赤ちゃんの出産の経過は赤ちゃんごとに違い、初産はもちろん、どんなに出産経験のあるママでも、「いつ、どのようにお産が始まるのか」と不安を抱えているものです。
お産の兆候として「おしるし」がありますが、実際におしるしが始まった後は、どのようにお産に進んでいくのでしょうか?
おしるしからお産までの進行や、おしるしの後の過ごし方のポイント、病院へ行くタイミングなどについて、詳しくご紹介していきます。
さらに独自調査を行い、先輩ママにおしるし後の過ごし方についての体験談を聞いてみましたので、参考にしてみてください。
おしるし後の過ごし方は?
おしるしはお産の始まる兆候ですが、すぐにお産が始まる可能性は低いので、すぐに病院へ行くという必要はありません。
出血がすぐに治まり、お腹のハリや痛みなどの危険な兆候がないのであればリラックスして、自宅でゆったりと過ごしましょう。おしるしがあった後でも、お風呂に入ってかまいません。
体をお風呂で温めるとお産が進む傾向もありますし、陣痛が来れば衛生に気を使う間もなくなってしまうので、今のうちにゆっくりボディケアをしておくといいでしょう。
激しい運動は厳禁ですが、通常の家事をするぶんには問題ありません。
お腹の痛みやハリに気をつけながら、おしるしで汚れたものも洗濯してしまえば、万が一お産が進んで入院になってしまっても安心です。
おしるしに気がついたらすべきこと
おしるしが起きたらいつお産が始まってもおかしくないので、次のようなお産の準備をしておきましょう。
- 入院準備品の最終チェックをしておく
- 入院中の食事や家事、生活費になどについて夫に引き継いでおく
- 出産後に連絡して欲しい相手のリストを作っておく
- 子供ベッドや洋服など育児グッズを整えておく
- 母親学級のテキストをみて、お産をシュミレーションしておく
おしるしが起きる時期はお腹が大きくなって、身体に負担がかかっている状態ですから、無理をせず、疲れたらすぐに休むことを心掛けながら、計画的に進めましょう。
おしるし後の過ごし方の注意点
おしるしの状態は、今後医師がお産の進行を把握するための貴重な情報です。
- おしるしの起きた時間
- 出血の量や状態
- お腹のハリや痛みの有無
などをメモ書きしておいて、次回の検診の時に病院に伝えましょう。
もし自分に起きたのがおしるしなのか、それとも異常な出血なのかどうかと判断ができない場合には、遠慮なく病院に相談をしてください。
外出するとき
外出をしても問題はありませんが、万が一のことを考えてパパや家族に同行してもらいましょう。
外出する場合には、外出先で陣痛が始まっても対応ができるように、母子手帳と診察券はかならず携帯することをオススメします。
子宮口の状態は個人差が大きいので、産科の検診を欠かさず受けて身体の状態をしっかり把握していきながら、いつお産が始まってもいいように、心と身の回りの準備をしておきましょう。
こんな時はすぐに病院に連絡して!
おしるしは問題のない出血ですが、なかには母子ともに危険な兆候が隠れているケースもあります。
おしるしの様子を見て、次のような気になる症状が見られる場合には、すぐに産科に連絡をして、必要な対処をしましょう。
- 出血がタラタラと、半日以上続いている
- 出血量がナプキンで抑えられないほど多い
- 強いお腹のハリや、腹痛、めまいなどの全身症状がある
- 粘り気がない鮮血で、サラサラとしている
- 出血にレバー状の血の塊のような物が混じっている
- お腹の赤ちゃんが全く動かない
おしるしが始まる前に準備をしておくことは?
一般的におしるしは妊娠36~39週におこりますが、おしるしの時期や回数などは個人差が大きく、いつ起こるかは予測ができません。
いざという時に慌てないためにも、臨月に入ったら生理用ナプキンを1枚用意して、バックに入れておきましょう。外出先でおしるしが始まっても服を汚すことはありませんし衛生的です。
臨月はおりものも増えるので、おしるしとおりものを見分けやすいように、下着の色は白色か淡い色のものを選んで身に着けることをオススメします。
おしるし後はどのように過ごしましたか?【先輩ママの体験談】
先輩ママさんに、おしるし後はどのように過ごしたのか、事前にやっておいてよかった事、今思うとやっておくべきだった、準備しておくべきだったと思う事について答えて頂きました。
しおりんさん
予定日の1週間前におしるしを経験しました。おしるしを見て出産が近づいていることを再認識して弱気になってしまい、私は家に引きこもってしまいました。
そもそもおしるしのことを知らなかったので、ある日トイレで自分の下着を見て驚いたことが良くなかったと思います。
おしるしなどの知識を持っておくことと、今思えばもっとポジティブに出産まで待つべきだったと思います。現に私はあまり散歩などもしなくなってしまったので、出産予定日を1週間超過しました。
はーこさん
おしるしが来ると、すぐに陣痛が来るものだと思っていましたが、私の場合は丸1日かかってしまいました。
3人目で気持ち的に余裕があり、入院の支度も延ばし延ばしにしてしまっていましたが、いざおしるしが来てからは慌ててしまいましたね。
やはり何人目でも、産まれる状況は全員違うわけで、いつ何時出産になってもいいように、準備は必ず早めを心がけたほうがよいと思います。
唯一、自分でやっておいて良かったなと思ったのは、タクシー会社や旦那の会社の連絡先などを目につく場所にまとめて貼っておくこと。これで陣痛が来ても大丈夫でした。[/su_box]
ココマルさん
おしるしが始まる前から前駆陣痛は始まっていた為、いつ本陣痛が来るのかとドキドキしながら待っていた状態でした。
おしるしも初産の為、これがおしるし?という感じで、最初は薄い血液が下着に付いたのが始まりでした。なんとなく生理が来そうなお腹の鈍痛から、次第に出血の量が多くなっていきました。
心の準備はできていたので、お風呂もいつも早めに入っていたり、入院準備も早い段階ですぐに持って行けるようにしていたのは助かりました。
おしるしの量は次第にすごく増えていくので、夜用のナプキンは常備しておいてくださいね。
バナナさん
夜にトイレに起きたところ、薄い血のようなものが下着についていました。はじめての経験だったのでおしるしということが認識できず、病院に電話しました。
そして心配になり受診しましたが、特別問題もありませんでした。もうすぐ陣痛が来るかもしれないと言われつつも、それから少し濃くなったおしるしがありそれは3日間つづきました。
おしるしが続いている最中は何かトラブルがあったかもしれないと流産を心配したり安静に過ごしました。
このまま破水ということもあるかもしれなと、破水してもいいように夜用の大き目のナプキンをつけて生活していました。
初ママさん
私は元々下腹部痛が激しく、早産の危険性があるとのことで、殆ど動かず過ごしていたところ、34週目でおしるしが確認され、慌てて病院に行くとそのまま入院ということになりました。
まさか入院になるとは思わず、何も準備せずに来たものですから慌てて家に連絡を入れて主人に必要な物を伝えて持ってきてもらいました。
ですが、主人も慌てていたため産褥ショーツを忘れたり、前開きのパジャマと上から被るパジャマと間違えて持ってきたりと入院中もゴタゴタしてしまいました。
入院の準備は早めにしておいた方が良いと言われていますが、本当にその通りだと思いました。
りんりんかさん
1人目の時はおしるしに気づかなかったんですが、2人目の時予定日2週間前におしるしがありました。
初めての経験で人によったらおしるしのあとすぐに陣痛がくる人もいると聞いていたので、タクシーの番号と病院の番号は携帯に入れて上の子の実家へ預ける準備を急ぎました。
おしるしのあとは落ち着かず出かける時もヒヤヒヤでした…。今考えるとあんまり力をいれずゆっくり過ごせばよかったかなと思います。おしるしは人によってほんとに違います。[/su_box]
あーこさん
3人目の妊娠の時におしるしが来た時はすぐに実家の母と主人の母に連絡しました。
おしるしが来たのが21時過ぎ。陣痛が来たら急速に進むかもしれないと助産師に言われてたので、上の子供達を見てもらう為主人の母に家に来てもらうように伝えました。
陣痛がいつ来るかわからないので、入院準備のカバンの中を忘れ物がないかチェック。
その後主人の母に子供達のタンスの場所、幼稚園の準備の仕方、キッチン用品の場所など私が入院中にしてもらうことを全部伝えました。
早めに母に来てもらってよかったと思います。臨月に入ってからはいつ何が起こるかわからないので、早めにお風呂に入るようにしてたので慌てることもなく陣痛が来るのをドキドキしながら待ってました。
千葉県H.Hさん
お昼頃におしるしがありました。ナプキンをあてて様子をみて通常通り過ごしました。すぐに陣痛が来たわけではなかったので、早めにお風呂に入って、湯船に長く浸かりました。
あとは、両家の母親におしるしがあったことと、陣痛がきたら又連絡する旨を伝えました。その日の夜に前駆陣痛がきたので、早くお産が進むようにと歩いたりしなかったので体力がありました。
陣痛はくるときにはくるので、あまり頑張りすぎず、からだを万全にしておく方が自分の場合は楽でした。
コーンピザさん
年が明けてすぐ1月2日におしるしが。親戚一同私の実家で集まって宴会をしていたのですが、気が気じゃなくて、もうそろそろだと思うと恐くなってその日1日家から出ずに、安静にしていました。
しかし次の日になってもお腹の張りもいつもと変わらず、いつも通り過ごせそうだったので近場に買い物などは行っていました。
妊娠してから生理がなかったので生理用品の準備が出来ておらず、パンツを1枚無駄にしてしまいました。急遽母に頼んで買いに行ってもらいました。
予定日より2週間早い出産だったので、もっと早めに準備しておいたら良かったと思いました。
りぃしゃさん
おしるしが来たのは予定日をすっかり過ぎて3日ごとの検診となり、2回検診に行った後でした。
「では2日後に陣痛促進剤を使って赤ちゃんを出しましょう」と医師に告げられた翌日の朝のこと。
陣痛促進剤で赤ちゃんを産むというのに嫌悪感を抱いていた私にとっては、赤ちゃんに「あなた自身がスタートを切るのを待つことができなくてごめんね。」と涙したことが赤ちゃんに通じたんだと思います。
おしるしが来てからは、すぐに病院へ連絡をして指示を仰ぎました。事前に準備しておいた入院セットを持って病院へ行き、診察後すぐ入院の運びとなりました。
特に子宮口が開いているわけでも陣痛がついているでもなかったのですが、今思えば早めに入院の対応をして頂けたことで、その後の陣痛も分娩も安心して臨むことができました。
初産だったために自宅待機は不安でしたし、病院側が可能なら前もって入院してしまうのも一つの安定剤になるんだと思いました。
また、助産師さんたちのアドバイスもあって強い陣痛がつくまでは院内を散歩したり、温かいお茶を飲んだり、シャワーを浴びたりと赤ちゃんが出て来やすいように穏やかで大らかに構えて過ごすようにしました。
早めの入院準備をして心構えをしておくことで、落ち着いて出産に臨めると思います。
三児ママさん
おしるしが来たあとは、すぐ陣痛がくるものだと思いながら、そわそわしながら過ごしていました。
でもなかなか来なかったので、スクワットをしてみたりぞうきんがけをしたり、散歩をしてみたりしてみましたが全然陣痛は来ませんでした。
その頃には出産の準備もしていたし、生理用ナプキンもあまっていたのでおしるしが出たときはナプキンをあてる事ができたのでよかったです。
普通用のナプキンを常に外出先にも、持っていた方が安心かもしれません。
にゃあさん
私は妊娠高血圧の傾向があったので、陣痛促進剤を投与していたところにおしるしがありました。おしるし後は、とにかくスクワットと踏み台昇降をやりました。
スクワットは、膝に負担がかからないようになるべくゆっくりやりました。息を吐きながら膝を曲げ、深く沈んだところで5~10秒ほど止まって息を整え、また息を吐きながらあがりました。
踏み台昇降はスクワットと違って割とテンポよくやったのを覚えています。そのおかげなのか、2日後には破水し、そのまま陣痛がきました。
踏み台昇降はなかなか段差がないと難しいし、よろめく恐れもあるので、スクワットの方が良いかもしれません。
ララママさん
病院に行ったら入院になるかもと思ったので、大急ぎで家のごみをまとめて捨てたり、台所の掃除をざっとしました。家族が運転できないので、病院に連絡をしてタクシーを呼びました。
でも、近くのタクシー営業所はちょうど出払っていて、なかなか来てもらえなかったので、事前に他のタクシー会社のことを調べておけばよかったです。
入院中は予定にはなかったのですが、義母が手伝いに来てくれたので、もうちょっときちんと掃除しておけばよかったと思いました。
ネルネルさん
おしるしがきてからも今までと変わらずに過ごしていました。
おしるしがきてからは、いつ陣痛出産になっても慌てないように入院セットをすぐ持っていけるようにする。
病院や家族にすぐ連絡できるように電話番号の登録。あと上のお子さんがいる方とかでしたら入院中の ご主人とお子さんの食事の準備。
インスタント食品や、レンジで簡単にできるようなものを用意しておいたりするとよいですよ。
あと、洋服などの場所もご主人に教えておくほうがよいかと思います。紙に書いてタンスや引き出しに貼るのもいいかと思います。
ポコさん
私は事前の準備に関してはかなり慎重だったので、入院の荷物は事前に準備していました。
おしるしが来てからはまず、お風呂に入り、身体と髪を洗って、荷物の再チェック、腹ごしらえをしたりして過ごしました。
念の為、病院へおしるしが来たこと、これからどうすればいいかを確認し、あとは普通にゆったりと過ごしました。家族に連絡をして、そのあと陣痛に備えて体力を蓄えるため、睡眠をとったと思います。
おしるしが来てから準備は万端だったのですが、気持ち的にそわそわしてしまったので、いつも通りの心構えでいたらよかったです。
こかさん
私のおしるしは少量だっだけど一応ナプキンをつけ、入院の準備や出産の流れを読んだりしていました。
いつ産まれるのか不安で親を呼んだり、そわそわしたりしていましたが、おしるしがきたからといってすぐどうにかなる訳でもないので、もう少し落ちついてゆっくりしていた方がよかったです。
妊娠出産の本や体験談を読んでいくうちに、知識も増え、落ちついてきました。
入院の準備や病院の確認など終わるとあとは家のこと、入院中の家族のためにできることをしておくとよかったかと思いました。
かなさん
おしるしは朝方4時ごろで、寝ようと思ったが陣痛もきていて痛くて寝れなかった。
事前な入院準備はすませておいたのでもって行くだけだったが、いざ使おうと思ってたペットボトルのストローがうまく使えずに横漏れし、結局ストローなしで飲んだので意味がなかった。
事前に使い方や使えるかを確認しておくべきだった。また、準備は完璧だろうけど、コンタクトレンズやメガネといった当日にしか準備できないものはきちんとメモしておいて、病院行く前に確認してかばんに入れられるようにしておくと、入院中あれ持ってきてほしいとか買ってきてほしいとかバタつかない。
あと、夜だったのでノーブラだった。ブラして寝たほうがいい。
なっちゃんさん
初産だったので、おしるし来たのも正直、血?!とビックリして病院に電話しました。
病院に行っておしるしやねと言われ安心とともにいつ陣痛来るかドキドキしながら10日が経ち、おしるし来てる事もあったので出掛ける時はなるべく近場で保険証、母子手帳は持ち歩き、入院準備などは車に積んでおくようにしました。
おしるしから10日後に突然の破水。妊娠してから家にナプキンを常備していなかったので、病院にはタオルを挟んで行きました。
破水してしまうとナプキンしてもボトボトになるかもしれませんが、無いよりかは良いと思うので用意はしておいた方が良いかもしれませんね。
niconicoさん
おしるしがあった後も、生活自体はいつもと変わらず過ごしていました。ただ、いつ陣痛や破水が起こっても良いように、常に心構えだけはしていました。
そして、入院用の荷物、病院への移動手段、家族への連絡手順などを念入りに確認。協力をしてもらう人(夫や実母)にも、いつ生まれても良いように心の準備をしておいてもらいました。
おかげで、いざ陣痛が来た時にはとてもスムーズに対処することができたと思います。
おしるしがあってから、冷蔵庫の食材の整理をしたのですが、これはやっておいて良かったです。
夫一人だとあまり食材を使わないので、賞味期限の近いものや夫は絶対に使わないだろうなという食材はすべて消費して、極力冷蔵庫の中身を少なくしておきました。
おしるしから陣痛までの時間は?
おしるしが始まったら、次に気になるのは「いつ陣痛が始まるのか」でしょう。おしるしから陣痛、そして出産への流れを知っておくことで、心の整理をつけておきましょう。
おしるしから出産の流れ
おしるしが来れば徐々に前駆陣痛が始まり、一般的には1日~1週間以内に本格的な陣痛がきて破水し、赤ちゃんの誕生を迎えます。
おしるしからお産までの期間は、人によっては3日、そうでない場合は1週間以上かかるなど、個人差が大きいのが実情です。
「いつ陣痛が始まるか」と必要以上に神経質になってしまうと、身体に力が入って赤ちゃんにもストレスを与えてしまいます。
あまり不安に思わず、ゆったりとした気持ちで過ごすことを心がけましょう。
ちなみに先輩ママさんにおしるしから出産までの時間はどのくらいだったか確認してみた所、 早い人で6時間くらいという方もいれば、17日後という方もいて、かなり個人差がありました。
もっとも多かったのは、24時間以内という結果となりました。
初産婦の場合
初産婦と経産婦とでは、おしるしから陣痛までの時間にどれだけの差があるかとういことを調べた統計はありません。
おしるしから陣痛までの期間は個人差が大きく、一般的に初産はお産が長引く傾向があります。
初めての出産の際は陣痛からお産まで平均12~15時間かかりますので、初産の場合はおしるしがきたからといっても焦らず、冷静に入院するタイミングを計っていきましょう。
経産婦の場合
経産婦の場合は、本格的な陣痛が始まると出産まで平均5~7時間と、お産の進行はペースよく進みます。
それだけに、前回は時間がかかったからとゆったりと構え過ぎていると、あっという間にお産が進んで慌てる結果になってしまうので、気を付けましょう。
経産婦の場合はおしるしに気がついたら速やかに入院バックを玄関前に置いておき、陣痛に行こうしないか、お腹の痛みとハリをしっかりチェックしていきましょう。
おしるしから進まなくても焦らない!
おしるしはきたけれども、10日以上たっても陣痛が来ないといったケースもありますが、これは心配いりません。
おしるしから陣痛に進まないのに焦れて、お産をすすめようと、無理にウォーキングや階段昇降、雑巾がけなど、身体に負担をかけるようなことをする必要はありません。
むしろ弱り始めている胎盤に負荷をかけ、ママの身体の準備が整わずに破水を引き起こし、帝王切開になってしまうというケースもあります。
予定されている検診を欠かさず受けながら、神経質にならずに陣痛が来るのを待ちましょう。
おしるし後の入院のタイミングは?
おしるしから順調に陣痛にすすんだら問題となるのが、病院へ行くタイミングです。
おしるしがあってお腹が痛いからと病院へ行ったところ、内診で問題なしと言われて、自宅に帰されてしまうことも良くあるのです。
前駆陣痛から本番のお産への進み方もケースバイケースですが、間違えると母子ともに危険が及ぶケースもありますので、病院へ行くタイミングはしっかり理解しておきましょう。
入院のタイミングはおしるしでは判断できない!
私達はおしるしばかりに注目してしまいますが、本格的な陣痛がはじまり、お産がスタートする判断は、破水と前駆陣痛の有無を確認して行います。
万が一のことを考えて、おしるしがあった後はできるだけパパに身近にいてもらうか、仕事に出かけた場合にはすぐに対処できるよう、携帯電話をいつも持っていてもらいましょう。
破水と尿漏れの見分け方
まれに尿漏れと破水と思い込んで、慌てて病院へ駆け込むママもいるのですが、尿はアンモニア臭がして、破水の場合は生臭いという違いがあります。
妊娠後期になると子宮が下に下がり、膀胱が圧迫されて尿漏れが起きやすくなりますから、自分で区別ができるようになっておきましょう。
もし自分で判断できない場合は遠慮せずに、病院で破水かどうかの確認をしてもらってください。
前駆陣痛と陣痛の見分け方
本格的なお産が近づいてきて突発的に起きるのが、前駆陣痛です。前駆陣痛はごく軽い痛みと、ギュウッとお腹が硬くなるような、お腹のハリだけを感じる人が多いようです。
前駆陣痛は本格的な陣痛のように周期的なものではなく、単にお腹の痛みやハリがあったからと病院へ行く必要はありません。
順調にいけば前駆陣痛が周期的な陣痛に変化していきますので、お腹の痛みやハリに気がついたら時計を確認して、周期的におきていないか確認をしましょう。
陣痛のチェック方法
前駆陣痛はいわゆる子宮収縮の練習で、順調にお産が進むと、そのうちに周期的に繰り返す強いお腹の痛みとハリを伴う陣痛が起こり始めます。
陣痛はママの骨盤が赤ちゃんを通すほどに広げ、子宮を収縮して徐々に子宮口を開いていくために避けられない、生理痛をひどくしたような強い痛みです。
陣痛に気がついたら、
- 発作時間:ハリと痛みが起き始め、ハリと痛みが消えるまでの秒数
- 陣痛周期:陣痛が始まってから、次の陣痛が始まるまでの分数
を時計を見ながら確認して記録をしていきましょう。
最近は陣痛を計測して記録する、「陣痛きたかも -今スグ使える陣痛計測アプリ-」などの無料アプリもありますので、活用してみてください。
おしるしの後に病院へ行くタイミング
陣痛がいよいよ短くなってきたら、次のタイミングで病院に電話をして、病院へ向かいます。
- 初産婦の場合:陣痛周期が10分間隔
- 経産婦の場合:陣痛周期が15分間隔
前回のお産で進行が速かったママの場合は、もっと早い段階で病院へ行って様子を確認したほうが安全です。
事前に医師や看護師さんにもその旨を相談しておき、個別に病院へ行くタイミングを指示してもらいましょう。
いきなり破水した場合の対処法
前駆陣痛の段階で、破水が起こってしまうケースもあります。破水は赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が漏れ出してきた状態です。
卵膜が破れた場所によってチョロチョロと漏れてくる場合もありますし、ドバっと漏れてくることもあって、慌ててしまうママが多いのですが、慌てなくても大丈夫です。
すぐに病院へ電話をしてから、ナプキンなどをあてて、病院へ向かいましょう。漏れてくる羊水の量がわずかでも、感染症のリスクがありますから、破水した場合の入浴は厳禁です。
破水した場合は病院に入院をしながら経過を観察し、自然に陣痛がついたらお産へ進んでいきます。
ですが、24時間以内に陣痛が起きない場合は、陣痛促進剤の投与か帝王切開が検討されますので、充分に医師の説明や意見を聞いて対処していきましょう。
タクシーを利用する予定の方は、下記のページも参考にしてみてください。
→ 陣痛時にタクシーから乗車拒否されない為に準備しておく事&体験談
こんな時は急いで病院へ!
一般的には、
おしるし⇒前駆陣痛⇒陣痛⇒破水
と進んでいくお産ですが、お産は何が起きるかは、わかりません。
次のようなケースでは、常位胎盤早期剥離や子宮破裂などの可能性がありますから、すぐに病院へ向かいましょう。
- お腹の痛みやハリが持続して、治まらない
- 赤ちゃんの胎動が感じられない
- 大量の出血が始まった
まとめ
おしるしを迎え、赤ちゃんの誕生を心待ちにしている時期は、お産への不安が大きくのしかかる時期です。
お産がどのように進むのかは誰にもわかりませんが、多少順番が狂っても、ママが慌ててしまっても、最終的に健康な赤ちゃんが生まれれば、それで問題はありません。
お産には正解も、間違いもありませんから、おしるしからお産までの下調べをしっかりして心構えをしたら、自信をもってお産に向き合っていきましょう。