ブロッコリーは鮮やかな緑色が特徴の緑黄色野菜で、野菜に含まれるほぼすべてのビタミン類を豊富に含んでいます。
また、骨の形成に必要なカルシウムや、貧血予防に効果のある鉄分も含む万能食材なので離乳食でも積極的に使いたい野菜の一つです。
特に、ビタミンCの含有量は多く、加熱調理しても損失分をさほど気にしなくてよい点は、加熱調理が必要な離乳食期にお勧めのポイントです。
ブロッコリーを使う際のポイント
いつから食べさせていいの?
アレルギーの心配が少なく、つぼみの部分は加熱すると柔らかくなるので初期から食べさせることができます。
また、茎の部分も皮をむき、柔らかく加熱することで後期~完了期頃から食べさせることができます。
選び方は?
ブロッコリーの旬は、冬から春にかけての寒い時期です。ハウス栽培や輸入物もあるので年中出回っています。
美味しいものを選ぶときは、3つのポイントを確かめましょう。
- 全体は鮮やかな緑色
- つぼみの粒が小さめで隙間が少なめに詰まっている
- 茎の切り口がみずみずしい
下ごしらえは?
加熱をして柔らかくします。つぼみの部分が開花するのは早く、開花に伴って栄養価は下がってしまいます。
購入したら小房に切り分けて加熱し、冷凍保存するのがお勧めです。
鍋にたっぷりお湯を沸かし、2分程度茹で、ざるにあげてよく水気を切ります。
深めの耐熱容器に小房にわけたブロッコリーを入れ、ふんわりとラップをかけて3分加熱し、取り出したら3分程度ラップをそのままに蒸らします。
保存はできるの?
加熱したブロッコリーはジップロックなどの冷凍保存可能袋に入れることで、2週間程度保存できます。
離乳食で使いやすくするために、水気と粗熱をしっかりとって、冷凍庫に入れる前に小房が袋の中でバラバラになるようにしておきましょう。
ブロッコリーと相性のいい食材は?
栄養満点野菜のブロッコリーなので、たんぱく質食材である、魚・大豆・肉類の食材と組み合わせると食材が少なくても栄養バランスはよくなります。
また、βカロチンの吸収率を高めるために、後期終わり頃からは少量の油脂を使った調理もお勧めです。
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月齢別の進め方
つぼみの部分を柔らかく加熱しすりつぶして、お湯か昆布だしで溶いたペースト状にします。
初期と同じくつぼみの部分を柔らかく加熱し、すりつぶすもしくはフォークの背を使って押しつぶします。
ブロッコリーだけではバラバラになり、口当たりが悪くなりがちなので、とろみのつく食材と合わせるようにすると食べやすくなります。
歯茎が発達してくるので、ブロッコリーはつぼみの部分を加熱して小さめにちぎる程度で咀嚼を促してあげます。
また、慣れてきたら茎の部分も甘くておいしいので、皮をむいて柔らかく茹で小さくして混ぜるのもお勧めです。
手づかみ食べができるように、ブロッコリーは小房(なれるまでは小さめに)で柔らかく加熱したものにします。
また、1歳前後の赤ちゃんにとって、調理や調味なしの加熱したブロッコリーは甘さと手づかみできる楽しさで気に入りやすいので試してみることをお勧めします。
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月齢別のおすすめ簡単レシピ
離乳食初期(5~6ヶ月)
材料
- ブロッコリー 10g
- お湯(もしくは昆布だし) 小さじ1
ブロッコリーはラップに包んで、電子レンジ600Wで40秒加熱してすりつぶし、お湯でペースト状にします。
ブロッコリーはバラバラになりやすいので、水分を加えて滑らかにします。
[/surfing_voice]離乳食中期(7~8ヶ月)
材料
- ブロッコリー 10g
- しらす 3g(大さじ1/2)
- 7分粥 30g
作り方
- ブロッコリーはラップに包んで、電子レンジ600Wで40秒加熱してすりつぶします。
- しらすは熱湯をかけて塩抜きし、すりつぶします。
- 1と2を和えて、おかゆと混ぜ合わせます。
しらすはたんぱく質が豊富なので、ブロッコリーと和えることで2種の食材だけでも栄養豊富になります。
おかゆのとろとろ感で、ブロッコリーはペーストにしなくも食べやすくなります。
[/surfing_voice]材料
- ブロッコリー 10g
- りんご 20g
- 無糖ヨーグルト 大さじ1
作り方
- ブロッコリーは小さくちぎり、りんごは皮をむき、5㎜の角切りにします。
- 耐熱皿に1をのせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで1分30秒加熱します。
- 2をすりつぶし、もしくはフォークの背で押しつぶして混ぜ合わせます。
- 無糖ヨーグルトに3を混ぜ合せます。
りんごと一緒に加熱して、甘さと水分をブロッコリーに加え青臭さをマスキングします。ヨーグルトと一緒に食べることで口当たりがよくなり、栄養価もUPします。
乳酸菌と食物繊維が摂れるので、便秘解消にもよいメニューです。
[/surfing_voice]離乳食後期(9~11ヶ月)
材料
- そうめん(乾)1/2束(25g)
- ブロッコリー 20g
- にんじん 10g
- ひきわり納豆 20g
- 昆布だし 1/2カップ(100cc)
- 味噌 小さじ1/2
作り方
- そうめんは2cm程度に折り、柔らかめに茹でて、水で塩気を洗い流します。
- ブロッコリーは小さく小房に分け、人参は5㎜の角切りにします。
- 小鍋に昆布だしと2の野菜を入れ、野菜が柔らかくなるまで煮ます。
- 3に味噌を加えて混ぜ合わせ、そうめんと納豆を入れて混ぜ合わせます。
そうめんはゆで時間が短いので、忙しい時に便利な主食です。納豆の粘り気で、口の中で食材がばらばらになりにくく、食べやすくなります。
そうめん抜きで、お味噌汁としてお粥の供にするのもお勧めです。
[/surfing_voice]材料
- ブロッコリー 20g
- 卵 1/3個
- パルメザンチーズ 少々
- サラダ油 小さじ1/4
作り方
- ブロッコリーは小さくちぎり、ラップに包んで電子レンジ600Wで30秒加熱します。
- 卵と1、パルメザンチーズを混ぜ合せます。
- 深さのある小さめの耐熱皿にサラダ油を塗り、2を流し込んで電子レンジ600Wで40秒加熱し、取り出してお皿に盛りつけます。
離乳食完了期(12~18ヶ月)
材料
- ブロッコリー 20g
- さつまいも 20g
- しょうゆ 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1/2
- すりごま 小さじ1/2
作り方
- さつまいもは洗って皮つきのまま7mm角くらいに切り、10分ほど水に浸しておきます。
- 1の水気を切って、耐熱皿に入れ、大さじ1の水を加えてふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで2分程度加熱し箸が通るほどの柔らかさにします。
- ブロッコリーは小房に分け、茎は皮を切り落として7mm角くらいに切り、ラップに包んで電子レンジ600Wで1分加熱します。
- しょうゆ、砂糖、すりごまを混ぜ合わせ、2と3を加えて和えます。
ブロッコリーの茎は厚い皮を切り落とし、加熱すると柔らかくなり甘みもあります。さつまいもと和えることで甘みが増し、食べやすくなります。
調味料の比率をそのままに(ごまは多めがお勧めです)お好みの濃さにすることで、大人も一緒に楽しめるメニューです。
[/surfing_voice]材料
※ホットケーキミックス1袋分なので5食分程度
- ブロッコリー 1/2株(100g)
- ホットケーキミックス 1袋(150g)
- 牛乳 3/4カップ(150cc)
- サラダ油 大さじ1程度(数回に分けて使います)
作り方
- ブロッコリーは小房に分け、耐熱皿(もしくはタッパー)にいれ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで2分加熱します。
- ボウルに牛乳、ホットケーキミックスの順に加えて混ぜ合わせて生地を作ります。
- タコ焼き器を熱し、サラダ油を敷いて、2の生地を流し、ブロッコリーを入れて焼きます。
タコ焼き器で焼くと手づかみにちょうど良いサイズになり、ジップロックやタッパーに入れて持ち歩き可能のおやつにもなります。
フライパンで焼く場合は、工程2の生地にブロッコリーを細かくして練りこんだ方が焼きやすくなります。
[/surfing_voice]ブロッコリーを使う際の注意点
ブロッコリーは食物繊維が豊富なので、消化機能が未熟な赤ちゃんが食べすぎてしまうと、おなかにガスが溜まりやすくなることがあります。
特に、手づかみ食べができるようになる頃は、赤ちゃんが食べ過ぎてしまわないように注意してあげましょう。
まとめ
栄養満点で下ごしらえが簡単なブロッコリーは、離乳食だけでなく家族皆さんの食事用にも常備をお勧めしたい野菜の一つです。
緑色のお野菜は幼児期なると苦手になる子もいるので、甘くて食べやすいブロッコリーで離乳食期から食べる習慣を養ってあげましょう。
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