さつまいもは、でんぷん質が多いのでエネルギー源となる主食に分類され、風邪予防や鉄分吸収をサポートするビタミンCや抗酸化作用のあるビタミンEを豊富に含んでいます。
また、さつまいもには腸内で水を吸って膨らむことで腸の活動を促進する不溶性の食物繊維が含まれているので、便秘に効果が期待できます。
そして、さつまいものでんぷん質は加熱すると一部がショ糖に変わるので甘みが増し、一方でビタミンCはでんぷん質に守られているおかげで減らないため、調理することで美味しくなり栄養価が変わらないのも特徴です。
このように、さつまいもは甘みがあり、消化しやすいでんぷん質が多いため食べやすいばかりでなく、栄養価も高いため、離乳食にお勧めの食材の一つなのです。
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ミルク作りや離乳食作りをされている方もぜひ参考にしてみてください。
[dfads params=’groups=396&limit=1&orderby=random’]さつまいもを使う際のポイント
いつから食べさせていいの?
アレルギーの心配が少なく、消化しやすいでんぷん質が多いので、ペースト状にすることで初期から食べさせることができます。
選び方は?
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]さつまいもの収穫は8月から11月頃で、貯蔵されることにより1年中市場に出回っています。一番美味しい時期は、収穫から数か月貯蔵され、程よく水分抜けたことで甘みが増している10月から1月頃とされています。
皮の色が均一に鮮やかで、ツヤがあり、凸凹が少なく、表面がのっぺりとしているものです。ラグビーボールと同じ様に真ん中がふっくらとして、手に取った際にずっしりと重みがあるかどうかもチェックします。
また糖度が高いものは切り口にアメ色のみつが染み出てくるので、黒いみつの跡があるものは甘い証拠です。
[/surfing_su_note_ex]下ごしらえは?
さつまいもは皮をむくとすぐに変色してしまうほどアクの強い食材です。従って、皮をむいた後はすぐに水に浸し、アク抜きをします。
また、食物繊維が豊富なので、離乳食の初期~中期に使うためには次の通りの下ごしらえが必要です。
作り方
- よく洗ったさつまいもの繊維の多い端っこを切り落とし、1センチ程度の輪切りにして、厚めに皮をむきます。
- 切ったらすぐに水に浸し、10分間アク抜きをします。
- 鍋にさつまいもとひたひたの水を入れて10分程度煮崩れるまで茹でます。
少量使う時は電子レンジが便利です。
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]材料
- さつまいも 60g
- 水 大さじ2
作り方
- 良く洗ったさつまいもの皮をむき、1センチ程度の角切りにします。
- 切ったら水に浸し、10分程度アク抜きをします。
- 耐熱皿に水気を切ったさつまいもを置き、分量の水をかけ、ふんわりとラップをかけます。
- 3を電子レンジ500Wで3分加熱します。
量が少ない時
フォークの背を使う、裏ごし器を使うという方法があります。
量が多い時
マッシャーを使う、ビニール袋に入れてめん棒を転がしてつぶすという方法があります。
[/surfing_su_note_ex]保存はできるの?
[surfing_su_note_ex note_color=”#ffffff”]さつまいもは貯蔵されることにより、一年間市場に出回っていることからもわかるように、長期保存が可能な食材の一つです。
ただし、市販のものは湿度保持のために必要な泥が洗い落とされているため長期保存が難しくなっています。また、厳しい寒さには弱いため、冷蔵庫ほどの低温には耐えることができないのも特徴です。
長期保存のポイントさつまいもを新聞紙に包み、15℃前後の冷暗所に置くことがポイントです。保存に冷蔵庫を使用しないのが原則ですが、使いかけの場合のみ、切り口をラップで密封し数日中に使い切るのを前提に冷蔵庫で保存することをお勧めします。
マッシュした後、製氷皿やラップ、密封できる保存パックを使って、1回分ごとに小分けをすると冷凍保存が可能になります。冷凍保存した場合は2週間を目安に使い切るようにします。
[/surfing_su_note_ex]さつまいもと相性のいい食材は?
さつまいもは水分が少ないと飲み込みにくいため、りんごや調乳済みミルクや絹ごし豆腐と和えるのがお勧めです。また、さつまいもの甘みを引き立てるために、しらすやツナ水煮といった塩分を含むたんぱく質食材とも相性がよいです。
栄養価の面でも、さつまいもにはたんぱく質をエネルギーにするために必要なビタミンB6が多く含まれるので、たんぱく質食材との組み合わせはお勧めです。ただし、塩分を含む食材を離乳食で使う際には、熱湯をかけて塩抜きをすることを忘れないようにします。
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月齢別の進め方
さつまいもはマッシュするだけでは、水分が少なく飲み込みにくいため、お湯で溶いてペーストにします。慣れてきたらペーストをおかゆやパン粥に混ぜるのもお勧めです。
下ごしらえ済みのさつまいもを水分の多い食材と組み合わせて調理することができるようになります。豆腐や白身魚といったたんぱく質食材が使えるようになる時期なので、おかずメニューとして組み合わせるもお勧めです。
さつまいもを柔らかく茹でることで、形を残してカミカミを促すように調理することができます。調味料を少し使って、さつまいもの甘さを引き立てることでメニューの幅が広がる時期です。
自然の甘みがあり食物繊維やビタミンCも含まれるさつまいもを積極的におやつの食材として利用してほしい時期です。また、手先の運動のために手づかみ食べができる形状にする際にも、さつまいもはお勧めの食材です。
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月齢別のおすすめ簡単レシピ
離乳食初期(5~6ヶ月)
材料
- 下ごしらえ済みのさつまいも 15g
- お湯 15cc(大さじ1)
作り方
下ごしらえ済みのさつまいもをマッシュし、お湯で溶きます。
[/surfing_su_note_ex] [surfing_voice icon=”https://iku-share.jp/wp-content/uploads/2016/10/akibe.jpg” name=”筆者” type=”l” bg_color=”eee” font_color=”000″ border_color=”eee”]お湯以外にも調乳済みミルクで溶くのもお勧めです。
[/surfing_voice]離乳食中期(7~8ヶ月)
材料
- 下ごしらえ済みのさつまいも 15g
- ツナ水煮缶 小さじ1
- お湯 5cc
作り方
- ツナ水煮缶は熱湯をかけて塩抜きをし、すりつぶします。
- さつまいもはマッシュし、1とお湯で和えます。
さつまいもにあまり含まれていないたんぱく質をツナ缶で補うことができるメニューです。
ツナ水煮缶の汁には塩分が含まれていることがあるので、お湯でのばします。
[/surfing_voice]材料
- 下ごしらえ済みのさつまいも 15g
- りんご 10g
作り方
- 下ごしらえ済みのさつまいもは細かく刻みます。
- 皮をむいたりんごをすりおろし、耐熱皿で1と和えます。
- 2を電子レンジ500wで20秒加熱します。
すりおろしたりんごの汁でさつまいもをマッシュしなくてもぐもぐできるようにします。りんごも食物繊維が豊富なので便秘予防におすすめです。
また、乳アレルギーの心配がない場合は、無糖ヨーグルトと和えてアレンジしても良いです。
[/surfing_voice]離乳食後期(9~11ヶ月)
材料
- さつまいも 20g
- 大根 20g
- 昆布だし 1/2カップ
- しょうゆ(もしくは味噌) 少々
- 小松菜 ひとつまみ
作り方
- 水1/2カップに2センチ角の昆布を入れ、1時間浸漬させます。
- さつまいもはよく洗い、皮つきで薄くいちょう切りにし、10分水に浸してアク抜きをします。
- 大根は皮をむき、薄くいちょう切りにします。
- 小松菜はみじん切りにします。
- 鍋に1をいれ、2,3を加えて沸騰したら蓋をして弱火で5分煮ます。
- しょうゆで調味し、4を加え、ひと煮立ちさせます。
さつまいもや大根はかみかみできるように、形を残します。たんぱく質源として、小さく切った絹ごし豆腐を加えるのもお勧めです。
家族分で大量に作り、取り分けして離乳食にしても良いメニューです。
[/surfing_voice]材料
- 下ごしらえ済みのさつまいも 20g
- かぼちゃ 25g
- 冷凍ほうれんそう 5g
- 絹ごし豆腐 20g
- とろけるチーズ 3g
作り方
- さつまいもは5mm角に切ります。
- かぼちゃは皮をむき、5mm角に切ってラップに包み、電子レンジ500Wで30秒加熱します。
- ほうれんそうは細かく刻みます。
- 絹ごし豆腐はスプーンで滑らかにのばします。
- 耐熱皿に、1,2,3を入れて軽く混ぜ4をかけ、とろけるチーズをのせて、トースター900Wで7分焼きます。
根菜に形を残しカミカミを促しますが、絹ごし豆腐の水分で飲み込みやすくしています。とろけるチーズの塩分が根菜の甘さを引き立てるので、調味料なしでも素材の旨味を感じられます。
とても器が熱くなるので、誤って触らないよう、冷ましてから赤ちゃんの前に置くようにします。
[/surfing_voice]離乳食完了期(12~18ヶ月)
材料
- さつまいも 80g
- 米 2カップ
- 水 4カップ
- ※しらす 小さじ1
作り方
- さつまいもは皮をむいて1センチの角切りにし、10分水に浸してアク抜きをします。
- 炊飯器に米、水気をよく切った①、水を入れて炊飯します。
- しらすは熱湯をかけて塩抜きをします。
- 炊き上がったさつまいもごはん90gに3をトッピングします。
やや軟飯に炊き上がるので、家族で一緒に楽しるメニューです。しらすには塩気があるので、さつまいもの甘さを引き立ててくれます。
しらすの代わりに、すりごまをトッピングしてアレンジができます。一口サイズのおにぎりにして手づかみ食べにするのもお勧めです。
[/surfing_voice]材料
- 下ごしらえ済みのさつまいも 20g
- 小麦粉 大さじ2弱
- 水 小さじ2
- サラダ油 少々
作り方
- 小麦粉と水を合わせ、練ります。
- 1を2等分して丸め、薄くのばしてさつまいもを包み、平たくします。
- 熱したフライパンにサラダ油を敷き、②を両面弱火で3分ずつ焼きます。
さつまいもは2の工程で平たくする際につぶれる程度にします。
小麦粉の皮で噛むのに適度な硬さになるので、よく噛んで食べることでさつまいもの甘さを感じられるおやつになります。
[/surfing_voice]さつまいもを使う際の注意点
さつまいもは甘いので赤ちゃんの食が進みやすい食材です。その半面、特にスプーンを使うことができる完了期頃になると、赤ちゃんが勢い余ってマッシュ状のさつまいもを喉に詰まらせてしまうことがあります。
赤ちゃんが自分で食べるようになったら、水分補給とゆっくりスプーンで食べているかを確認するようにします。また初期~後期にかけても、赤ちゃんが飲み込みづらそうな場合は水分補給を忘れないようにします
まとめ
味覚の中でも「甘み」は早くから感受性が備わっているので、自然の甘みたっぷりのさつまいもは赤ちゃんが気に入りやすい味です。
さつまいもは1年中出回っているので入手しやすく、食材の組み合わせでメニューのバリエーションを広げやすいので離乳食で使いやすい食材の一つです。
また、腸内環境を整えてくれ、ビタミンCやEの効果で免疫力向上にもつながる美味しくて栄養豊富なさつまいもは、赤ちゃんの健康維持のためにもおすすめします。
秋と言えばさつまいもだけじゃありませんよね。秋の果物の代表格「梨」の離乳食もご紹介していますので参考にしてみてください。