、と言う声が確かに多いです。しかし、現在の世の中では、他宗教の人も居ますし、日本の慣習に100%従わなくてもいいという考えもあるでしょう。
何処にお金をかけるかということを考えたときに、思い出を残しておきたいと言うことであれば、撮影に費用をかけるのは1つの手です。
着物のレンタル費用と同じくらいのお値段で、綺麗に写真を撮影してくれるサービスが行われています。これには、着物やベビードレスや備品の貸し出しのサービス料も含まれています。
お宮参りで赤ちゃんに着物をいつ着せればいいの?
お宮参りに行くときには、赤ちゃんに着物をいつ着せればいいのかについて、多くの人の意見を参考にしてみましょう。
暑い時期には風通しを考える
小さな赤ちゃんは体温調節がしにくいので、暑いときには風通しを良くします。直前まで日傘を使い、着物を着せる時間は必要なときだけに抑えましょう。
寒い時は適度な厚着
冬の薄着と必要以上の厚着は、体温調整ができない赤ちゃんにとって苦痛でしかありません。特に神社での参拝は、寒さに注意をして、手身近に済ませるなど、行動を考えて起きましょう。
ベビードレスで出かける
お宮参りでの赤ちゃんの正式な服装は、着物であるとされています。ただ、最近ではベビードレスなどの洋装スタイルの家庭も増え、洋装の上に着物を羽織らせる家庭が多いです。このような場合には、家でベビードレスを着させて出かけると、直前の準備が手身近に済みます。
お宮参りで赤ちゃんへの着物の着せ方は?
お宮参りで赤ちゃんへの着物の着せ方はどうするべきなのか、手順をまとめました。
事前の準備
季節に応じて、適切な短肌着、超肌着、必要であればベビー服をまず着せます。
着物の下にベビードレスなどの、洋装を着せる場合には、肌着の上にドレスを着せます。
よだれかけ・スタイ、帽子や靴下を着せます。
直前の準備
赤ちゃんを抱っこするのは、赤ちゃんの母親か、父親方の祖母が一般的です。
ポイント昔ながらの日本の習わしでは、お宮参りでは、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこすることとされていました。一方現代では、家族のあり方の変化などから、こだわりが薄くなっています。母方の母親が抱っこする、父方・母方の父親が抱っこする等、状況に応じた変化があります。
赤ちゃんを抱っこしたら、上から祝い着を着せます
ポイント1赤ちゃんの頭の方向を見て、頭がない方の肩に祝い着を掛けます。このとき、赤ちゃんの後ろに紐をまわすようにして、抱っこをしている人の首の後ろで蝶結びにしましょう。
ポイント2正面から見たときに、祝い着の柄、特におめでたい柄を正面にします。
お宮参りには、地域によって小物を着けることが、縁起がいいとされています。
ポイントでんでん太鼓、ご祝儀、末廣(すえひろ)などをつけるのであれば、紐を首の後ろに結ぶ前に、紐で装着をするようにします。
※お宮参り 産着(うぶぎ)の着付け方 【東京レンタル衣裳】
一つ一つ手順が見やすく、動画を見ながら実際に確認をすることができます。
まとめ
赤ちゃんが誕生して、約1ヶ月後に行うお宮参りは、赤ちゃんの成長を祝うために大切な慣わしと言われています。それぞれの家庭や地方によっても慣習が違いますが、健康に、そして立派に育つようにと、神社にお参りをするのが一般的です。
お参りの際には、赤ちゃんに着物をかけることとありますが、現代では少しずつ慣習も変わってきています。写真だけを撮る家庭も少なくはなく、和装は写真屋でのレンタルで済ませるという過程も多いでしょう。
また、季節や体調、気分などに合わせて、無理のないように祝い着を着用するのが大前提です。ベビードレスの洋服の上に、祝い着である着物を羽織らせるなど、それぞれのやり方を取り入れて、思い出深い日にしてください。