塩ゆでや醤油で焼くだけでも食べられるとうもろこし。コーンポタージュやサラダや添え物でも使われるとうもろこしは大人にも子どもにも人気です。
だからこそ離乳食にも使いたいけど、消化に悪いイメージや、固い皮はどうしたらよいのか悩んでしまうものです。
そこで、とうもろこしはいつから食べられるのか、さらに下ごしらえや調理法などをご紹介していきます。
離乳食でとうもろこしはいつから食べられるの?
とうもろこしは離乳食初期から食べることができます。
とうもろこしの甘味は赤ちゃんにも好まれ、食事が進む食材のひとつです。とうもろこしが甘いのは、実の中に良質な糖分が豊富に含まれているから。
ただし、皮は固くて口の中に残りやすく、消化も悪いので離乳食初期~中期には取り除くことが必要です。
皮は10~11か月頃から
離乳食中期頃までは、赤ちゃんは食べ物を舌ですりつぶしながら食べるので、固い皮は細かくしても、口の中やのどに残ることがあります。
固い皮も、離乳食後期に入った10~11か月頃から一緒に食べることができます。
赤ちゃんの口の動かし方を見ながら、皮を使う時は皮を細かく刻んだ状態からスタートしましょう。
※とうもろこしの皮について
とうもろこしの皮は不溶性(液体に溶けない)の食物繊維です。不溶性なので、そのままうんちとして出てきます。
離乳食が進み、とうもろこしの皮まで食べられるようになると赤ちゃんのオムツ替えの時などに、うんちに混ざって出てくることに気づくでしょう。
同じように、大人の便にもとうもろこしの皮も入っています。
だからと言って、体の中で何も役に立たないわけではなく、食物繊維として便秘解消に役立っています。
とうもろこし=消化に悪いというのは、こんな理由から印象付いています。
とうもろこしのアレルギーは?
離乳食を始めるにあたり、1番心配なのは、アレルギーです。穀物類にアレルギーがある赤ちゃんはとうもろこしでも特に注意が必要です。
どんな食材でも、初めて口にする時は、少しづつ様子を見ながら与えましょう。
食後1時間くらいは、蕁麻疹などのアレルギー症状が出ないか観察すると良いです。
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離乳食に使うとうもろこしの下ごしらえのやり方は?
離乳食にとうもろこしを使う中で、1番気になるのはとうもろこしの皮です。ここでは、そんな皮も上手く取り除ける裏ごしの方法をご紹介します。
生のとうもろこしの場合
皮をむいてそのまま茹でる方法と、包丁で、芯の部分から実を削ぎ落としてから茹でる方法があります。
そのまま茹でる場合は、茹でた後に、おろし金で実の部分だけすりおろします。
冷凍のとうもろこしの場合
そのまま茹でて使うか、電子レンジで加熱して使いましょう。加熱したとうもろこしの実をすり潰します。
ミキサーで撹拌してもよいですね。すり潰したとうもろこしをさらに茶こしでこすと出来上がり。
他の野菜のペーストと同様、この状態での冷凍保存が可能なので製氷器を使って1食分ごとに冷凍すると使いやすくなります。
市販のうらごしの状態のものを使うのも
出典:amazon.co.jp
※キューピー ベビーフード 北海道産コーン(うらごし)
持ち運べるのでお出かけの時などに便利です。[/su_note]
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離乳食の初期から完了期までのとうもろこしおすすめ調理法は?
とうもろこしは、甘味があるため好まれやすいと同時に色んな使い方ができます。ここでは、離乳食の各段階でのおすすめのレシピをご紹介します。
初期
基本の裏ごしの方法で下ごしらえをしたとうもろこしを上手く活用しましょう。とうもろこしの甘さは、赤ちゃんが気に入ってくれるので、お母さんにも嬉しいものです。
とろとろコーンスープ
裏ごししたとうもろこしに玉ねぎを加えることで甘味も増します。味覚の中で甘味は1番好まれるので、赤ちゃんもパクパク食べてくれます。
クリーミーコーンリゾット
出典:cookpad.com
お粥に慣れてきたらお粥もアレンジしてみましょう。
ここではベビーフードを使っています。お粥さえ作れば、残りの材料は加えるだけなので手間もかかりません。
中期
この時期になっても、とうもろこしの消化が気になるようであれば、まだ裏ごしのとうもろこしを使いましょう。
クリームコーンのベビーチャウダー
出典:cookpad.com
ちょっとクセのある人参も、とうもろこしの甘味と一緒なら食べやすくなります。
お野菜とマカロニのコーン煮
出典:cookpad.com
ここでは、マカロニ、玉ねぎ、かぶの組み合わせですが、大人のマカロニサラダに使う材料をアレンジしてもできます。
大人の料理で使う材料を、離乳食用に取り分けて使うとお母さんの負担も少なくなります。
とうもろこしとブロッコリーの豆乳スープ
裏ごししたとうもろこしを豆乳でのばすと、飲みやすさに加え栄養も摂れます。
ブロッコリーをトッピングの様に使うと、クリーム色と緑の配色がきれいで、赤ちゃんも見た目でも楽しめます。
後期
離乳食後期になると、とうもろこしの粒のまま食べられるようになります。皮も一緒に食べる場合は、細かく刻んだ状態から始めてみましょう。
皮は不溶性の食物繊維なので人間の体では消化できないものです。
大人も、消化されず、便と一緒に出てきます。赤ちゃんのうんちにとうもろこしの皮が入っていても、気にしなくてもよいです。
野菜炊き込みごはん
出典:cookpad.com
材料を炊飯器に入れてスイッチを押すだけのメニュー。炊き込みごはんは、上の子にも喜ばれます。
超簡単うどん
出典:cookpad.com
本当に簡単です。コトコト煮る時に、赤ちゃんの噛める状態を見て柔らかさを調節しましょう。
赤ちゃんコロッケ
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自分でスプーンを持てるようになると、コロッケのように崩しながら食べられるのは楽しいものです。油を使わないのも赤ちゃんにとって優しくおすすめです。
完了期
完了期になると、とうもろこしは皮がついたまま食べることができます。
手で持って食べるのは、赤ちゃんにとっては楽しい食べ方。芯のまま茹でて、その状態でかじりながら食べるのもおすすめです。
米粉のおかずマフィン
出典:cookpad.com
マフィンの形なら、おやつ感覚で楽しめます。
じゃこ・枝豆・コーンのさくさく揚げ
出典:cookpad.com
完了期には揚げ物も食べられるようになります。
じゃこ、枝豆、コーン、そしてサクサク感は赤ちゃんにも喜ばれる上に大人のおつまみとしてもいただけます。
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まとめ
大人も子どもも大好きなとうもろこし。固い皮や、アレルギーに注意しながら、少しずつ進めていきましょう。
固い皮は、体の中では溶けずにうんちとして出てきますが、食物繊維が豊富なため、便秘解消に役立ちます。
赤ちゃんはもちろん、大人も便秘対策に食べるのもおすすめです。
甘いとうもろこしを組み合わせると、苦手な食材にも挑戦できます。赤ちゃんがなかなか食べてくれないと悩んでいる時は試してみてくださいね。