子供が魚嫌いになる理由は?不足する栄養素は?克服する方法

魚育児

魚を食べたがらない子供は増えています。調理も大変なこともあって、魚料理はなかなか食卓に出しづらいです。

でも好き嫌いなく魚も食べて欲しいのが親としての本音。

そこで今回はなぜ子供は魚を嫌いなのか、食べないとどういった栄養が不足するのか、克服する為に実践してほしい方法についてご紹介していきます。

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子供が魚嫌いになる理由は?

最も多いのが食べ方に関すること

ほっけ

子供が魚を嫌う理由のトップ3は「骨があるから」「食べるのに時間がかかる」「食べるのが面倒くさい」というものです。

決して味が嫌いなわけではないのです。実際に同じ魚料理でもお寿司やお刺身は喜んで食べる場合も多いです。

つまり魚が嫌いなのではなく、骨を避けて身をほぐしながら食べるという作業が嫌いなのです。

昔の和食中心の食生活であれば魚を食べる機会が多いので、大人が食べているのを真似しながら魚の身をうまくほぐすようになります。

しかし、今は洋食も多くお肉も美味しく、手間暇をかけて無理に魚を食べる必要がありません。

家族で食事

大人が魚を食べる様子を見る機会も少なく、食べ方がわからないと感じる子もいます。まずは食卓に魚料理を出す機会を増やしましょう。

骨を避ける作業が嫌なら、骨がない魚料理なら問題なく食べられます。切り身や缶詰めなから始めれば、骨を避けたり身をほぐすことに悩むことなく食べられます。

魚に慣れたところで、身をほぐして食べるサンマやヒラメなどを徐々に出していきましょう。

焼き魚は臭いもありますから、甘辛い煮つけにすると臭いもなく子供が喜ぶ味付けなのでおすすめです。

食べ方以外の理由について

お魚料理

子供が魚を嫌う大部分の理由は骨を避けて食べることが大変というものですが、少なからず他にも理由があるのです。次に食べ方以外に魚を嫌いだという理由を紹介します。

見た目が嫌い

お肉と違って丸のまま1匹の魚は生きていたときの様子が連想されて怖いと感じている場合があります。

目が合うような気がして食べられないという子供もいます。聞くとなんとも子供らしく可愛らしい理由ですが、親からすると深刻な理由です。

丸のままの魚を嫌がるなら切り身や缶詰めを利用しましょう。

缶詰めだけではどうしても食べられる魚の種類が限られてしまいますが、お店によっては頼めばさばいてくれる所もあるので、そういったサービスが利用できる魚屋さんを探してもいいです。

苦味が嫌い

子供は大人と比べて消化器官が未発達です。毒に対する抵抗力も低いので、間違って毒を食べないように苦味には大人よりも敏感に反応します。ピーマンと言った苦い野菜を子供が嫌うのはそのためです。

魚も内臓や内臓の周りは苦いので食べるのに抵抗を感じます。内臓を除いてしっかり洗えばかなり苦味を抑えられます。

臭いが嫌い

魚は焼くと独特の生臭さがあります。特に焼き魚や煮つけといった温かな魚料理は、湯気に乗って臭いが強調されるので嫌う子供も多いです。

魚の生臭さは下処理をしっかりしたり、香味野菜やニンニクや生姜のような薬味を利用すると生臭さがかなり軽減されます。薬味の食欲をそそる匂いで食べやすくなります。

それでも魚の生臭さが気になる場合はカレイやタラのような白身魚から挑戦してみましょう。小骨もほとんどないので食べやすいのもポイントです。

パサパサするのが嫌い

魚はしっとりふっくら調理するのが難しい食材ですが、多くは焼き過ぎが原因です。魚を焼く少し前に冷蔵庫から取りだして常温に戻しておくと、水分が飛ぶ前に早く火が通るようになります。

オーブンで焼く際には余熱をしっかりしてオーブン内の温度を上げると焼く時間が短縮できて、魚の水分が飛びにくいです。

オーブンの場合でもグリルの下味をしっかり付けて、小麦粉をつけると小麦粉が水分を閉じ込める働きをします。調理の一手間でぐっと魚がしっとりします。

他にも魚を嫌う理由として、歯切れが悪くて食べにくいからという場合があります。噛む力が弱いのでうまく噛み切れないのです。

特に3歳前後の小さな子供はこの理由が多いです。噛み切りやすいように、フードプロセッサーなどて細かくして調理すればバクバクと食べてくれるようになる場合があります。

子供が魚を嫌う理由は子供それぞれにあります。しっかり子供の話をよく聞いて観察すれば魚も克服できます。

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子供の魚嫌いで不足する栄養は?

サバ

下処理も大変で、子供も嫌がる魚料理は食卓にのぼることも激減しています。子供には好き嫌いせずに魚も食べて欲しいというのが親心です。

では魚を食べないとどんな栄養が不足するのでしょうか。

オメガ3脂肪酸

肉や魚を食べればタンパク質がとれるということはわかっていると思いますが、肉にはなく魚にはある栄養素があります。

それは魚油。油や脂肪は高カロリーで肥満のもとというイメージがあります。

しかし、脂肪や油を始めとした脂質は炭水化物やタンパク質と同じように3大栄養素の1つに数えられている重要な栄養素。あくまでもとり過ぎた場合のみ健康に悪影響があるのです。

ただの脂質なら肉からでもとれますが、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は魚に多く含まれている脂質です。体の中では合成できないので必須脂肪酸に定められています。

DHA

マグロやサンマやサバなどの魚の脂肪に多く含まれています。コレステロールを減らす効果があるので、肥満予防に役立ちます。

DHAは脳や神経細胞に多く存在することがわかっている栄養素。脳や視力や心の成長に欠かせません。脳の活動そのものを活発にする効果もあり、思考力も向上します。

EPA

脳に働きかけるのがDHAならEPAは血液に働きかける脂肪酸です。EPAには血液の中の血小板をかたまりにくくする効果が期待できます。

血の流れを妨げるものがなくなるので血液がサラサラになり、血行が良くなります。アレルギーの症状が緩和や予防にも効果的です。

カルシウム

カルシウムは体の中に最も多く含まれているミネラルです。骨や歯の主成分で体が成長している最中の子供は積極的にとってもらいたい栄養です。

給食で牛乳は必ず出てきますが、給食の牛乳だけではカルシウムは不足してしまいます。イワシやワカサギなど骨ごと食べられる小魚だと効率良くカルシウムを補えます。

魚を食べる機会が減ると必然的に肉を食べることが多くなります。肉はものによってはカロリーが高く、食べ過ぎると肥満になりやすいです。

子供は体を作る為に大人よりもたくさんの種類の栄養を必要としています。肉ばかりではなく、魚を意識して食卓に出すようにしましょう。

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子供の魚嫌いを克服する方法は?

料理の先生

ライフスタイルが変化して調理に時間がかかる魚は食卓で敬遠されがちです。子供が魚が嫌いだと更に魚を出すことが減ります。子供が嫌がる魚を克服する方法はあるのでしょうか。

親が身をほぐしてあげる

子供が魚が嫌い理由はダントツで骨が気になるというものです。小さいうちはまだ箸の使い方がおぼつかないので、魚の骨を避けて身をほぐすという作業は思うようにできません。

骨がついたままの魚料理食卓にのぼる機会も少ないのでやり方もよく分かりません。骨が面倒に感じるうちに魚が嫌いになってしまうのです。

骨がある魚料理は、まず大人が魚の身をキレイにほぐしてあげましょう。

大人が魚をほぐすのを見ているうちに食べ方を学習して自分で骨を避けられるようになります。コツを話しながらほぐすと効果的です。

缶詰めを利用する

缶詰

骨がうまく取れないために魚が嫌いな場合は、缶詰めを利用する方法があります。

魚料理に缶詰めを利用すれば骨を避ける必要がありません。下処理も簡単なので、調理の時間も短縮できます。忙しく調理の時間があまりとれないご家庭におすすめです。

魚とわからないように料理に混ぜる

骨や臭いを嫌がっているうちに「とにかく魚が嫌!」という考え方になっている可能性があります。そんな場合は魚とわからないような料理にして食べてもらう方法があります。

魚ハンバーグなんかは歯切れもいいですし、子供も好きなメニューなのでおすすめです。

魚をさばいて、細かくするのが大変な場合は缶詰めを利用してもいいでしょう。ツナ缶はマグロやカツオが原料なので栄養満点で、骨もないので調理が簡単です。

お刺身を利用する

マグロの刺身

お刺身は骨がありませんし、火を通した魚と比べてパサパサ感がなく、歯切れが良いので食べやすいのです。温かくないぶん魚独特の臭いも気になりません。

火を通した魚は嫌いでもお刺身は美味しく食べられるという子供は多いです。魚嫌いを克服するきっかけとして、お刺身を食べる機会を増やすことから始めるのもオススメです。

下処理や香味野菜を使って魚の匂いを防ぐ

魚が嫌いという意見として骨の次に多いのが、臭いが気になるというものです。丁寧に下処理をすることで魚の臭いはかなり防げます。

具体的な下処理のポイント
  • 内臓がついている魚は内臓を取って丁寧に水で注ぐ
  • 塩をかけて30分ほど置くと、水分が出てくるので、その水分をしっかり拭き取る
  • 煮る魚料理は灰汁を徹底的に取り除く

まだ臭いが気になるなら生姜や、長ネギなどの香味野菜をたっぷり入れて調理しましょう。食欲のそそる香りで魚臭さが気にならなくなります。

魚が嫌いということは、どうしても肉を食べることが多くなりますから栄養が偏ってしまいます。

忙しい中調理の手間暇がかかるのは大変ですが、家庭の献立を見直して魚嫌いを克服しましょう。

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まとめ

如何だったでしょうか。魚は他の食べ物からでは摂取しにくい栄養素がたくさん含まれており、かつ子供の成長に大切な栄養ばかりです。

少しずつでも構わないので、魚嫌いを克服させてあげてください。

お子さんの栄養面が気になっている親御さんへ

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