そうめんは、茹でる時間が短く、手早く離乳食を準備したいときにはぴったりの麺類です。細くて喉越しも良く、小さな子供はもちろん、短く切ってあげれば赤ちゃんでも食べられます。
また、そうめんは炭水化物が多く含まれているため、ご飯と同じく体を動かすためのエネルギーの補給源となります。
炭水化物はたんぱく質や脂質とともに、3大栄養素と呼ばれる、生命維持には欠かせないものです。
炭水化物は毎食必ずとりたい栄養素ですが、ご飯ばかりでは赤ちゃんも飽きてしまいます。
麺類やご飯と組み合わせながら、バリエーションを広げ、赤ちゃんも満足できるような食事を作ってあげましょう。
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ミルク作りや離乳食作りをされている方もぜひ参考にしてみてください。
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いつから食べさせていいの?
そうめんは初期の頃からあげられますが、アレルギーの多い小麦を原料として作られていますので、念のため、お粥や野菜に慣れた頃から与えるようにしましょう。
初期とはいっても、離乳食を開始してから1か月ほど経ってからが良いでしょう。また、一度に与える量は少量とし、赤ちゃんの様子を見ながら食べさせてください。
選び方は?
そうめんは色々な種類が売られていますが、成分などに大きな差はないので、どのようなものを選んでもOKです。
下ごしらえは?
そうめんは他の麺類に比べて茹でる時間が少なく、2~3分で茹でられるのが特長です。離乳食で使用するときは短くするので、1/4~1/3の長さに折ってから茹でると便利ですよ。
茹で上がったら、麺が伸びてしまうのを防ぐために、しっかりと水洗いをし、水を切ってください。この作業は、赤ちゃんの腎臓に負担をかける塩分を落とすという意味でも重要です。
保存はできるの?
そうめんは冷凍して保存することができます。茹でたそうめんは小分けにして、1食分ずつラップに包み、保存しておくと便利です。
1回の量が少ない時は、製氷皿や小さめのタッパに入れて保存しても便利ですよ。大人が食べる長さとは違うので、保存は別々にしましょう。
また、そうめんは冷凍庫の匂いが移りやすいので、冷凍庫に入れたら2~3週間を目安に食べきりましょう。
そうめんは自然解凍や電子レンジの解凍もできますが、柔らかくなりすぎたり、ボソッとした食感になることもあります。冷凍したそうめんは、凍ったままにゅうめんにするとか、時間をかけず少しだけ湯がいて食べる方法がオススメです。
うどんとそうめんの違い
うどんとそうめんの原材料には、同じ小麦粉が使われています。
小麦粉に塩を加えてこねる過程までは同じなのですが、次の薄く伸ばす過程でそのまま伸ばしているのがうどん、サラダ油を塗って伸ばしているのがそうめん(手延)です。
*機械で作るそうめんには油は使用されていないそうです。
JAS(日本農林規格)によると、乾麺を太さによって、次のように分類しています。
そうめん角棒状では、幅0.7~1.2mm、厚さ1.0mm未満、丸棒上では直径0.8mm~1.3mm
うどん1.7mm以上の太さのもの
そうめんと相性のいい食材は?
そうめんは一年中食べることができますが、冷やして食べる方法が主流で、清涼感を求めて夏の風物詩として親しまれています。
麺だけをめんつゆに入れて食べることももちろんできますが、ネギやミョウガのような薬味から、ハム・卵・鶏肉など、冷やし中華の材料となる食材と合わせても美味しく食べることができます。
自分の好きなもの、家にある食材、何でも使えてしまうので、とても便利な料理です。
関連記事:離乳食できゅうりはいつから使えるの?調理法&保存法は?
月例別の進め方
そうめんの原料である小麦は、アレルギーを起こしやすい食材であるため、離乳食に慣れてきた後半(6か月)から食べさせ始めましょう。
他の食材でアレルギーを起こしている場合は、アレルギーを起こしやすい体質かもしれないので特に要注意です。
初期は1日1回、スプーン1杯程度の量が理想的です。本数でいうと5本、重さは乾麺で1~1.5g程度です。初期の場合はすり鉢などですりつぶして、ペースト状にして与えます。
離乳食中期は、食べ物に慣れてきた頃なので、色々な味や舌触りを楽しめるよう、様々な食品を組み合わせて食事を与えましょう。
そうめんは細かいみじん切りにし、長さを徐々に伸ばしていきます。細かいみじん切りなので、この頃はまだ、茹でてから切ったほうが簡単です。
一度に与える量は、茹でた麺で50g程度、乾麺から使用するときは20g程です。
離乳食後期は、1日3回に分けて食事を与えます。大人と一緒に食卓を囲んで食べることで、食事の楽しさを覚えていきます。
そうめんは1~2cm程度の長さにします。乾麺の状態ではポキポキと簡単に折れるので、折ってから茹でても良いですし、茹でてから切っても良いです。
手軽な方を選びましょう。一度に与える量は、茹でた麺で80g程度、乾麺から使用するときは30g程です。
1歳の誕生日で授乳を終える子も多く、食事からの栄養が中心となってくる時期です。
2~3cm程度の長さから始め、食べれるようだったら大人の1/4の長さ、1/3の長さと伸ばしていきます。
一度に与える量は茹でた麺で80~100g程度、乾麺から使用するときは30~40gです。
関連記事:赤ちゃんに水道水でミルクや離乳食作りをすることによる影響と対策
月例別のおすすめ簡単レシピ
離乳食初期(5~6ヶ月)
材料
- そうめん 10g
- ほうれん草 5g
- 粉ミルク 小さじ1
- だし汁 50cc
- 人参 2g
作り方
- ほうれん草、人参はそれぞれ茹でて、すり鉢などでつぶし、水を適量加えてペースト状にしておく。
- そうめんは茹でて、こちらもペースト状にし、だし汁と粉ミルクを加える。
- ほうれん草ペーストと、2を合わせてよく混ぜる。
- 3を器に盛り、人参ペーストを飾って完成。
離乳食中期(7~8ヶ月)
材料
- そうめん 20g
- キャベツ 5g
- 玉ねぎ 5g
- 人参 3g
- だし汁 70cc
- 醤油 小さじ1
作り方
- 野菜はそれぞれみじん切りをし、茹でておきます。
- そうめんは茹でてから細かくみじん切りをします。
- 鍋にだし汁を沸かし、醤油と砂糖を加えて味を整えます。
- そうめんと具材を盛った器に、粗熱をとった汁を注いで完成です。
離乳食後期(9~11ヶ月)
材料
- そうめん 30g
- きゅうり 10g
- トマト 10g
- めんつゆ 小さじ1/3
作り方
- そうめんは5~8mm程度に切ったものを使う。
- トマトは種と皮を取り、5~8mmの程度の大きさに切る。
- きゅうりは皮を取って茹で、トマトと同じくらいの大きさに切る。
- そうめんにめんつゆを加えて混ぜる。
- そうめんをさらに盛り付け、きゅうりとトマトを飾る。
離乳食完了期(12~18ヶ月)
材料
- そうめん 20g
- 人参 5g
- キャベツ 5g
- 卵 10g
- だし汁 適量
- 塩 少々
作り方
- そうめんは1/4~1/3の長さに折ってから茹でる。
- 人参・キャベツは1cm程度の大きさにする。
- フライパンにだし汁を少々入れ、人参・キャベツを柔らかく煮る。
- 水分がなくなったら卵を加えて炒める。
- 茹でたそうめんを加え、焦げないようにだし汁を加えながら炒める。
- 塩をほんのすこし加え味をつける。
- 器に盛り付け完成。
材料
- ジャガイモ 30g
- もやし 10g
- 人参 5g
- 片栗粉 大さじ2
- 塩 少々
- そうめん 10g
- サラダ油 少々
作り方
- ジャガイモは茹でて、潰しておく。
- もやし、人参は小さめに切り、茹でる。
- ジャガイモと片栗粉、塩を合わせてよくこねる。
- もやしと人参を加えてさらによくこねる。
- 丸く成型して、1/4程度に折って茹でたそうめんを周りに付ける。
- フライパンに油を少々敷き、5を焼く。
そうめんを使う際の注意点
そうめんは塩分を多く含んでいるので、茹でてからしっかりと洗うのがコツです。
また、アレルギーを起こしやすい小麦を原料としているので、最初に与えるときは少しずつ、様子を見ながら食べさせましょう。
量はあくまで参考なので、赤ちゃんのペースに合わせて増やしたり減らしたり、調整をしてください。
そうめんは柔らかい食べ物で初期にはすりつぶし、中期には細かくみじん切りにするので、時期に合わせて固さを変える必要は特にありません。
ですが、心配なときは、規定の時間よりも30秒~1分程度長く茹でてもOKです。
関連記事:管理栄養士が教える!離乳食でのピーマンの使い方/進め方/レシピ
まとめ
そうめんは、ご飯やパンのように、炭水化物の補給源となる食品です。喉越しが良く、食べやすいので、赤ちゃんにも好まれやすいでしょう。
赤ちゃんは色々な食事の経験を積むことで、食べられるものが増え、食べることの楽しみを覚えます。お粥だけではなく、たまにはそうめんのような麺類も食べさせてあげましょう。