麺類の代表とも言えるうどん。温かくても冷たくても美味しく、1年を通して好まれています。作るのも簡単なことから、ぜひ離乳食に取り入れたいものです。
しかし、小麦粉を使っているからアレルギーの心配や、いつからどのくらいの量を食べて良いのか、どのくらいのやわらかさが良いのか、お母さんにとっては疑問も浮かびます。
そこでここでは、うどんはいつから食べられるのか、離乳食期別のレシピや保存方法などをご紹介していきます。
離乳食にうどんを使う場合の進め方は?
おかゆから始める離乳食初期。おかゆや、野菜などの食材に慣れた頃からうどんを取り入れましょう。離乳食初期の頃は、クタクタになるまで茹でたうどんをすりつぶします。
中期~後期初めは小さく刻んでやわらかめにします。その後、赤ちゃんの口の動かし方を見ながら、大きさややわらかさを調整してみましょう。
完了期離乳食完了期に入ると、刻んだ状態から少し長いうどんも食べることができます。
それまでは、食べ物をただ口に入れて食べていましたが、離乳食完了期に入る前から少しずつ前歯でかじったり、うどんのような長い食べ物を吸いながら食べることができるようになります。
このかじったり吸ったりする口の動かしかたは、赤ちゃんの口の周りの筋肉や顎を使います。口の周りの筋肉や顎の発達は、発声や発音、歯並びと関係しています。
食べるという日常的な行動がその後の発達に影響する場合もあるので、赤ちゃんの口の動かし方を時々見てみましょう。
離乳食期別うどんを使う量の目安
- 離乳食初期・・・ほんの少しから
- 離乳食中期・・・35g~54g
- 離乳食後期・・・61g~81g
- 離乳食完了期・・・90g~110g
あくまでも目安なので、赤ちゃんの食欲や進み具合を見ながら調整してみてください。
乾麺はゆでた後によく洗えば塩分も安心
生のうどんや冷凍のうどんと比べ、塩分が多く含まれています。この塩分も、ゆでた後によく洗えば心配なく食べることができます。
乾麺は日持ちする他、ポキポキと折ってからゆでると、小さく刻む手間を省くことができ便利です。上手に取り入れて、調理時間を減らすのも良いですね。
小麦粉アレルギーに注意
どんな食材にもアレルギー反応の可能性がありますが、中でも小麦粉はアレルギーを持つ人が多い食材です。
離乳食を始めてから最初に小麦粉を口にするのはうどんの場合がほとんどです。小麦粉アレルギーか確認できる良い機会にもなります。
初めてうどんを食べる時は、ほんの一口から試してみましょう。口に入れて1時間程度は、アレルギー反応がないかよく観察してください。
心配な場合は、アレルギー症状が出てもすぐに小児科に行けるように午前中の時間に食べるなど、時間を調整すると万が一の場合も安心です。
補足:うどんの栄養うどん=炭水化物というイメージが多いですが、この炭水化物は糖質と食物繊維に分かれて私たちの体に吸収されます。
中でも糖質は、体を動かすエネルギーになるので、風邪などの体調不良で体が弱っている時や運動前などに摂ると効果的です。
ただし、うどんだけ食べるのは栄養が偏ってしまうので、出汁やトッピングを使ってバランスの良い食事を心がけましょう。
離乳食初期から完了期までのうどんおすすめレシピは?
初期
離乳食初期の終わり頃から始めましょう。初めはおかゆのように、すりつぶしましょう。
まずは基本のペースト。これさえあれば、他食材のペースト使って色んな組み合わせが楽しめます。
うどんの他にいくつかのペーストを用意すれば、飽きがきません。
しらすの旨みが良い出汁になってくれます。
中期
離乳食中期に入ると、やわらかく煮ればすりつぶさずに食べることができます。
納豆の粘りが、とろみになってうどんと他の食材が絡みやすくなります。
鮭とミルクの組み合わせは赤ちゃんにも喜ばれます。他にもいくつかの野菜が入っていて、栄養面でも嬉しい1品です。
出典:cookpad.com
ひき肉は調理しやすい食材です。このように大人用に作った野菜スープを出汁に使うと手間が省けます。
後期
離乳食後期に入ると、うどんも荒くみじん切りにした状態で食べることができます。赤ちゃんの食べている様子を見て、やわらかさや大きさを調整しましょう。
この時期には、食に対する興味が増し、自分で食べようとする意欲も見られます。うどんは、赤ちゃんが握りやすいスプーンやフォークですくいやすいので、赤ちゃんの意欲に応えることができます。
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出汁やスープに飽きてきたら焼いてみるのもいいですね。
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乾麺のうどんは小さく折るだけ、野菜はみじん切りにして一緒に煮込めるのはお母さんにとっては便利です。さらにケチャップ風味のうどんは新鮮ですね。
完了期
離乳食完了期は少し長めに切る状態で食べられます。少しずつ吸って食べる練習をしましょう。
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鉄分が不足しがちな時期にぴったりな組み合わせです。
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おやきは手づかみで食べることができるので、赤ちゃんにとっては嬉しいものです。ささみもおやきにすると他の食材と一緒になって食べやすくなります。
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離乳食で使ううどんの保存方法は?冷凍してもいいの?
うどんも他の食材と同じように冷凍保存できます。
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離乳食中期以降は赤ちゃんに合った大きさややわらかさにして冷凍できます。
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この様に完成したメニューをそのまま冷凍すれば、忙しい時に大活躍します。
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まとめ
大人も子どもも大好きなうどん。調理も簡単で、色んなアレンジができるので離乳食には大活躍します。ただし初めて食べる時にはアレルギーに気をつけましょう。
家族で出かけた時などは、外食にうどんを選ぶと、待ち時間も少なく、大人も赤ちゃんも一緒に食べることができるのでおすすめです。何よりも、お母さんが調理も食事も楽しい時間を過ごすことが一番です。