多くの幼稚園では、春や秋に親子遠足が行なわれています。
特に、春に行われる親子遠足には、親子で楽しむだけでなく「親同士が顔合わせをして交流を深める」という目的があります。
親子遠足で初めて話をするママもいるでしょう。そう考えると、他のママたちがどのような服装で参加するのかがとても気になります。
ここでは、親子遠足に着ていく服装に悩んでいる方に、ぜひ参考にしていただきたい服装選びのポイントや注意点をお伝えします。
また、ママにおすすめの帽子や靴、髪型やメイクについても紹介します。
さらに、いくしぇあ事務局で独自調査を行い、親子遠足を経験された先輩ママさんに、服装や身なりに関する失敗談について答えて頂きました。
親子遠足に着ていく服装選びのポイントは?
幼稚園から出される親子遠足の案内には、多くの場合「動きやすい服装で参加してください」と記載されています。
ですが、それだけでは具体的でないため、何を着て行けばよいのかと悩んでしまうママが多いようです。
実は、親子遠足での服装選びには、押さえておかなければならないポイントがいくつかあります。
親子遠足での服装の基本
親子遠足では、引率の先生はいますが、基本は親子が一緒に行動します。参観日のように、子供の様子を離れたところから見ているのではありません。
一緒にレクリエーションをしたり、歩いたりすることを頭において、服装を選ばなければなりません。また、他のママたちからどう見られるかを考えることも必要です。
つまり、まとめると、服装の基本は以下の3つです。
- 子供たちと一緒に思いっきり動いたり遊んだりできる
- 汚れてもかまわない
- 他のママたちから好感を持ってもらえる
具体的な服装選びのポイント
親子遠足での服装の基本に則って考えると、具体的な選び方のポイントは次のようになります。
最適はパンツスタイル
親子遠足では、親も子供と一緒に歩いたり走ったり、座ったり立ったりと、活動的な時間を過ごします。したがって、断然パンツスタイルが適しています。
ボトムスに迷ったら、ジーンズがおすすめです。動きやすいうえに汚れが目立ちませんし、虫にも刺されにくくなります。
普段からスカート派でパンツが苦手なママには、ガウチョパンツやスカンツがおすすめです。
ただし、トレンドのマキシ丈のものは、足元にまとわりついて動きにくいうえ、トイレで裾が汚れる恐れがあるため、膝丈からミモレ丈くらいまでがよいでしょう。
同様に、オールインワンのパンツも、トイレでは時間がかかったり、裾が汚れたりする可能性があります。
白いパンツは、爽やかなイメージで遠足にはピッタリに思えますが、汚れやすいという欠点があります。
自分が全く気にならないのなら自由なのですが、汚れが目立つと、周りの人からの見た目が良くありません。
また、自分や自分の子供が汚さなくても、他の園児がこぼしたものなどで汚れてしまうこともあります。
人間は勝手なもので、自分の子供なら仕方がないと思っても、他の子供に汚されると嫌な気分になったりするものです。
場合によっては、そのことが原因で他のママに気を使わさせてしまい、仲良くなりそびれる可能性もあります。
他のママとかぶらないトップス
ボーダーのTシャツは、どんなボトムスにも合わせやすく、遠足にはピッタリなのですが、他のママとかぶる可能性があります。
特に、ネイビーとホワイトのボーダーは、その可能性が高くなります。
全く同じコーデのママがいたりすると、気まずくて、テンションも下がってしまいがちです。
イエローやグリーンなど、定番ではないカラーのボーダーにしてみたり、羽織物でアレンジするなどして、自分らしいファッションを心がけましょう。
羽織物を持参する
朝は寒かったのに昼間は暑くなるなど、気温が大きく変動することがあります。気温に合わせて脱いだり着たりできるように、カーディガンやパーカーなどの羽織物を持っていきましょう。
着ない時には、腰に巻いたり肩に掛けたりすればアクセントになり、おしゃれな着こなしができます。ロングカーディガンなら、体型カバーにもなり、羽織るだけで旬の装いになります。
親子遠足にNGな服装
スカート
子供と一緒に行動する親子遠足では、基本的にスカートはNGです。特に、レースやシフォンのスカートは、子供と一緒に動く気がなさそうに見え、周りのママから一気に引かれてしまうかもしれません。
親子遠足は、自分のファッションを披露する場ではなく、子供と楽しく過ごす場だということを忘れてはいけません。
肌の露出が多い服装
「ショートパンツに素足」や「股上の浅いパンツ」などは、幼稚園の行事にはカジュアル過ぎ、また、立ったり座ったりすることが多い親子遠足には適していません。
胸元が広く開いていたり肩が大きく出ているトップスなども、「場違い」だとママたちから反感を買ってしまう可能性があります。
ブランド品や派手な服装
全身をブランド品でコーディネートしたようなファッションは、親子遠足には不向きです。遠足にブランド品は必要なく、他のママたちとの間に大きな壁を作ってしまう原因になりかねません。
また、ジャラジャラと沢山のアクセサリーをつけているなど、「一体どこへお出かけ?」というような派手なファッションも、周りからは完全に引かれてしまいます。
もし、装飾品を身に着けたいのなら、シンプルで控えめなものを1つか2つだけにしましょう。
親子遠足でのママのお手本コーデ
服装選びのポイントを押さえた、おすすめのコーデを6つ紹介しましょう。
出典:wear.jp
鉄板のジーンズにボーダーTシャツのコーデは、他の人とかぶりがちですが、腰に巻いている赤のカーディガンがアクセントになっています。
手首に巻いたスカーフとスニーカーにも赤が効いていて、作り過ぎずに個性が光っています。また、かぶっているキャスケットが可愛さを引き出しています。
出典:wear.jp
白とネイビーのコーデは統一感があり、ナチュラルな装いになっています。
デニム素材のハットも大人かわいく決まっています。デニムシャツを腰に巻いているところも◎です。
出典:wear.jp
ジーンズにグレーのトップスと黒のリュックの取り合わせは、シンプルで落ちついた印象ですが、腰に巻いたチェックのシャツで一気におしゃれ度がアップしています。
刺し色になっている水色のナイキのスニーカーも素敵です。
出典:wear.jp
なんといっても、ピンクのトップスが印象的です。スウェットのパンツもこんなブルーなら、部屋着っぽくならずにカッコよく決まります。
ハットの色をさりげなくパンツに合わせているところや、スニーカーの赤をトップスのピンクと上手く調和させているところなど、色使いのお手本になるコーデです。
出典:wear.jp
大人っぽくスッキリとしたコーデです。
リュックにスニーカーというカジュアルなスタイルなのに、肩にかけたグリーンのカーディガンがポイントになり、洗練されたスタイルに仕上がっています。
出典:wear.jp
チュニックTシャツは、お腹周りやお尻をカバーしてくれるので、体型を気にせずにパンツスタイルを楽しめます。
スキニージーンズと合わせているので、スッキリと活動的なイメージになって遠足にはピッタリです。服装がシンプルだから、キャップの可愛さが引き立っています。
親子遠足におすすめの帽子は?
春は、真夏と同じくらい紫外線が強いといわれています。いくら紫外線対策が必要だといっても、日傘は邪魔になるため親子遠足には向いていません。
帽子は、コーデに合わせてキャップでもハットでも、好きなタイプのものをかぶればいいのですが、その中でもおすすめしたい帽子を紹介しましょう。
ツバの広いキャップやハット
日焼けや紫外線対策には、ツバの広い帽子をチョイスしましょう。特に、ショートヘアのママには、首のうしろまで日焼け対策ができるツバの広いハットがおすすめです。
せっかくの親子遠足なのに、「日焼けや紫外線が気になるから木陰から見ている」なんてナンセンスです。ツバの広い帽子をかぶれば、子供と一緒に思いっきり楽しめます。
大きさが調節できる帽子
サイズの合っていない帽子は、すぐにずれたり脱げたりしてしまいます。自分の頭に合わせて大きさが調節できる帽子なら、そんな心配はいりません。
帽子が頭にフィットしていると、子供たちと一緒に走っても、多少風が吹いても、飛んでいくことがなく快適です。
後ろに切り込みのある帽子
帽子をかぶると、ほとんどの場合ヘアアレンジをするのが難しくなります。ですが、ツバの後ろ側に切り込みが入っている帽子なら、髪を結んでいてもかぶることができ、ヘアアレンジも楽しめます。
親子遠足におすすめの靴は?
親子遠足にママが履いていく靴は、絶対にペタンコシューズがおすすめです。間違っても、ハイヒールや上げ底靴はやめましょう。
履きなれたスニーカー
親子遠足では、子供と一緒に歩いたり、走ったり、遊んだりと、想像以上に動きまわることになります。一番のおすすめは、履きなれたスニーカーです。
前日の天候によっては、地面がぬかるんでいる場合もあります。そのようなときにも、スニーカーなら滑ることもなく、汚れてもそれほど気にはならないでしょう。
スニーカーには、蛍光色など洋服では着ない色を選んだり、トップスやバッグなどと色を合わせたりしても、決して派手な印象にはならないというメリットもあります。
履きなれたフラットシューズ
スニーカーが苦手なママや普段まったくスニーカーを履かないママは、履きなれたフラットシューズでもよいでしょう。
ただし、十分に靴を選ばないと、長い距離を歩くことで足が痛くなってしまう可能性があります。また、子供たちと走り回っているうちに、靴に傷がついてしまう恐れもあります。
親子遠足での髪型やメイクに関する注意点は?
親子遠足に適した服装や帽子、靴を選べたら、「これで大丈夫!」と思ってしまいそうですが、当日の髪型やメイクに関しても、注意しなければならないことがあります。
髪型に関する注意点
ショートヘアのママは問題ないのですが、肩よりも長い髪のママには、少し注意してほしいことがあります。
長い髪をおろしたままで親子遠足に行くと、強い風にずっと髪型を気にすることになったり、レクリエーションをするときに髪が邪魔になったりする可能性があります。
顔に髪がかからないよう両サイドを編み込みにすると、スッキリと可愛らしくなるのでおすすめです。
また、必要があればサッと髪をまとめられるように、シュシュやヘアゴムを持っていくこともお忘れなく。ただし、華やかすぎるヘアアクセサリーやヘアピンなどは厳禁です。
メイクに関する注意点
派手なメイクはいけませんが、日焼け対策から考えてもノーメイクも好ましくありません。親子遠足には、清潔感のあるナチュラルメイクが理想です。また、親子遠足ならではの注意点もあります。
遠足の途中で、ママが時間をかけて化粧直しをすることはできません。また、何度も直すことも不可能です。
皮脂や汗に強い化粧品を使用するなどして、できるだけ化粧崩れを防ぐように心がけましょう。
アイラインやマスカラは、汗が原因で落ちてくる可能性が高いメイクアイテムです。もし、遠足中に目の下が黒くなってしまっても、タイミング的に直せないかもしれません。
おすすめの対策は、下まつ毛へのアイラインとマスカラをしないことです。
普段バッチリとアイメイクをしているママには、物足りないかもしれませんが、パンダ目のまま過ごさなければならないことを思えば、賢明な手段です。
朝、メイクをする前には、必ず日焼け止めを塗っておきましょう。さらに、メイクの上から使える日焼け止めスプレーなどを持参すれば、お弁当の時間などにシュシュッと日焼け止めを塗り直せます。
親子遠足での服装や身なりに関する失敗談【先輩ママの体験談】

刺された所がかゆくて、遠足には二度とスカートは履かないと誓いました。

結局その格好で走るしかなく、もっと考えてくればよかったと思いました。事前に確認すれば良かったです。

私は遠足は実用性重視でしょ!と思っていたので全くお揃いコーデなんて頭になく、せっかく子どもは女の子なんだし、もう少しお洒落にしてあげればよかったと後悔しました。

他にも、日焼け止めやツバ付きの帽子を深くかぶればよかったと感じています。肌にシミができないよう気をつけたいです。

暑い日だったので半袖は良かったのですが、初夏の日差しをあなどってたせいか、首回りに真っ赤な日焼けができてしまいました。

ズボンにリュック、靴は運動靴。ママ共が、パンプスを履いてきて、石畳の道で苦戦し、大幅に遅れを取っていました。私もそれに付き合わされ、遅れを取りました。

そんな中で、結構、白いシャツなどを着ているママが多かってんです。理由を聞いて、白にすれば良かったと思ったんです。
親子で集合写真を撮るのです。白の方が顔が華やかに見えるのです。黒いと顔のうつりも悪かったんです。少しでも綺麗に写るには白い服が良いと感じました。

うちの息子は人の話を聴かずに飛び出してしまうタイプだったので、私は追いかけ回せるように、半袖Tシャツに半パンで行く事にしました。
しかし当日、周りを見回すと、皆さん紫外線対策で帽子に日傘、長袖長ズボンサングラス。
私だけ小学生のような格好で、若いね~なんて言われて恥ずかしかったです。でも、しょうがないですよね。泣きたかったです。

残暑が厳しいので、少しでも涼を取ろうと七分丈のチノパンを履いて行ったところ、脚の露出部分を毒虫に何箇所も刺されて真っ赤に腫れてしまいました。
子供のズボンもお揃いのデザインだったため、二人して痒くてたまらず閉口しました。
秋頃はまだ蚊や足長蜂がいるので、多少暑くても足首までカバー出来るジーンズを履いて行くべきだったと反省しました。

下の子を抱っこ紐に入れていたのもあり、肩が痛すぎました。他のママさんたちはみんなリュックだったので、来年は絶対リュックにします。

いざ、親子遠足の記念写真を撮った時に、後からその写真を見直すとどこにいるのか?わからないくらい地味な目立たない服装でしたので、後の事を考えて、きれいに顔が映えるような明るい色味の洋服を来ていけば良かったなぁと後悔しました。

あと、手持ちのカバンよりは、リュックがいいです。眠たい・・・と帰りに子供が言うと抱っこしてかえったり子供の荷物をもたないといけないので、リュックがおすすめです。

私としては、日傘だと両手が使えないし、サンバイザー持ってないし、と。まさか帽子で指摘を受けるとは思ってませんでした。
日焼け対策は、日焼け止めクリーム頼みです。トホホと思いました。

今思うと、行き先が動物園だったので、少々油断していたのかもしれません。
おしゃれも大切ですが、何より大事なのはTPO。あまり無理をせず、機能的なファッションを心がけることが大切だと思います。

子供と手をつないだりすることも多いし、弁当や飲み物など荷物もいろいろあるので。
服装はジャージなどのママさんもいましたが、少しオシャレな感じにしたければ、スキニージーンズにTシャツ+シャツやカーディガンを腰に巻くのも素敵だと思います。

しかし、皆さん、カジュアルと言ってもしっかりとしたおしゃれなブランド物の装いでした。やはり、雰囲気を考えて服装に気をつける必要があると、痛感しました。

バタバタして、日焼け止めの塗り直しをするのは厳しいので、首が隠れるカーディガンやストールを用意すればよかったと思いました。

周りのママ達は、大きなツバの帽子にアームカバーと、動きやすくて日焼け対策も考えた格好をしていたので、次回からは私もそのスタイルで行こうと、心に決めました。

遠足は屋外であることを知っておきながら、白を着て行ったのは間違いだなと反省しました。
まとめ
せっかくの親子遠足なのに「服装で失敗してしまった」なんていうことになっては、残念すぎます。
ですが、難しく考えることはありません。要するに、あくまでママは付き添いで、主役は子供たちだということを念頭においておけばいいのです。
さぁ、楽しんで親子遠足の服装選びを始めましょう。そして、もし迷ったら、ぜひ「おすすめのコーデ」を参考にしてみてくださいね。