夏野菜をイメージすると必ず浮かんでくるなす。なすもトマトやきゅうりと同じように家庭菜園でも多く作られています。
水分も多く、やわらかくさっぱりした食感は、夏にぴったりですよね。
だからこそ離乳食にも取り入れたいと思うけれど、茄子っていつから食べられるの?皮や種はどうしたらいいの?と疑問も浮かんできます。
そこで、なすはいつから食べられるのか、下ごしらえや調理法について紹介していきます。
離乳食でなすはいつから食べられるの?
なすは離乳食初期から食べることができます。なすは生のまま食べるレシピもありますが、離乳食に使う時は必ず加熱しましょう。
なすは水分が多いので茹でるだけで柔らかくなり、裏ごしも簡単なので、実は離乳食に使いやすい食材のひとつです。
アクが不安な場合は離乳食中期から
なすはアクが強く、包丁で切るとすぐに黒ずんできます。上手くアク抜きができていないまま調理すると、独特のえぐみが出て大人でも食べづらいものです。
茄子を切ってすぐに水に漬けることでアク抜きはできますが、アク抜きに不安なお母さんは、離乳食中期から使いましょう。
離乳食で使うなすの下ごしらえの方法は?冷凍保存できるの?
離乳食初期は皮をむいてから
離乳食初期では、なすの皮をむいてからゆでましょう。アク抜きも忘れずに行ってください。手順は次のとおりです。
- なすの皮をむく。
- ゆでやすい大きさに切る。(薄い輪切りや細かい角切りにすると潰す時に簡単です)
- 水に10分程度漬けてアク抜きをする。(たっぷりの水に、包丁で切ったら素早く漬けましょう)
- 熱湯でゆでる。
- ゆでたなすを潰す。(なすは水分も多く、ゆでるとやわらかくなるので、スプーンやフォークの背でも簡単につぶせます)
※離乳食を始めたばかりの時や、たねが心配な場合は裏ごしましょう。
この下ごしらえの状態でも、冷凍保存ができます。離乳食の定番になった製氷機を使って、1食分ずつ冷凍すると便利です。
離乳食中期~皮をついたまま角切りで
離乳食初期の頃は、赤ちゃんは舌ですりつぶしながら食べていましたが、中期に入ると舌ではなく歯茎を使ってすりつぶせるようになります。
この段階では、なすの皮もすりつぶすことができるので、皮つきのまま調理しても大丈夫です。
茄子の皮をむかずに、角切りにして取り入れてみましょう。皮がついていると、他の食材と合わせた時に、なすが見つけやすくなりよい目印にもなります。
なすを角切りで使い始める時は、5mmくらいの大きさから。その後、赤ちゃんの口の動かし方を見ながら少しずつ大きくしていきましょう。
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離乳食初期から完了期までのなすのおすすめ調理法は?
初期
なすのペーストをお湯やだしでのばして、茄子そのものを味わうのもおすすめです。
他の食材も同じですが、初めてなすを食べた時は、体に反応がないか1時間程度お子さんの様子を見ておきましょう。
なすのトロトロおかゆ
出典:cookpad.com
おかゆに慣れたら色んな組み合わせで楽しんでみましょう。
なすとトマトのミルクがゆ
おかゆもバージョンアップ。2種類の野菜が入っている上にミルク風味。新鮮な味なうえ、この1品で栄養も摂れます。
納豆と魚のにゅうめん
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大人の食事にそうめんを作った時に麺を取り分けて使えます。納豆と魚になすの甘味や水分も加わり、食べやすくなります。
焼きなす
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なすと一緒にかつお節の風味をたっぷり味わえます。
中期
少しずつ歯茎を使って食べ物をすりつぶせるようになる離乳食中期。口の動かし方を見ながら、茄子もペーストから角切りに変えてみましょう。
3分で。なすとトマトの煮物
出典:cookpad.com
夏野菜の代表と言える茄子とトマトの組み合わせ。本当に3分で調理できます。調理時間が短いことは、忙しいお母さんにとっては嬉しいですね。
ササミ洋風リゾット
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きのこやパプリカなど挑戦しにくい野菜も、ササミや食べ慣れている玉ねぎや人参、ごはんを合わせると食べやすくなります。
夏野菜の豆腐あんかけ
かぼちゃの甘味と、なすはぴったりです。市販のあんかけの素を使うと、味ととろみもつき、お母さんの手間も省けます。
後期
この時期になると、なすは熱を加えるだけで柔らかくなるので色んな料理に挑戦してみましょう。
りんごトマトなすのくたくた煮
トマトとなすにりんごの組み合わせは意外ですが、りんごの甘味が大活躍してくれる1品です。
ラタトゥイユ
出典:cookpad.com
大人も大好きなラタトゥイユ。大人用に作る時に取り分けて、大人の味付けより調味料を減らして作るとお子さんにも食べられます。
野菜たっぷりカレー
出典:cookpad.com
大好きな定番カレーを、茄子や色んな野菜を使ってアレンジしてみましょう。
完了期
完了期には、なすそのものが柔らかいので、大きくても大丈夫。使える調味料も増えるので、お母さんも色んなメニューを楽しみましょう。
ひき肉となすの煮物
出典:cookpad.com
大人用にマーボー茄子を作る時には、このように同じ材料で作れます。
ホタテのポテトグラタン風
出典:cookpad.com
ホタテとポテトとなすの組み合わせは新鮮です。栄養のバランスもよい1品です。
まとめ
なすは離乳食初期から使うことができます。
茄子そのものに水分が多いので、熱を加えるとやわらかく、とろっとした食感は赤ちゃんにも好まれます。ただし、アク抜きは必ず行いましょう。
離乳食が始まると、お母さんにとっては色んな疑問が浮かぶものです。
しかし、離乳食初期から使える食材は、実はたくさんあります。組み合わせや、食材の色、時短テクなどお母さんも楽しみながら作ってみてくださいね。
お母さんが楽しく調理する姿は、赤ちゃんが持つ食のイメージをよいものにしてくれます。