11月1日のRの法則では、「記憶力アップ術」という特集がされていました。
その中で、記憶術のプロがたくさんの生徒さんたちに効果があった英単語暗記テクニックを教えてくれていました。
暗記科目の全部に使える方法もご紹介されていましたので、英語や国語などで点数をアップさせたいお子さんや親御さんはぜひチェックしてみてください。
3つの脳タイプ別 脳を暗記しやすい状態にするテクニック
テスト前などに英単語を暗記する為の方法は人によって色々。
例えば、下記のようなやり方で暗記を試みているそうです。
- ひらすら書いて覚える
- 単語をローマ字読みにして覚える
- 曲にのせて歌って覚える
ただ、アンケートによると英単語を思うように暗記することができないという方は、約7割くらいいるそうです。
実は、英単語などの暗記をしたい場合、事前に脳にある準備をすることが大切とのこと。
その方法については、脳のタイプ別に4つご紹介されていました。
せかせかタイプにおすすめ 【立ちながら暗記】
立つことで多くのことをしたいという脳の欲求が満たされて、暗記に集中ができるそうです。
脳科学の観点からの暗記集中法という感じでしょうか。
ただ、図書館など立ちながら暗記することができない場合もあると思います。
そういった時におすすめなのが…
鼻の頭1点に視覚をしぼると、集中する気持ちをつくれるということなので、暗記したい時以外に、何か集中したい時にもやってみてもいいかも。
ぽろぽろタイプにおすすめ 【ニオイ暗記】
ニオイというのは海馬をダイレクトに刺激するので、記憶に残りやすいとのこと。
そこで、ニオイつきの消しゴムを使って勉強すると暗記もできやすくなるそうです。
どんなニオイの消しゴムでもいいのかというとそうではなく、ミント系や柑橘系のニオイがおすすめ。
だらだらタイプにおすすめ 【左手暗記】
だらだらしていると脳も暗記できる状態になりません。そこでまず脳を起こすことからはじめましょう。
だらだらした脳を叩き起こすのにおすすめなのが左手暗記。
最初の5分間、左手で勉強することで脳が覚醒されるとか。
できれば、右手で勉強し始めてからも、ハンドグリップなどを使って左手を動かすといいそうです。クルミとかもよさそうですね。
上記の3つのテクニックは、英単語以外の暗記科目にも使えるということで、ぜひ試してみましょう。
プロ直伝!誰でもスラスラ英単語が覚えられるテク!
ここからが、英単語の暗記法の実践編ということで、記憶術インストラクターの吉野邦昭さんがそのテクニックについて教えてくれました。
吉野邦昭さんは、受験生に1日200個のペースで英単語を覚えさせてきたという記憶術のスペシャリスト。
このテクニックを使うことで、英語が苦手な方でも効果が出ているということで、早速見ていきましょう。
イラスト暗記法という5つのステップを行うことで誰でも簡単に暗記させていく方法で、その5つというのが下記のステップです。
- ステップ1 カタカナ読みをする
- ステップ2 ゴロをつくる
- ステップ3 イラストを描く
- ステップ4 思い浮かべる
- ステップ5 ゴロを唱える
今回吉野先生が、「enormous」という英単語を例に教えてくれました。
「enormous」は 【巨大な】という意味です。
これを4つのステップに沿って暗記させていきます。
ステップ1 カタカナ読みをする
まずは、「enormous」という英単語を自分流にカタカナ読みします。
自分流なので、正しい読み方でなくて構いません。
例えば、イノームス、エノーマスなどです。
ステップ2 ゴロをつくる
次にカタカナ読みと日本語の意味を組み合わせます。
例えば、下記のような感じです。
イ ノームス
エノー マス
イノー ムス 巨大な
エノー マス 巨大な
エノー マス 巨大な
↓
絵のマウスは、巨大だ。
ステップ3 イラストを描く
ステップ2で作ったゴロをイラストにします。
ステップ4 思い浮かべる
ここからがイラスト暗記法の最大のポイント。
それは、覚えちゃいけないということです。
覚えないで、頭に思い浮かべることがとっても大切。
× 覚える
〇 思い浮かべる
思い浮かべる際のコツは、目を水平よりも上に持っていくと、思い浮かべやすくなるそうです。
ステップ5 ゴロを唱える
ステップ3であなたが描いたイラストを思い浮かべて、ステップ2で作ったゴロを唱えます。
唱える際のコツは、下記のようにゴロを区切って、
各区切った文章を強調しながら、そして思い浮かべながら唱えることです。
これで頭にガツンと入ってくるということです。
本当にこれで暗記できるのかとちょっと疑いたくなりますが、実はこのイラスト暗記法は、脳のしくみをうまく利用した方法だとか。
その根拠と言うのが、イラストを使うと言葉を担当する部分(左脳)と、絵を担当する部分(右脳)が一緒に働くので、記憶に残りやすいということでした。
イラスト暗記法に関する疑問
今回ご紹介したイラスト暗記法について、いくつか質問があり、吉野先生が下記のように回答されていました。
読みと意味は覚えられるけど、スペルまでは覚えられないんじゃないのかという疑問について。
語学勉強をする時には4つのステップがある。
読む、書く、聞く、話す
この中で記憶術が1番使いやすいのは、読むこと。
受験の配点で1番高いのは、圧倒的に読むことなので、意味を覚えて読めるようになることが大切。
読めるようになると、スペルも覚えられるようになるとのこと。
友達と一緒に色々と考えているうちに慣れてきます。友達のアイデアもらったりしてやっていくといいでしょう。
イラスト暗記法を実践された結果
スタジオの人たちが、下記の4つの英単語について、イラスト暗記法を実際に挑戦した結果、10人中8人が全問正解でした。
- clutter(クラタ) 散らかす
- apprehension(アプリヘンション) 不安
- emancipate(イマンシペイト) 解放する
- absolutely(アブサルートリ) 絶対に
スタジオ内でのみなさんの覚え方について、参考になったものを下記にご紹介します。
apprehension(アプリヘンション) 不安
→ うわー アプリ編集 めっちゃ 不安
clutter(クラタ) 散らかす
→ 倉田 くんが 散らかす
absolutely(アブサルートリ) 絶対に
→ 桃太郎にアブ、サル、トリは絶対におかしい
桃太郎で鬼退治に行く時には、アブよりも犬の方が絶対に戦力になるよというイメージで作られたそうです、かなり盛り上がっていました。
最初は時間が掛かりそうなイメージがありますが、実際にイラスト暗記法を実践された方たちを見ていると、慣れてくればすごく早くできるのかな、と思いました。
まとめ
左脳と右脳の両方を働かせる、これってホント重要なんだなと思いました。
暗記法として以外に、認知症の予防にもよさそうですよね。
うちの子供は、今英会話の教室に通っているので、今回のイラスト暗記法を教えてあげたいと思います。