ピーマンはとうがらしの仲間の野菜で、濃い緑色が特徴です。レモン並みのビタミンC量を持ち、発ガン防止作用、高血圧改善などの作用をする成分も含まれているなど、健康効果もバツグン。
そんな栄養価の高いピーマンの弱点は強い苦味です。特に小さなお子さんはピーマンを苦手とする子が多いといわれています。
離乳食の時期から味に慣らしておくことで、ピーマンに苦手意識を持つ前に、スムーズに食べられるようになるかもしれません。
ピーマンを使った月齢別の離乳食のレシピや、ピーマンを使うときのポイント、注意点などについてまとめてみました。
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ミルク作りや離乳食作りをされている方もぜひ参考にしてみてください。
[dfads params=’groups=396&limit=1&orderby=random’]ピーマンを使う際のポイント
いつから食べさせていいの?
ピーマンには薄い皮があるので、消化機能が未発達な初期の赤ちゃんにはあまり向いていません。
しかし、カラーピーマンは肉厚で、皮をとりやすいので、初期からピーマンを食べさせたいという場合は、緑ピーマンの代わりにカラーピーマンを使用することをオススメします。
カラーピーマンは苦味が少なく、自然な甘みがあるので、赤ちゃんでも食べやすい野菜です。
緑のピーマンを使用する場合は、中期(7~8か月頃)からが良いでしょう。
選び方は?
ヘタの緑が鮮やかで果皮の表面がツヤツヤしてハリがあり、肉厚のものを選びましょう。ピーマンは鮮度が落ちると苦みが強くなったり、種の部分がから腐敗が始まります。切り口がみずみずしくフレッシュなうちに使い切りましょう。
下ごしらえは?
ピーマンは水で洗った後半分にカットし、手でヘタを折るようにして、手で種も取ると、包丁よりも簡単にできます。白いワタの部分は苦味の元ですのでしっかりと取り除きましょう。
離乳食に使用するときは薄い皮も取り除く必要があります。皮むきには3つの方法があるので、自分に合ったものを選んでチャレンジしてみてくださいね。
不要な部分を取り除いてから、4等分にし、沸騰したお湯で約10分、ピーマンが柔らかくなるまで茹でたら鍋から取り出して冷水にとります。端からそっと皮をめくり剥がしていきます。
ピーマンを縦半分に切って種を除き、皮が膨れるまで焼きます。(目安は1000wで3分)膨れた部分をそっとつかむとペロリと剥けます。
縦半分に切って種を除き、耐熱皿に乗せて500wで30秒ほど加熱します。その後冷水にとると簡単にめくれます。
ちなみに、ピーマンの皮は1歳を過ぎて、大人と同じ固さで食べられる頃になれば剥かなくてもOKです。様子を見ながら段階を上げていきましょう。
保存はできるの?
新鮮なピーマンが手に入ったら、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
傷んだものは周りに伝染してしまうので、気づいた時点ですぐに捨て、残りも早めに使ってください。保存期間は1週間が目安です。
また、ピーマンは冷凍保存もできます。ヘタや種、ワタなど、食べれない部分を処理し、使いやすい大きさにカットして、保存用の袋に入れて冷凍保存しましょう。
ピーマンと相性のいい食材は?
ピーマンに含まれているβカロテンには、生活習慣病を予防したり、アンチエイジングなどに効果的です。
油に溶ける性質を持ち、吸収率を高めることから、調理法としては炒め物や揚げ物が適しています。
ピーマンは加熱をしても色が落ちにくく、苦味が減り食べやすくなります。肉類とは味の相性が良いので、他の野菜も組み合わせて、炒め物を作るのも良いですね。
ピーマンは生でも食べられますが、苦味が気になる場合はワタの部分をしっかりととり、薄めにスライスしてサラダなどに使用しましょう。
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月例別の進め方
ピーマンは苦みが強いので、できるだけ初期は避けたほうが良いですが、甘みのあるカラーピーマンであれば使用できます。
皮をしっかりと取り、柔らかく茹でてからすり鉢やミキサーを使用してペースト状にしましょう。水分が足りなければだし汁でのばして食べやすい固さに調整します。
皮をとって柔らかく茹でたあと、細かいみじん切りにするか、手でつぶして細かくします。
1回に与える量は20~30gが目安ですが、ピーマンだけで食べづらそうにしていれば、他の食材と組み合わせても良いでしょう。大きさに慣れてきたら徐々に段階を上げていきます。
歯茎を使って潰せる、バナナ程度の固さが目安です。大きさは5~8mmの角切りが理想です。
離乳食にも慣れている頃なので、他の食材と組み合わせながら色々と工夫をして楽しみましょう。
食べられるものが増えてくる時期なので、基本的には大人のおかずの取り分けでOKです。
好き嫌いが出てくる時期なので、ムラ食いも目立ちますが、気分に合わせながら食べられるものを増やしていきましょう。
この時期の固さは歯茎で噛める肉団子程度の固さが目安。大きさは1cm角が理想です。
つかみ食べもできるようになるので、持ちやすい大きさにして食の体験を増やしていきましょう。
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月例別のおすすめ簡単レシピ
離乳食初期(5~6ヶ月)
材料
- カラーピーマン 60g(1/2個)
- だし汁 大さじ2
作り方
- カラーピーマンは柔らかく茹で、冷水にとって皮をむく。
- ミキサーに1とだし汁を加え、ペースト状にする。
離乳食中期(7~8ヶ月)
材料
- トマト 50g
- 玉ねぎ 20g
- ピーマン 8g
- 人参 5g
- 水 90ml
- コンソメ 少々
- ケチャップ 小さじ1/2
作り方
- トマトは湯むきして皮と種をとりみじん切りにする。
- ピーマンは皮をむいたものをみじん切り、玉ねぎと人参もみじん切りしておく。
- 鍋に水とみじん切りにした材料を入れて、柔らかくなるまで茹でる。
- コンソメとケチャップで味を整える。
離乳食後期(9~11ヶ月)
材料
- 絹ごし豆腐 30g
- 鶏ひき肉 10g
- ピーマン 8g
- 人参 5g
- 醤油 少量
- 砂糖 少量
- 卵 10g
作り方
- 豆腐は水切りをしておく。
- ピーマンと人参は皮をむき、5~8mm程度の角切りにして柔らかく茹でる。
- フライパンを熱して鶏ひき肉を炒め、ピーマンと人参を加えてさらに炒める。
- 3に豆腐を加え、崩しながら炒めて醤油と砂糖で味を整える。
- 水分がなくなったら卵を加えて完成。
離乳食完了期(12~18ヶ月)
材料
- キャベツ 30g
- 人参 10g
- ピーマン 10g
- 豚ひき肉 10g
- 小麦粉 50g
- だし汁 大さじ2
- 食塩 少量
作り方
- 野菜は1cm角程度の大きさに切り、電子レンジ(500W)で1分加熱し柔らかくする。
- 小麦粉とだし汁、食塩を混ぜ合わせて生地を作り、野菜と肉を加えてさらによく混ぜる。
- フライパンを加熱して小さめの丸型に生地を焼いていく。
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ピーマンを使う際の注意点
苦味が苦手な子には・・・
ピーマンは加熱しても苦味が残ることもあります。無理に食べさせると逆効果になり、食事自体を嫌がるようになる場合も。
そんな時はほんの少量にしてみたり、細かく刻むなど工夫をしましょう。甘みのあるカラーピーマンで代用するのも良いですね。
アレルギーを起こすことも?
ピーマンはアレルギーを起こしにくい食品ですが、大人でも稀にアレルギー症状を発症する人もいます。原因はレクチンやサポニンといった成分にによるものと考えられています。
赤ちゃんは何もかもが初めての経験です。初めてピーマンを与える時は、変わった様子がないか確認しながら食べさせましょう。
アレルギーはじんましんや粘膜のかゆみなどの症状が食後1~2時間以内に現れます。
しばらくしても症状が治まらなければ病院を受診しましょう。何かあってもすぐ対応できるように、初めての食品をあげる時は日中の時間帯を選ぶのがオススメですよ。
まとめ
苦味が残ってしまうとこれからの嗜好に影響しかねませんので、種やワタなどを除き、下ごしらえをしっかりと行いましょう。
ピーマンはビタミンたっぷりで栄養満点です。疲労回復や美肌効果があるので、赤ちゃんと一緒に大人も積極的にとり入れていきたい野菜ですね。