子供のうちにやらせたい事の中に、運動や語学に加えて、音楽が上位に入ってきます。
多くの親が選ぶ理由は、子供のリズム感を養うことで音楽センスを高めることはもちろん、それ以上の成果が期待できるからです。
実際に、スポーツや語学、勉強など、様々なセンスは、リズム感が重要なカギを握ります。
例えば、スポーツであればボールを受けて投げるタイミングなど、意外なところでリズム感が求められているのです。だからこそ、子供のうちに、無理なくリズム感を養うトレーニングが大切になります。
ここでは、そんな子供のリズム感を鍛える為にできる、方法についてまとめました。とても簡単にできるトレーニングが多いので、ぜひ試してください。
音楽を聴く
リズム感を養うためには、音楽を聴くことが必要不可欠です。日常的に音楽を流す生活を送るようにして、音楽を身近に感じさせましょう。
音楽を聴くときには、はっきりとリズムが刻まれている曲を選びます。曲であれば、バラードやしっとりとした曲というよりも、明るく元気のいい童謡などが好ましいです。
また、子供の間で流行っている曲の中でも、簡単にリズムを刻める4拍子の曲は少なくありません。
リズムや調が途中で変化する曲、アップテンポになる曲などは避けます。子供が好きな曲を中心に探して、歌いやすい曲を選び、日常的にかけるようにしましょう。
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大きな声を出す
リズムだけではなく、音感を鍛えるときにも大切なことです。大きな声で歌う、リズムを刻むことで、より音楽センスを高めることができます。
小学校低学年くらいの子供であれば、何も気にせずに大きな声が出せる子が多いです。リズム感がない、音痴ということに自覚を持つ前に、大きな声を出して歌を歌わせることが大切です。
耳で聞いているだけよりも、自分の声に出して発することで、自分のリズムの取り方を自覚することができます。自然と音に合わせ、リズムを自分で合わせることを身に付けられるでしょう。
メトロノームで遊ぶ
メトロノームを買ったら、子供と積極的に目とロームを使用していただきたいです。まずできるのが、メトロノームの「ち、ち、ち、ちーん」の4拍子の音に合わせた動きを取り入れることです。
「ち、ち、ち」の時には手を刻む、「ちーん」は親子でハイタッチをするなど、ちょっとした遊びを取り入れます。この時に、きちんと音に合わせて手を叩けているか、4拍子を理解できているかを確認します。
最初はテンポ60~90程度、慣れたら早くする、逆に遅くするなどしてテクニックをあげます。また、3拍子や5拍子に変化を加えるなどすると、違ったリズムにも対応できるようになるでしょう。
言葉遊びを取り入れる
大人のリズム感トレーニングでも用いられる方法です。メトロノームを使って、言葉遊びを取り入れます。速さを100前後に合わせたら、「ぴっ、ぴっ、ぴっ、ぴっ」の音に合わせて、言葉を並べるだけです。
言葉遊びの方法は簡単で、「ぴ」の音が来た時に、好きな3文字の言葉をテンポよく言うようにします。よく用いられる言葉が「バナナ」や「トマト」ですが、その子の名前や好きなものの名前を言わせてもいいでしょう。
ポイントは、ただ単純に言葉を発するだけではなく、均等に言葉を言うようにするということです。「と、まーと」や「とー、まと」となってしまってはいけません。
飽きないように、ゲーム感覚で取り入れてみると、子供に負担がかからずトレーニングを行えます。
リズム感を鍛えるために大切なのが、正確な速さを刻んでくれるメトロノームです。
できれば音を聞くだけではなく、目で振り子を確認するほう、トレーニングの効果が表れやすいです。そのため、電子ではなく、昔からよくある振り子形のメトロノームを購入していただきたいです。
しかし、メトロノームはとても繊細な道具です。少しぶつけたり、落としたりすれば使い物にならなくなることもあります。そこで、便利なのがスマートフォンで、振り子を画面で目視できる“メトロノームアプリ”も使えるでしょう。
振り子のアプリケーションが付いていて、余計なものがないシンプルタイプで使いやすいです。
出典:amazon.co.jp
※SEIKO/クオーツ振り子メトロノーム EPM2000
通常のシンプルな製品よりも、少しお値段がお高めですが、傾いたままでも正しくリズムを刻む商品です。耐久性などに優れ、様々な使用方法ができるので、子供との使用に最適です。
歩きながら歌う
音楽をかけながら、歩きながら歌うと、リズムが刻みやすいです。音楽プレイヤーや動画を再生させながら、親子で歩きながら歌を歌ってみましょう。
この時に、メトロノームのテンポでいうと100前後の速さの4拍子の曲を選びます。テンポ100前後の速さであれば、子供の足でも無理なく歩き続けられます。
最初は足の動作に集中をして、少しずつできるようになれば、手を大きく振って歩いてみます。動作が大きくなると、リズムが体にしみこみやすく、歌も堂々と歌えるようになるはずです。
親子で足並みをそろえて、歌いながら歩くと、無理なく楽しみながらトレーニングができるでしょう。
踊りながら歌う
歩くのと同時に大切なのが、踊りを取り入れることです。踊りのセンスは、リズム感と深いつながりがあります。きちんとリズムを刻めるようになれば、踊りの技術も上がっていきます。
最初のうちは、「4拍子の1で右、2で戻る、3で左、4で戻る」など、シンプルな動きを取り入れます。慣れてきたら、ここに手や首の動きなどを足していきます。
例えば足の動きに合わせて、「1で右手を伸ばす、2で右手を戻す、3で左手を伸ばす、4で左手を戻す」などの動きを加えます。
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まとめ
人間のリズム感は、生まれ持った才能の部分がすべてではなく、普段のトレーニングで養うことができます。
リズム感は一度つけば、衰えにくい能力で、一生の生活のどんな場面でも役に立つものです。
音楽教室やダンス教室に通うのもいいですが、まずは家でできるトレーニングを取り入れていきましょう。
家でできることは、メトロノームを使って遊びなど、お手軽なものばかりです。また、歩く、踊るなど、日常の生活の中で取り入れられるトレーニングをぜひ参考にしてください。