小学生に上がる準備で一番に考えるのがランドセル選びです。最近では年長さんを迎える新学期に完売するお品もあるので、早く買うべきか迷う親御さんも多いと聞きます。
でも、まだ使うのは先のことなので、お財布事情も絡めてじっくりと選びたい気持ちもありますよね。そこで、購入するタイミング、相場、品質など、はじめてのランドセル選びで気にかかることや、重視したい確認ポイントをまとめてみました。
また現役小学生のランドセルの使用状況から、外見だけではなく先を見据えたランドセル選びに役立つ視点も交えてお伝えします!
ランドセルっていつから購入できるの?
ランドセルは、概ね新作がお披露目される4月以降から初夏にかけて販売が開始されます。ただしメーカーによっては、早い段階から展示会やオンラインストアで予約販売を行うところもあるので、早期購入が必須のタイプもあります。
とくに工房系と言われる革製のランドセルは、製作工程に時間が費やされるため生産数が少なく、人気も高いので5月を目安に購入するお家が多いようです。
結論から言うと、ランドセルの購入は中古品や型落ち品であれば1年を通して可能ですが、その年の新作は販売元や店頭によってタイミングが異なります。あらかじめどんなランドセルを希望するのか、大体の見当をつけて購入したいメーカーの販売時期を把握しておくのが良いと思います。
時間に余裕があれば、年中さんのうちからメーカーのHPをチェックしましょう。
実際の購入はいつすべきなのか
1年を通して購入できるランドセルですが、実際にはいつ購入すればよいのでしょう。色目などその年で流行はあるものの、全般的に差異のない仕様なので、購入時期はそれぞれのランドセルの人気状況に応じて決めるのがおすすめです。
我が家の場合、女の子はこだわり要素が強いので年長さんに上がった早々に限定物を予約し、男の子はこだわりがなかったので冬に入ってからベーシックなラインを購入しました。
正直、使いだすと子どももさほどランドセルに執着しなくなり、こだわったランドセルも急がずに購入したランドセルも同じ扱いで、日々無造作に使われています。
個人的な意見ですが、購入のタイミングについては、オンリーワン的要素の強いこだわり系のランドセルやオーダー物は早くして、それ以外はのんびり構えてもよいのではと思います。また毎年各メーカーなどで集計される、購入時期調査結果を参考にしてみるのも良いかもしれません。
参考までに前年度の購入時期の統計をまとめてみました
年長さんにあがってから、年内にランドセルを購入する家庭が全体の7割以上を占めているのがわかります。また最近では早期の販売が定着していますが、やはり初秋に購入が集中しています。
購入した期間 | 全体での割合 |
4月~6月までの間 | 18% |
7月~9月までの間 | 39% |
10月~12月までの間 | 15% |
年明け直後 | 18% |
その他+入学直前 | 10% |
現役小学生のいるご家庭に聞いてみました。
【購入時期を振り返ってみて、実際にどうでしたか?】
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 他の子とかぶらないランドセルが買えた。
- 先に購入を済ませたので、その他の入学準備が落ち着いてできた。
- 子どもの好みが急変して、他のランドセルが良いと言い出した。
- 置き場所に困った。
- じっくりと品定めができた。
- 今年の人気色やデザインを、しっかりリサーチできた。
- 人気カラーや限定物は完売していたので、子どもが残念そうだった。
- 早期購入のような特典が付かなかった。
購入時期には早くても遅くても若干の長短があるようです。無論どのタイミングでも、子どもの気に入ったランドセルを見つけて購入するのが一番ですね!
ランドセルの相場はどのくらいなの?
さて、ランドセルの購入で最も気になるのが相場です。6年間の通学を支えるランドセルは、それを耐えうるよう丈夫な作りに仕上げてあるので、どうしても鞄としては高額になります。
メーカーごとに種類があるので一概に言えませんが、型落ちのメーカー品で平均して2万円台。その年の新型モデルになると定番系が5万円台、工房系のレザーやコードバン仕様になると10万円台に突入するものもあり、価格はまちまちです。
世間では、一体どれくらいの相場のランドセルが選ばれているのでしょう。ざっと消費傾向を総合してみると次のようになります。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 祖父母に買ってもらうケース → 5万円~7万円前後
- 我が家で購入するケース → 3万円~5万円前後
ランドセルをお得に購入する方法は?
多くのお母さんたちが口にするのは「やっぱりランドセルは高い!」という意見です。学習机などの大物もあるだけに、何かと物入りの入学に向けては手堅く準備したいところですよね。
また、通常は6年間使用するランドセルですが、地域によっては高学年からはリュックなど自由な通学鞄になったり、1年生の時しかランドセルは使わないといったことも聞きます。そうなると、ますます価格に敏感になってしまいます。
ここからは、最新モデル、型落ち品、中古品の3つのタイプ別に、ランドセルをお得に購入する方法について考えてみましょう。
最新モデルをお得に購入する!
1.販売ピークを狙う!
お値段の張るランドセルは少しでもお得に購入したいですよね。そこでおすすめなのが、販売店が売り出しに力を入れる期間=販売ピーク時期に品定めをすることです。
販売ピーク時期はシーズン中3回ありますが、早期割引や入学グッズの特典が付くなど、お得度は各販売店によって異なります。1店舗に絞らず、複数の店舗を見比べましょう。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]- 夏休みの帰省時
- お盆の頃
- クリスマスからお正月にかけて
ランドセルと言えばおじいちゃん・おばあちゃんから入学祝いにいただくお家が多いのではないでしょうか。
最近では、お盆の帰省時に買ってもらおうという狙いで、ランドセル商戦も活発になっています。お祝いランドセルの余波で、今後は早くもGWの帰省時に店頭販売が展開されていく気配です。
2.直営店&オンラインショップを早めにチェック!
どの商品でもそうですが、製造元から直で購入すると流通コストがかからないぶん割安になります。早期購入特典があったり、ランドセルとお揃いの限定小物が付いてきたり、製造元ならではのお得感も魅力的です。
また、運がよければ最新モデルの展示品を割引価格で購入できる可能性も!年中さんになったら資料請求などをして、販売情報の入手をスムーズにしておくのがポイントです!
3.シーズン終了間際を狙う!
入学式目前のシーズン終了間際は、好みの色やデザインの入手は困難ですが、店頭に残ったランドセルの割引率が高くなる可能性が大きいです。販売店によって割引対応や撤収の時期は異なりますので、こまめに売り場の状況をチェックして、大幅プライスダウンを狙いましょう。
ただし、シーズン終了間際は品切れも想定されます。この時期は、年中さんのうちに前倒しで購入するのがおすすめです!
型落ち品をお得に購入する!
型落ち品と聞くと何となく流行遅れのようなイメージを持ちますが、ランドセルは型落ちであってもよほどの眼力がなければ素人では最新のものと区別がつきません。軽量度がアップしたり、背面のフィット感が増したり、中カバーの色柄のバリエーションが充実するなど、細かな違いを感じる程度です。
入手先ですが、店頭で常設されるランドセルコーナーに並べられていることもあります。その場合、夏休み後半ごろがお安くなるのでねらい目です。(有名メーカー品が1万円台になる店頭もあるそうですよ!)
ネット販売では、ヤフーや楽天などに出店する文具メーカーやカバン店がストックを持っているので「ランドセル型落ち」や「ランドセル アウトレット」、「価格ドットコム」で検索してみましょう。こまめな閲覧がおすすめです!
ただし、価格の差がかなりあるので慎重に選びましょう。ときおり数千円台のものをみかけますが、詳細を見みると2012年以前のA4サイズ対応の古い型ということもあるので要注意です。
中古品をお得に購入する!
中古のランドセルであっても、探し方によっては大変コンディションの良いお品に巡り合えます。それは2年生からランドセルが不要になったり、ご主人の海外転勤に伴う引っ越しで、買ったばかりのランドセルを手離すお家もあるからです。
新品とまではいきませんが、美品の状態のランドセルはかなり出回っているんです。運が良ければ全く未使用の箱入りの物もあるので、ヤフオクなどのネットフリマを覗いてみるだけでも価値はありそうです。
よりお得なのは、地域での譲りますやあげますの掲示板の活用です。TVCMでもおなじみの「ジモティー」も必見で、「ランドセル中古あげます譲ります」で検索をかけると、無料で譲り受けられるランドセルも出現します。
ただし、使用状態をしっかり把握できる出品者を探すようにしましょう。
ランドセルの選び方で確認しておきたい6つのポイント
はじめてのランドセル選びはうまくいきそうですか?機能面などさらに細かい部分にも焦点をあてて、最適なランドセルであるかどうか?選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。
1.ランドセルに捻出する予算をたてておく
意外にやってしまいがちなのが、その場の雰囲気に流されて目に飛びついたランドセルを買ってしまう事態です。ランドセルの購入では新1年生に向けてのテンションも上がって、ついついお財布もゆるみがちになります。
1年生は何かと物入りです。全体での支出を考慮したうえで、ランドセルにかける予算をたてておきましょう。祖父母にプレゼントしてもらう場合にも、大体の予算をあらかじめ伝えておくと支払いの用意がしやすいようです。
2.重さよりも通学距離と使用年数を考慮する
入学前の小さな体と比較すると、ランドセルは見た目にも重量感があります。親心としては少しでも軽いものにしてあげたいと思いますが、軽量=体に負担がかからないランドセルとは一概にいえません。
ある老舗メーカーの職人さんに伺ったところ…
[surfing_su_note_ex note_color=”#fffde0″]「軽量と言ってもおおよそが300g前後の違いで、ノートに換算しても2冊程度の重さ。大切なのは通学距離や使用年数を含めた、その子のランドセルを使う環境です」とおっしゃっていました。[/surfing_su_note_ex]たしかにそのとおりです。軽量にしている分、実際には補強が弱い面も見え隠れするからです。
例えば、軽量化すると次のような心配も考えられます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]でも、軽量化といっても悪い面ばかりではありません。通学距離が長いお子さんでは、やはり軽いランドセルが最適です。また、毎日使う物なので、快適に使える重さで体に負担をかけないことも重要です。
耐久性に優れ、背負いやすさを兼ね揃えた軽量化であるかをチェックをしたうえで、通学距離や使用年数、子どもの行動を含めた視点で選ぶようにしましょう。
ランドセル・重さDATA
重さの違いを、お家にあるもので実感してみるのもいいかもしれません。100gはインスタントラーメン1袋、もしくは生卵2個分です。持ってみても重くは感じないので、ランドセルの重さは各メーカーで比較しても大差がないことがわかるはずですよ。
防水牛皮(背あて、ベルト内側などが合皮) | 1300g前後 |
クラリーノなどの合皮・軽量系 | 900g~1200g前後 |
クラリーノなどの合皮・装飾系 | 1250g~1280g前後 |
防水コードバン(背あて、ベルト内側などが合皮) | 1400g前後 |
コードバン | 1420g前後 |
3.学年が上がっても対応できる収納力があるか?
ランドセルに大切なのは、やはり持ち物が沢山入ることです。学年が上がるにつれて教科書や副教材が増えるので、時には筆箱を入れるのも容易ではないときもあります。では、容量が大きなランドセルにはどのような特徴があるのでしょう?
よく「A4フラットファイル対応サイズだから沢山入るよ」とおっしゃる方がいますが、実は誤った解釈なんです。
対応サイズとは、容量ではなく、ランドセルの横幅になります。ファイルがすっぽり入るための横幅=cmを表しているのです。
少し前まではA4クリアファイル対応サイズ(横幅=約22cm~22.5cm)が一般的でしたが、今は一回り大きなA4フラットファイル対応サイズ(横幅=約23cmから23.5cm)が登場したため、対応サイズが大きい=沢山入ると勘違いしやすいようです。
そこで注目したいのが、メインポケットとサブポケットのマチ幅!マチ幅は奥行きになりますが、マチ幅が大きければ当然ランドセル内の空間は広くなり、持ち物が沢山入る構図を作ります。
メインポケット、おすすめのマチ幅はどのくらい?
子どもは荷物を手で持つことを嫌がります。特に男の子は、脱いだ上着などあらゆるものが詰め込まれるので、ランドセルンの中は恐ろしいほどワンダーランド状態です。
母親目線では、断然マチ幅は11.5cm~12cm以上がおすすめです。長距離通学のお子さんは手提げが苦痛になるので、マチ幅を伸ばすことができるランドセルを検討してみるのも良いと思います。探してみると15cmまで対応するものもありますよ。
サブポケットの理想的なマチ幅は?
サブポケットはメインポケットの前に仕切りのように付いているスペースです。あまり紹介されることのない部分ですが、ファスナー付きのオープンポケットよりもフルに活用できる優れものです。
こちらは2.5cm以上のマチ幅がおすすめです。厚みのある筆箱もすっきりと収納できるので、月曜や週末に混み合うランドセル内でも、メインポケットに上履きが楽々入れられます。
ちなみに、うちの子のサブポケットのマチ幅は3.5cmの大き目タイプ。給食の白衣袋が綺麗におさまるので、アイロンがけが無駄になりません。赤白帽子、はさみ、のり、クレパスなど、かさばる小物もパッと入れられるので、子どもも使いやすいようです。
オープンポケットの収納力は重視するべき?
サブポケットの前面に付いているポーチのような役割のオープンポケットは、ファスナー付きなので、ティッシュや定期入れなど、細々した小物を入れるのに重宝します。しかし、意外に活用しているお子さんは少ないようです。
あるお母さんの話では…
[surfing_su_note_ex note_color=”#fef0fa”]「はじめのうちは活用していても、学校生活が慣れてくると横着になって、サブポケットへの収納が集中し、今はいただいた学業祈願のお守りがぽつんと入っているのみです」とのこと。[/surfing_su_note_ex]我が家の子どもたちも雑に入れる派なので、ファスナーの開け閉めさえ手間になり、同じ状況で頷けます。
また女の子になると、いずれ生理用品の持ち運びに重宝するだろうと、収納力の大きなものを選びがちですが、昨今はポケット付きサニタリーショーツだったり、服に取り付けるポケットポーチを使う傾向が多いようです。
勿論ランドセルの使用環境は個人によって違います。先を想定するのは難しいですが、オープンポケットは容量を重視せず、出し入れしやすく前面に出っ張りすぎない形状が使いやすくておすすめです。
4.使用環境に適した素材かチェックする
ランドセルの素材は、一般の鞄素材とは違い子どもの使用環境を見据えて作られるので、一昔前に比べると随分と耐久性に優れタフに進化しています。
たとえば人工皮革の場合、摩擦や衝撃に強い素材、刺繍装飾をほどこしても傷まない素材、防水力を強化したものなど、ランドセルの目的別に対応した素材がいくつもあり、各ランドセルメーカーで使い分けられています。
本革と人工皮革どちらも種類がありますが、それぞれの特徴が子どものニーズにリンクした素材であるか、購入前に確かめておきましょう。そして前もって、自分の子どもにはどんな素材が良いのか?希望リストをあげておきましょう。
例えば人工皮革の場合、こんな希望を多く聞きます。
[surfing_su_note_ex note_color=”#f7f4f6″]「うちの子はやんちゃだから、傷がつくのが気にならないものがいい」「雨降りに傘をさすのが苦手だから、雨をよく弾くのがいいな」
「体が小さいから、少しでも軽い素材にしてあげたい」
「きれいなパステルカラーでも、汚れがつきにくいのがいい」[/surfing_su_note_ex]
気に入ったランドセルを見つけたら、希望に沿った対応の素材であるか、パンフレットやメーカーのHPなどで早速チェックしましょう。
さて本革の場合はどうでしょう。使い込むたびに素敵な風合いが出て魅力的だけれど、水に弱く、重いといった皮ならではの弱点からあきらめるお家もあるようです。でも、防水加工をほどこした本革もありますし、人工皮革と同じく使用環境に対応しているものも多いので、あきらめずにチェックしてみましょう。
本革の質感や風合いに近い、人工皮革を組み合わせたランドセルも出ていますよ。この組み合わせには、肩ベルトの前面部・かぶせ表・オープンポケットの前面の、視界に入る3箇所を本革にしたタイプが多いです。摩耗が気になるヘリや肩ベルトの内側などを人工皮革で組み合わせて、強化+軽量化が実現されています。メーカーごとに特色が異なるので、比較してみるといいですよ。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]産地や加工の仕方など、本皮そのものの品質をしっかり吟味しましょう。
5.子どもが「背負いやすい!」と実感できるか?
沢山の教科書が入った重いランドセルは、登下校時に子どもの肩に大きな負荷を与えます。
先だって、アメリカ小児科学会の発表で
[surfing_su_note_ex note_color=”#f1efff”]「不適切なリュックサックの使用は、子どもの場合、筋肉や関節の損傷と首や肩の痛みを引き起こすだけでなく、姿勢の問題も起きる。健康を損ねる恐れがある」と報じられました。[/surfing_su_note_ex]ランドセルにおいても、リュックサックと同じ状況が想定されます。健康被害を回避するためにも、重さを感じない体に優しくフィットするランドセルを選んであげましょう。子どもが「背負いやすい!」と実感できることが何より大切です。
子どもが背負いやすく、肩に負担をかけないランドセルとは?
- 総重量が、体重の10%から20%を超えないもの
- 肩ラインの傾斜に対応したフィット性がある
- 重量が分散されるように、肩ベルトが立ち上がっている
- 背負う部分がしっかりとした作りになっている
- 肩と背中全体にフィットする背面積が大きいもの
- 背面や肩ベルトの内側に、通気性に優れた素材を使っている
- 背負ったときに違和感がなく、体に馴染む
- 背中とランドセルの隙間があかないもの
- 腰から5cm高い位置に収まるもの
- 姿勢をきれいに保ってくれる設計になっている
- 体の中心にランドセルがくるように、動きに連動して肩ベルトが左右に動く
背負いやすさの感じ方は子どもによって違います。デザインやブランドだけにこだわらず、色々なメーカーのランドセルを背負わせて、子どもに率直な意見を聞いてみましょう。
肩ベルトが硬くて痛く感じたり、背中がスカスカしないか、少し歩かせてみたりしながら色々な角度から様子をしっかり見て、背負いやすさをチェックします。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]姿勢が悪いと肩への負担が大きくなります。猫背や姿勢が気になるお子さんは、入学を期に普段から背筋をぴんと伸ばす習慣をつけるようにしておくと良いですよ。
姿勢が正しくなることで、ランドセルの重みが左右で均等に分散され体に影響を及ぼしません。
6.6年間使えるランドセルか今一度考えてみる
どんなに優れた物でも、その品質の良さは使ってみないとわからないものです。そこで、購入前に今一度、6年間本当に使いこなせるランドセルであるか考えてみましょう。
よく言われるのが、デザインと色です。学研の小学生白書によると、1年生の時に好きな色の上位が女の子はピンクと水色で、男の子は鮮やかな青色や赤色だったそうです。
ところが学年が上がると、黒などの落ち着いた色を好むようになっていくことが調査によってわかりました。とくに女の子は顕著で、大好きだったピンクや可愛いらしいデザインが、高学年になると幼っぽくみえて不人気に・・・。
こうした理由から高学年になると、自主的にランドセルからスポーツ系のリュックや斜め掛けカバンに替える子もいるようです。
ランドセルは、子どもの好きな色やデザインを選ばせてあげることが大前提ですが、親子で相談して決めるのもいいですね。そのうえで色々と見比べさせてから選択させてあげれば、成長に伴う好みの変動にも対応できそうです。
この他にも、お家の目線で6年間使いこなせるランドセルであるか確かめてみましょう。そんなときに役立つのがパンフレットです。巻末ページに安全機能を含めた詳細がわかりやすく掲載されているので、他のランドセルとも一目で比較しやすく参考になります。購入前に、パンフレットをメーカーごとにもらってきて、目を通しておきましょう。
ランドセルのマストアイテムは?
さいごに、ランドセルを取り巻く付属品や機能などで必要なものを見極めておきましょう。現役小学生の使用状況から、アイテムをピックアップして賛否をたずねてみました。
ランドセルカバー(かぶせカバー)
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] <良いと感じたお家の意見>- ハンドメイドや既製品を着せ替えで楽しめられるので、子どもが大変喜んで使っています!
- 中古品のランドセルですが、カバーを付けたら気にならなくなりました。
- 傷や雨に気を使わなくていいので安心です。
- 黄色い交通安全のカバーを付けないといけなくて、用意したのに無駄になりました。
- カバーの裏側に消しカスなどの細かいゴミが入り込んで、かえって汚れました。
- 撥水力が弱いので雨でベタベタ!付けなくてもランドセルの防水加工だけで十分だと思います。
雨カバー
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] <良いと感じたお家の意見>- 全体をスポッと覆えるので、ランドセルの中に雨がはいらなくていいです!
- 傘からはみ出したランドセルが気にならなくなりました。
- ランドセルの上からカッパを着るので、ほとんど出番がありません。
- 子どもが付けるのを嫌がります。
- 雨に濡れたカバーを外すのに水滴が垂れて、置き場所にも困ると言われました。
ワンタッチロック(オートロック)
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] <良いと感じたお家の意見>- 自動的にしっかり閉まるので、あわただしいうちの子には重宝しています。
- カチッと閉まった音がするので、閉まったかどうか耳で確認ができていいですね。
- 荷物がパンパンでかぶせが錠前にかからなくても、勝手に閉まると思い込んでいます。先日も上着を詰め込んで、かぶせをパタパタさせながら帰ってきました。
- 勢いよく閉めるせいか壊れました。物の扱い方が乱暴な子には向いていないかもしれません。
6年間修理保証
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] <良いと感じたお家の意見>- 4年生になってから肩ベルトが壊れましたが、すぐに対応してもらえました。修理の間、代替品を無償で貸してもらえたので助かりました。
- 壊れることはないと思いますが、ついているとお守り代わりになって安心ですね。
- 壊れたので依頼したところ、対象範囲外で料金が発生!修理はすべて無償だと思っていたのに、残念です。
- 修理に時間がかかり、代替品を貸してくれる制度がなかったので困りました。
対象範囲が「通常の使用状態で万が一不具合が出た場合」となっているところもあります。また、修理対応となっていても有料になるケースや、貸出ランドセル制度があっても在庫切れで借りられない状況もあるようです。
購入の際は保証の範囲をしっかり把握しておきましょう。
背パット
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] <良いと感じたお家の意見>- 背中密着型のランドセルでも汗びっしょりになりません。
- クッション性が良くなるようで、子どもも背負いやすいと言っています。
- 夏場は大活躍!背中が蒸れないので、洗い替えも用意しました。
- 歩行時にランドセルと背パットが擦れて、違和感が生じるようです。
- 取り付けが背ベルトを外さないとできないので少々手間です。
反射材
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”] <良いと感じたお家の意見>- 高学年になってから、暗くなる時間に帰ることがあるので安心です。
- 背面・両サイド・肩ベルトに付いていると、どの角度からも見えておすすめです。
- 反射材特有の銀色がランドセルの雰囲気を壊すような気がします。
- 暗くなる時間に帰ってくることはないので、必要ないかな?と思います。
- 高学年になったら、摩擦で色が剥げたようになってきて役割を果たしていません。
この他にも、「仕切り板(パネル)はかえって物が入れにくくなって、おすすめできない」等の意見もありました。付属品などは入学予定の小学校によっても考え方が違います。お住まいの地域の小学生がいる家庭に現況を聞いておきましょう。
まとめ
子どもがランドセルに望むことは何でしょう?それは、やはり背負いやすさです。背負いやすいランドセルならば、教科書が沢山入っても重く感じず、登下校も心地よく背負えて、走っても、スキップしても動きについてきてくれます。
そして、背負いやすいランドセルを見つけるには、子どもの個性に合ったランドセルをみつけることが大切です。口コミや、カタログ、ネットの情報による評価も大切ですが、できるならば、購入前に実際に背負わせて心地よく感じるものであるか、直に触れて確かめましょう。
ランドルは子どもの成長をお祝いする特別なギフトです。新しい環境に向かって頑張っていく子どもに「実りある6年間を過ごせられるように、楽しく学校生活が送られるように」願いと愛をたくさん込めて、プレゼントしてあげましょう。