夜のおねしょはなかなか治らず、連日続いてしまうこともあります。睡眠中に作られるおしっこの量と、膀胱の大きさがまだ釣り合っていないので、幼い間はどうしてもおねしょをしてしまうもの。
成長すれば治るとわかっていても、毎晩のようにおねしょがあると片付けも大変ですね。そこで今回は、おねしょの対策やお役立ちグッズなどを紹介します。
さらにいくしぇあで独自調査を行い、幼児のお子さんのおねしょ対策として効果があったと思うことについて、先輩ママさんに体験談を聞いてみましたので、こちらも参考にしてみてください。
幼児のおねしょを減らす為の対策は?
おねしょを減らす対策は、大きくわけて二つあります。それは生活習慣によるものとグッズを使ったものです。
生活習慣を見直す
寝る前にできること
まだまだ未発達な膀胱は、どうしても夜に作られるだけのおしっこを貯めておくことができません。そこで、寝る前に必ずトイレへ行き、少しでも膀胱を空けておきましょう。
トイレへ行く前に水を一口ほど飲んでおくと、より排せつを促すことができます。親が促さなくとも自分からトイレへ行くように、毎日習慣づけられるといいですね。
水分摂取は、子供が寝る2時間前までにとどめておきましょう。朝から夕方までにしっかりと水分を補給しておき、寝る前に飲む量を減らすことで、おしっこの作られる量を抑えることができます。
しかし子供が喉の乾きを訴えるようであれば、もちろん飲ませて構いません。その際、カフェインや糖分を含んだ飲み物を与えることは控えましょう。
体が冷えていると、自律神経が刺激を受け、抗利尿ホルモンの分泌量が減ってしまいます。抗利尿ホルモンとは利尿を妨げる働きを持ち、おしっこの量を抑える働きがあるホルモンです。
また、寒さで膀胱の容量が減ってしまうのに汗をかかないため、おしっこが増えることになります。このように冷えはおねしょの天敵なので、お風呂でしっかり温まったり、湯たんぽなどで布団を温めるなど、対策が必要です。
普段からできること
子供がもじもじしていると、つい「トイレ?」と尋ねてしまったり「トイレに行っておいで」と言ってしまいますね。
しかし親に促されてトイレに行くばかりでは、自発的にトイレに行く経験がなくなり、尿意をコントロールできないようになってしまいます。
したいと思ったら自分でトイレに行けるように、あまり口出ししないよう心がけましょう。
塩気の強いものを食べると、体は水分を欲しがるようになっています。夕飯の塩分は控えめにし、塩分が多く含まれているスナック菓子なども夕方以降は食べさせないほうがよいでしょう。
糖分や果糖にも利尿作用があるため、塩分同様、できる限り抑えられるといいですね。
つい夕食後のデザートにフルーツやヨーグルトを与えてしまいがちですが、おねしょしなくなるまでは別の時間に与えてあげましょう。
おねしょに悩む子供だけでなく、大人にも当てはまる項目ですね。早寝早起きと運動は、体にとって大切な習慣で健康の基礎となるものです。
自律神経の働きを整え、抗利尿ホルモンがしっかり分泌されるようにしましょう。
お役立ちグッズを使う
おねしょ対策にはたくさんの便利なグッズがあります。おねしょが漏れにくいパンツや、部屋着のように見えるおねしょズボン、敷布団を汚さずに済む防水シーツなど様々。こちらでは、便利なグッズを紹介します。
おねしょパンツ
せっかくおむつを卒業できたのに、おねしょのせいで夜にまたおむつを履きたくない子供も多いですね。そんなときにおすすめなのが、おねしょパンツです。
一見、普通のパンツに見えるデザインのものもあり、抵抗なく履いてもらうことができます。
使い捨て
出典:amazon.co.jp
吸収力に優れた使い捨ておねしょパンツ。子供の体格に合わせたサイズを選ぶことができ、隙間もしっかりフィットします。
ディズニーキャラがプリントされたデザインは男女それぞれに用意されているため、男の子も女の子も使用できますね。
トライアルパックも用意されていますので、気になった方はぜひメーカーさんにお問い合わせください。
布製可愛い花柄のおねしょパンツです。おねしょ一回分、およそ110mlを吸水する吸水層が内側に縫い付けられています。
吸水層に消臭素材を使用しているため、においが気になる方におすすめです。男の子用の星柄もあります。
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カラフルなドットが可愛いデザインのおねしょパンツ。約110~120ml吸水でき、隙間から漏れないよう吸水層が6層構造になっています。
吊式タイプで洗濯後に乾燥させやすくなっており、繰り返しの使用に向いていますね。洗濯機に対応。
おねしょズボン
おねしょの量が減ってきたらおすすめなのが、おねしょズボンです。パジャマや部屋着になじむデザインのものが多く、見た目を気にする子供におすすめです。
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さらりとした生地で、夏向けのおねしょズボンです。内側の防水布はポリエステルで、おしっこがシーツに漏れるのをしっかりブロックします。
吸水層はついていませんので、おねしょパンツと併用しましょう。
使い捨てパッド
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布パンツにセットして使用するパッドです。上下2層の吸水ポリマーがしっかり吸収し、2重ギャザーやズレ防止テープが漏れを防ぎます。
男女共用で、洗濯せずそのまま使い捨てできる手軽さが嬉しいですね。
防水シーツ
おねしょパンツに抵抗がある子供や、肌が弱くかぶれやすい子供におすすめなのが防水シーツです。
普段のパジャマやパンツはそのままに、シーツを敷布団に敷くだけでしっかりおねしょをカバーしてくれます。
使い捨て
出典:amazon.co.jp
敷いていることも忘れるほど薄く、しかし吸水力に優れた便利な使い捨てシーツです。
抗菌ポリマーが吸収したおしっこをゼリー状にまとめてくれるので、逆戻りの心配もありません。外泊の際におすすめしたい使い捨てシーツです。
布製
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防水シーツのベストセラー商品。優しい肌触りのシーツで防水機能にも優れているため、敷布団への浸水も気になりません。
何度も洗って使用できますが、裏側の防水部分に裂け目が入ったら買い替え時です。
出典:amazon.co.jp
表面は肌に優しいパイル地、裏面は防水仕様のシーツ。クリームドット、ピンクドット、サックスドット、ベージュの4つのカラーがあります。
ドットの中にはりんご柄が隠されていて、子供と一緒に探すのも楽しそうですね。お手頃価格で可愛くしっかり防水したい方へおすすめです。
幼児がおねしょをした時の対処の仕方は?
おねしょの対処には「起こさない」「焦らない」「怒らない」の三原則があります。
おねしょ対処の三原則
おねしょを防ぐために寝ている子供を起こしてはいけません。おしっこをコントロールする抗利尿ホルモンの分泌と膀胱の発達には、夜の充分な睡眠が不可欠です。
おねしょに気づいても、そのまま朝までゆっくり寝かせてあげましょう。
子供が成長するにつれ、周囲でおねしょが続いている子供も少なくなっていきます。
どうしてうちの子だけずっと続くのだろうと焦ってしまいますが、焦りは禁物。体の発達には個人差があり、おねしょをいつ卒業できるかどうかも、当然ひとりひとりで異なっています。
おねしょが続く時期は人それぞれ。いつか必ずおねしょをしなくなる日が来ますので、焦らずのんびり構えてくださいね。
おねしょに気づいたとき、ついカッとなって怒ってしまうこともありますね。しかしおねしょのたびに怒ってしまうと、子供にストレスを与えることとなり、かえっておねしょの卒業が遅れしまうこともしばしば。
子供自身もおねしょしたことで落ち込んでいたり、恥ずかしさを感じていたりします。子供の気持ちに寄り添って、できる限り怒らないよう見守ってあげましょう。
褒めることもおねしょ対策
三原則に加えて、褒めることでおねしょの卒業につながります。昨日よりもおねしょの量が少なかったり、1日でもおねしょをせずに済んだ日があれば、どんどん褒めてあげましょう。
褒めることで「おねしょを卒業できるかも」という自信につながり、おねしょが減るきっかけになります。
ささいなことを褒めてあげて、一緒におねしょの卒業を目指してがんばる意識を持ってもらえるといいですね。
幼児のおねしょ対策に関する気になる疑問
おねしょ対策を調べていると、様々な意見に出会います。オムツはおねしょが治りにくい、布おむつの方が早く卒業できるなど…おねしょに悩む親にとって見過ごせない意見ばかりです。そこで実際にはどうなのか、調査しました。
「幼児がおねしょをした時の対処の仕方は?」でもお伝えしましたが、夜中に起こすのはNGです。
自律神経を整え、抗利尿ホルモンと膀胱の発達を促すためにも、子供が寝ている間はゆっくり寝かせてあげましょう。早寝早起き、しっかり眠ることがおねしょ卒業への近道です。
オムツをしていることで安心しておねしょしてしまう…というわけではありませんので、単なる噂、いわゆる「デマ」ですね。
子供自身がオムツを嫌がるようであれば、おねしょパンツや防水シーツの導入がおすすめですが、そうでないのならおねしょが治るまでオムツを履いて大丈夫です。
おむつの種類とおねしょの卒業には、何の影響もありません。おねしょを卒業するために大切なのは「どれだけ夜ぐっすり眠れるか」です。
子供にとって、眠っている間に不快感を感じないものを履かせてあげるのが大切ですね。就寝時のおむつはどのようなものがいいか、子供の意見を聞いてみましょう。
おねしょ対策で効果があったと思う事は?【先輩ママの体験談】
幼児(3~5歳)のおねしょ対策として、効果があったと思う事や心掛けていた事について、先輩ママさんに聞いてみました。

夜中に喉が乾いたと起きることがあり、枕元にはお水のペットボトルを置いています。今日はよく飲むなという時は夜中にもトイレに連れていきます。本人は眠いので愚図りますが。
あと、してしまったときの為に防水シーツをひいています。

出なかった時は「よし!いいよー。明日は○時に起きようね!」と言って、普段よりも早い時間に起こすことを確認し、寝かせます。
朝、おねしょをせずに起きれた時は、初めはオーバーに褒めてやり、おねしょをしてしまった時は、「今日は寝る前にトイレしてから寝ようね!」と言って、あまり怒らないようにしています。

なるべくお風呂に早く入れて水分補給をし、最低30分経ってから寝かせています。お風呂上りはガブガブ飲むので、その分を寝る前にトイレを済ませてから寝かせるようにしています。
だいたい8時頃に寝ますが、私が寝る深夜12時頃に一度寝ぼけながら起きることが多いので、そのタイミングでトイレに連れて行きます。
そうすると、ほぼ朝はお漏らしをしていないことが多いです。

そして、失敗をしてしまった時は、怒らずに「今日はきっと大丈夫」とおまじないをしてあげました。その気になって頑張ろうとしていました。
親の焦る気持ちも伝わってしまうので、おおらかな気持ちで待ってあげました。

おねしょしてしまった時は、私より本人がすごく気にするタイプなので、「大丈夫だよ、ママも子どもの時はたまにおねしょしてたんだよー」と優しく接するとプレッシャーがないせいか、3歳半くらいからほとんどおねしょをしなくなりました。現在娘4歳年中です。

そのうちに何度か夜おねしょをしなくなったなと様子を見てから、紙おむつを外し、ベットマットや布団に防水シーツを張って寝ていました。
防水シーツも表のボア生地を人が寝る側に敷くのではなく、裏返し、つまりツルツル面を表にして敷いておくと、防水シーツが濡れても洗濯までせずふき取り程度で済むのでお勧めです。
あとは、本人もおねしょしないように、という自覚を持たせるために、寝る前には水分を取りすぎない、必ず寝る前にトイレを済ませておくことを徹底させていました。

布団の上に防水シートをしき、いらないバスタオルをひいて、プールの時の巻きタオルを巻いて寝かします。
夏は布団を蹴るので、冷え対策にもなっているような気がします。

あとはオムツではなくお兄ちゃん、お姉ちゃんパンツを履いていることを再確認して寝ていました。
こんな簡単なことですが、うちの子2人は今までおねしょしたことがありません。

自分としては驚かすつもりだったのですが、本気したみたいですが治って良かったです。

あるとき、ノンタンのおねしょでしょんという絵本を読んでから急に頑張るスイッチが入ったらしく、夜中に「しっし!」と、起こしてくるようになり、夜のおねしょはなくなりました。
朝起きて褒めると「ノンタンと一緒」と、本人もかなり嬉しそうにしていて、3歳半すぎましたが、今のところおねしょはなくなりました。

そして介護用の防水シーツを使用しています。介護用のシーツは大きく、価格も手頃なのでとても便利です。そしてできるだけ、叱らない・焦らさないように気を付けています。

下の子も同様に始めたのですが、週の半分はおねしょでした。布団の上に防水シーツを敷きその上に敷きパッドで、敢えて普通のパンツで寝かせ わざとおねしょをすると冷たく ビショビショになる経験をさせてみたら 効果有りでした!
あとは、夜中に起こしてトイレに連れていったり、まだ3歳になったばっかりですが、ほぼおねしょなしになりました!

初めの頃はシーツの下には吸収タイプのおねしょマットをしいていましたが、数ヶ月後からおねしょの際に自分の肌に体感出きるようにそのマットの上にタオルを一枚入れるようにしました。

夜、寝る前におしっこをすませておくのはもちろんですが、時々それを忘れてしまって、おねしょをしてしまったことがありました。でも、おねしょしても怒らないようにしました。
私が行かせるのを忘れてたのも悪いですし、、「あらあらやっちゃったねぇ、仕方ないねぇ。」とシーツ洗って、ベッドマットを拭いて、ファブリーズです。怒らないようにすると、子供も安心するのか、おねしょは減りました。
おねしょで布団や畳が濡れた時の対処法は?
おねしょの量が多く漏れてしまったり、防水シートを敷き忘れたりした場合、どうしても布団や畳が濡れてしまいます。以下の手順を参考に、しっかりとおねしょを片づけましょう。
1.おねしょを吸い取る
紙おむつの優れた吸水性を利用し、紙おむつをおねしょに押し付けて吸水させます。
おねしょに紙おむつを当て、その上から足で踏むのも効果的です。おむつは水分を吸収したら逆戻りしないので、足で踏んでも問題ありません。
水で濡らしたタオルをしっかり絞ったら、叩くように拭きましょう。その後、乾いたタオルで再び拭きます。
おねしょにすぐに気づいたときは、おねしょに重曹をふりかけ、おねしょを吸い取らせます。重曹には消臭効果もあるので一石二鳥です。
重曹がおねしょを吸い取ったら、掃除機やほうきなどで片づけましょう。掃除機が詰まる場合もありますので、少しずつ吸い取ってください。
2.アンモニア臭を消す
水1カップに対しクエン酸小さじ1を加えよく混ぜ、スプレー容器に入れて使いましょう。クエン酸スプレーはアンモニア臭に効果があります。
布団にスプレーしながら、おむつやタオルでおねしょを吸い取りましょう。
クエン酸がなければ重曹で代用しましょう。こちらもクエン酸と同様に、水1カップに重曹小さじ1を混ぜ、スプレーにして使います。
3.お湯で部分洗い
薄手の布団や掛布団、シーツといったお風呂場で洗えるような寝具の場合、お湯を使って汚れを落としましょう。
洗面器ややかんなど、お湯がたくさん入る容器にぬるま湯を用意し、おねしょの上からお湯を流します。
クエン酸を混ぜて使うとより効果的です。においや跡が消えるまで2、3回ほど繰り返しお湯をかけましょう。
注意点として、70度以上のお湯を使ってはいけません。熱いお湯を使ってしまうと、タンパク質成分が固まってにおいが残ってしまうからです。
可能であれば絞ります。絞ることが難しい場合、足で踏んでできる水分を限り出してしまいましょう。その後、紙おむつや乾いたタオルで水分を取り除きます。
4.天日干しでしっかりと乾燥させる
おねしょを落としたら、日当たりのいい場所でしっかりと乾燥させましょう。干す時間帯は10時から14時の間、1時間ごとに裏表をひっくり返すことがポイントです。
14時を過ぎても乾かなかった場合は、湿っている箇所にタオルなどの乾いた布を当て、その上からドライヤーで熱風を吹きかけて乾燥させます。
冬場であれば、ヒーターやこたつなど暖房器具を利用するのもよいでしょう。火事には気を付けて、小まめな確認が必要です。
2までの手順で水分とにおいをを取り除いたら、部屋の風通しのいい場所に立てかけて湿気を逃すようにしましょう。
もしマットレスが動かせないようであれば、窓を開けたり扇風機を使ったりして部屋の風通しをよくし、ドライヤーを使って乾燥させましょう。
手洗いや洗濯機に入らないような厚手の敷布団は、2を終えたら天日干ししましょう。朝の10時から14時までが天日干しにぴったりな時間です。
15時以降に干してしまうと、布団が空気中の水分を吸い込んでしまい、いやなにおいの原因になりかねません。
畳の場合も、2までの手順で水分とにおいを取り除きます。その後は部屋の窓を開け、乾燥と換気を促しましょう。
畳は布団と違い買い替えやクリーニングが難しいので、においが残った場合は市販の消臭スプレーと引き続き小まめな換気がおすすめです。
まとめ
おねしょ対策についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。
悩みの種になりがちなおねしょですが、生活環境に合った対策で子供と一緒に乗り越えていきましょう。