離乳食でのキャベツの進め方&レシピ7選【管理栄養士がアドバイス】

キャベツ育児

サラダや揚げ物の付け合わせに欠かせないキャベツは、彩を添えるだけでなく、ビタミンCを多く含む野菜の一つです。

色鮮やかで、免疫力アップに効果のあるビタミンCを多く含むキャベツは、離乳食にもおすすめのお野菜です。

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キャベツを使う際のポイント

キャベツ

いつから食べさせていいの?

キャベツはアレルギーの心配がなく、甘くて食べやすいのでペースト状にすることで初期から与えることができます。

選び方は?

キャベツは春先に出回る柔らかい春キャベツと、一般的にキャベツと呼ばれている冬キャベツによって選び方が異なります。

チェックするポイントは以下の通りです。

春キャベツの場合
  • 芯の切り口が小さく、巻きがゆるいもの
  • 葉が鮮やかな緑で全体にハリがあるもの
冬キャベツの場合
  • 大きさの割にずっしりと重みがあるもの(巻きがしっかりしている)
  • 葉の緑色が濃いもの

下ごしらえは?

キャベツを下ごしらえしている様子

キャベツは繊維質が多いので、初期~中期にかけては柔らかい葉の部分を加熱して柔らかくしたものをペースト状にします。

また、キャベツに含まれるビタミン類は水に溶けやすいので、ゆでるよりもレンジで加熱するのがお勧めです。

【材料】

  • キャベツ(葉の部分のみ)1枚(50g)
  • お湯 大さじ2

【作り方】

  1. キャベツはラップに包み、電子レンジ600Wで1分~1分30秒加熱します。
  2. 1の粗熱が取れたら細かく刻み、すりつぶし、お湯を少しずつ加えて伸ばしていきます。

使うキャベツに含まれる水分量によって加熱時間やお湯の量は異なってきますので、様子を見ながら調整してください。

保存はできるの?

下ごしらえしたキャベツをラップや製氷器などに小分けをすることで、約2週間、冷凍保存が可能です。

キャベツと相性のいい食材は?

キャベツはくせがなく甘いので色んな食材と組み合わせることができます。

キャベツに含まれるビタミンCで、卵、肉類、豆類といった食材に多く含まれる鉄分の体内吸収率をアップさせる効果が期待できます。

月齢別の進め方

キャベツを切っている様子

離乳食初期(5~6ヶ月)

すりつぶし、水分を加えてペースト状にします。初期では、食材の味を知ることも大事なことなので、まずはキャベツだけのペーストを食べさせてみましょう。

キャベツの味に慣れてきたら、お粥やパン粥、じゃがいもペーストなどのペーストと合わせるのもお勧めです。

離乳食中期(7~8ヶ月)

初期よりも水分が少なめのペーストにします。大豆やしらす、ささみといった食材と組み合わせて、この時期から不足しがちな鉄分の補給にもお勧めです。

離乳食後期(9~11ヶ月)

歯茎が発達してくるので、みじん切り程度にしても大丈夫です。

飲み込みにくそうな場合は、とろみをつける、豆腐や卵、じゃがいもなどと合わせてつかみ食べのできる状態にするといった工夫をしてみましょう。

離乳食完了期(12~18ヶ月)

歯茎の発達に合わせて加熱したキャベツを千切りや粗みじん切りにして咀嚼の練習も兼ねてあげましょう。また、キャベツの甘みをいかしたおやつを作るのもお勧めです。

月齢別のおすすめ簡単レシピ

離乳食初期(5~6ヶ月)

キャベツペースト

キャベツペースト

【材料】

  • 下ごしらえ済みのキャベツ 小さじ1
  • お湯 小さじ1

【作り方】

  1. キャベツをお湯で伸ばします。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]昆布だしや調乳済みのミルクで伸ばしてもOKです。[/surfing_voice]

離乳食中期(7~8ヶ月)

キャベツの豆乳マッシュポテト

キャベツの豆乳マッシュポテト

【材料】

  • 下ごしらえ済みのキャベツ 大さじ1
  • じゃがいも 20g
  • 水 小さじ1
  • 豆乳 大さじ1

【作り方】

  1. じゃがいもは厚めに皮をむき小さめに切り、水につけておきます。
  2. 耐熱容器に水気を切った1と水を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで1分程度加熱します。
  3. 2をマッシュし、キャベツキャベツと豆乳を入れて混ぜ合わせ、ふんわりとラップをかけます。
  4. 3を電子レンジ600Wで1分程度加熱します。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]じゃがいもペーストがあるときは工程1と2は省略できます。キャベツを加えることで彩がよくなります。豆乳の代わりに牛乳アレルギーの心配がなければヨーグルトにするのもおすすめです。[/surfing_voice]
キャベツとしらすのお粥

キャベツとしらすのお粥

【材料】

  • 下ごしらえ済みのキャベツ 大さじ1
  • しらす 小さじ1
  • 7分粥 50g

【作り方】

  1. しらすはお湯をかけて塩抜きします。
  2. しらすをつぶしながらキャベツと混ぜ合わせ、お粥の上にかけます。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]しらすに含まれる塩分でキャベツの甘みが増します。7分粥の代わりに、柔らかくゆでたうどんにかけてもOKです。[/surfing_voice]

離乳食後期(9~11ヶ月)

キャベツのふんわりがんも風

キャベツのふんわりがんも風

【材料】

  • キャベツ 1/2枚(25g)
  • 木綿豆腐 30g
  • 卵 1/4個
  • かつおぶし ひとつまみ
  • 小麦粉 小さじ1
  • 塩 少々
  • サラダ油 小さじ1/4

【作り方】

  1. キャベツはみじん切りにします。
  2. 豆腐はキッチンペーパーに包み、電子レンジ600Wで30秒加熱して水気を切ります。
  3. ボウルに卵を入れてほぐし、1、2を手でほぐしながら加え、かつおぶし、小麦粉と塩を入れて混ぜ合わせ丸く成型します。
  4. テフロン加工のフライパンにサラダ油を入れて熱し、3を焼きます。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]キャベツは塩分で甘さが増し、かつおぶしを混ぜ込むことで旨味も加わります。大人用には紅しょうがを混ぜ込むのもお勧めです。ぜひご家族で楽しんでほしい一品です。[/surfing_voice]
キャベツ入りツナトマトパスタ

キャベツ入りツナトマトパスタ

【材料】

  • キャベツ 1/2枚(25g)
  • たまねぎ 15g
  • にんじん 20g
  • トマト 30g(トマト缶でもOK)
  • ツナ水煮缶 20g
  • サラダ用パスタ 30g

【作り方】

  1. キャベツ、たまねぎ、にんじん、トマトはすべてみじん切りにします。
  2. 深めの耐熱皿に1とツナを入れて、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで2分加熱します。
  3. 小鍋でサラダパスタを目安ゆで時間より1分長めに、やわらかく茹でます。
  4. お皿にゆであがったパスタを乗せ、2のソースをかけます。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]

キャベツなどの野菜の甘みとツナの旨味で調味料なしでも美味しく仕上がります。

キャベツのビタミンCとにんじんやトマトに含まれるビタミンAは、免疫アップに相乗効果が期待できる組み合わせです。

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離乳食完了期(12~18ヶ月)

キャベツと納豆のごはん焼き

キャベツと納豆のごはん焼き

【材料】

  • キャベツ 1/2枚(25g)
  • ひきわり納豆 1/2パック(20g)
  • ごはん 50g
  • 卵 1/4個
  • 納豆のたれ 小さじ1/3

【作り方】

  1. キャベツはみじん切りにします。
  2. ボウルに材料をすべて入れて混ぜ合わせます。
  3. フライパンにサラダ油を入れて熱し、2をスプーンで落とし、両面をしっかり焼きます。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]つかみ食べや持ち歩きもできるように納豆のタレを混ぜ込んでおきます。ひきわり納豆の代わりに、普通の納豆をみじん切りや、のし棒でたたきつぶしたものにしてもOKです。[/surfing_voice]
キャベツクラッカー

キャベツクラッカー

【材料】※おやつ3回分(約15枚分)

  • キャベツ 1枚
  • 薄力粉 1/2カップ(50g)
  • 粉チーズ 大さじ1
  • 砂糖 大さじ1/2
  • オリーブオイル 小さじ2

【作り方】

  1. キャベツはラップに包んで電子レンジ600Wで1分~1分30秒加熱し、粗熱がとれたらみじん切りにします。
  2. ボウルに、薄力粉、粉チーズ、砂糖を入れて混ぜ合わせておきます。
  3. 2に1とオリーブオイルを加えてまとまるまで混ぜ合わせます。(※最初はパサパサしてまとまりにくいのですが、だんだんとまとまっていきます)
  4. 3の生地をラップ2枚に挟んで(ジップロックでもOK)、のし棒でB5サイズに伸ばし、冷凍庫に10分入れて切りやすくします。
  5. 4を冷凍庫から取り出し、フォークで穴をあけて、15枚に切り分けます。
  6. 180℃に温めたオーブンで⑤を15分焼きます。
[surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]キャベツの水分を残して、赤ちゃん用にややしっとりとしたクラッカーに仕上がります。パリパリがお好みであれば、キャベツの水気をしっかり切ってください。[/surfing_voice]

キャベツを使う際の注意点

キャベツは繊維質が多いので、特に嚥下力が未熟な初期~中期は下ごしらえでしっかり繊維をつぶしてあげましょう。

また、食べにくそうな場合は、片栗粉でとろみをつける、納豆やじゃがいもなどの粘りのある食材と混ぜ合わせるといった工夫をしてあげましょう。

まとめ

キャベツは加熱すると柔らかくなり、甘みが増して食べやすく、また離乳食の彩添えにも便利な食材です。

また、後期以降はみじん切りでも食べられるようになるので、取り分けメニューで赤ちゃんと一緒の食事を家族で楽しむのもお勧めです。

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