管理栄養士が教える!離乳食での枝豆の使い方/進め方/レシピ

枝豆育児

枝豆は大豆が成熟する前に収穫するマメ科の植物ですが、食品としては野菜に分類されています。

7月~8月が旬ですが、家庭で使われることが多い冷凍品も充実しているので一年中楽しむことができます。

大豆と野菜の両方の特徴を持っているので、たんぱく質だけではなく、不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維も豊富に含まれています。

この記事では、枝豆を使用した月齢別の離乳食のレシピや、枝豆を使うときのポイント、注意点についてまとめています。

栄養満点で実用的な枝豆。美味しくアレンジして離乳食作りを楽しみましょう。

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枝豆を使う際のポイント

茹でている枝豆

いつから食べさせていいの?

枝豆に含まれるたんぱく質は、アレルギーを起こしやすい食品20品にも指定されている大豆と同じたんぱく質なので、あまり早すぎるとアレルギー反応を起こす赤ちゃんもいます。

できれば7~8か月が理想的ですが、少量であれば5~6か月から様子を見ながら与えても良いでしょう。

選び方は?

生の摘みたての枝豆は風味が豊かでもちろん美味しいのですが、手間がかかるとどうしても続けられません。

家庭で使用するときにオススメなのは冷凍されている枝豆です。スーパーの冷凍食品コーナーに行けば大体売られているので簡単に手に入れることができます。

大人のおつまみとしても大活躍なので、冷凍庫に常備しておくのも良いですね。

冷凍品の多くは塩ゆでの枝豆ですが、塩はほとんど皮にしみ込んでいるものであり、離乳食に使用するのは中の身の部分だけなので、「塩味が強くても大丈夫?」と心配しなくてもOKです。

下ごしらえは?

枝豆の身には薄皮が付いているので、誤嚥を防ぐためにも念のため皮を除いてください。すりつぶしたり刻んだりするときもスムーズに作業ができるようになります。

むき枝豆」といった便利なものを利用しても良いですね。

また、枝豆の実は固いので、冷凍のものを使用する場合でも、一度茹でて柔らかくしておきましょう。

保存はできるの?

冷凍品を使用するときには使う分だけをこまめに取り出して使用しましょう。

段階に合わせて、ペースト状や細かく刻んでおいたものを小分けにして保存しておくと、使うときにすぐに準備できるので便利です。

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月例別の進め方

枝豆

離乳食初期(5~6ヶ月)

離乳食初期からでも枝豆を食べさせることはできますが、下ごしらえをしかっり行うことと、アレルギーを起こさないように少量ずつ与えるという点には注意をしてください。

柔らかく茹で、すり鉢などですり潰すか、ミキサーにかけてペースト状にしてから、ゆで汁でトロトロな状態に伸ばしましょう。

離乳食中期(7~8ヶ月)

離乳食初期でアレルギーなどが出る様子がなければ問題なく枝豆を続けて食べさせていきましょう。

固さは舌で潰せるくらいを目安とし、細かいみじん切りから始めて、慣れたら大きさを徐々にステップアップしていきます。単品であげる場合は大さじ1~2杯の量が目安です。

離乳食後期(9~11ヶ月)

歯茎を使って潰せるくらいの固さが理想です。1粒を4等分にした大きさにして食べさせてあげましょう。

他の食材と合わせて、あんかけ料理のあんにしたり、つみれやハンバーグの具材としてもオススメです。

離乳食完了期(12~18ヶ月)

大人が食べるものよりも少し柔らかい程度の固さに茹で、1粒を2等分した大きさが目安です。

手づかみで食べさせることを覚えさせ、自分で食べることの意欲を育てていきましょう。

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月例別のおすすめ簡単レシピ

離乳食初期(5~6ヶ月)

トロトロスープ

トロトロスープ

材料

  • じゃがいも 30g
  • 枝豆(皮を除いたもの) 15g
  • コンソメ 小さじ1/3
  • 水 100cc
  • 水溶き片栗粉 少々

作り方

  1. じゃがいもは皮をむき、茹でてマッシュポテトにする。
  2. 枝豆は柔らかく茹で、粗めに刻む。
  3. フードプロセッサーにじゃがいもと枝豆を入れて、材料内の水30ccを加えてペースト状にする。
  4. 残りの水と3を鍋に入れ、コンソメで味を整える。
  5. 水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。

離乳食中期(7~8ヶ月)

野菜入りうどん

野菜入りうどん

材料

  • 茹でうどん 40g
  • 枝豆(皮を除いたもの) 8g
  • 玉ねぎ 10g
  • 人参 5g
  • だし汁 50cc

作り方

  1. うどんは刻んで柔らかくなるように茹でる。
  2. 玉ねぎ、人参、枝豆はみじん切りにし、舌で潰せるくらいの固さになるように茹でる。
  3. だし汁に1と2を入れてさらに煮る。

離乳食後期(9~11ヶ月)

枝豆とポテトのおやき

枝豆とポテトのおやき

材料

  • じゃがいも 30g
  • 枝豆(皮を除いたもの) 10g
  • 片栗粉 大さじ1/2
  • サラダ油 小さじ1/2

作り方

  1. じゃがいもは柔らかく茹で、裏ごしをする。
  2. 枝豆は柔らかく茹でてからすり鉢などですりつぶし、ペースト状にしておく。
  3. じゃがいもと枝豆を混ぜ合わせ、片栗粉を加えて小判状に形を整える。
  4. フライパンを熱し、油を引いて、火加減を調整しながら2~3分かけて両面を焼く。

離乳食完了期(12~18ヶ月)

ツナと枝豆のサラダ

ツナと枝豆のサラダ

材料

  • 里芋 40g
  • シーチキン(水煮) 10g
  • 枝豆(皮を除いたもの) 8g
  • トマト 10g

作り方

  1. トマトは湯むきをして皮と種を除く。
  2. 枝豆は茹でて柔らかく茹で、1粒を1/2の大きさに切る。
  3. 里芋は皮をむいて柔らかく茹で、温かいうちに潰す。(冷凍でもOK)
  4. 里芋に水気を切ったシーチキンを加え、よく混ぜる。
  5. 器に4を盛り付け、トマトと枝豆を乗せる。

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枝豆を使う際の注意点

枝豆

下ごしらえの際に薄皮を取り除く

枝豆は固い実が特徴の野菜です。離乳食初期から後期までは段階に合わせた固さになるように、茹でるときに気をつけましょう。

また、誤嚥を防ぐためにも、下ごしらえのときには薄皮をしっかり取り除いてください。

食物アレルギーの症状が出ないか確認する

食物アレルギーは、じんましんや粘膜(くちびる・まぶたなど)の腫れが主な症状です。

食事中から食後2時間以内に見られることが多く、ときには呼吸困難やひきつけなど重篤な症状になることもあります。

大豆タンパクはアレルギーを起こしやすい食品の一つです。特に初期に枝豆を食べさせるときには、赤ちゃんの様子を確認し、十分に注意をしましょう。

まとめ

枝豆はたんぱく質をたっぷりと含み、ビタミンやミネラル、食物繊維などの不足しがちな栄養素も補える、非常に栄養価の高い食品です。

鮮やかな緑色は料理の見た目を華やかにしてくれるので、彩りとしてちょっと添えるだけでも良いですね。

アレルギーを起こしやすい点には十分に気を付け、下ごしらえや固さ、大きさなど月齢に合ったものを食べさせてあげられるよう、工夫しながら離乳食を作りましょう。

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