母乳育児をしていると、どうしても搾乳をしなければならないときがあります。
母乳を手絞りをするのは大変時間と労力がかかりますね。そんなときにあると便利なのが搾乳器です。
今回は具体的にどんな方が搾乳器が必要なのか、手動と電動どちらがおすすめなのかをまとめました。人気のおすすめ商品もご紹介しますので購入の参考にしてみてください。
さらに実際に搾乳器を使われていた先輩ママさんに、使っていた商品の良かった点、悪かった点についての体験談も公開しています。
下記のページでは、母乳が出やすい、反対に出にくくなるハーブから、乳腺炎を予防するのにおすすめのハーブについてご紹介しています。
→ 母乳に良いハーブティーの種類&期待できる効果は?飲む量などを紹介
搾乳器が必要な方は?
手で絞ればいいと思われる方もいるかと思いますが、手で簡単に絞れるママばかりではありません。搾乳器にも、メリット、デメリットがありますのでその点からも必要な人、不要な人がいます。
授乳する前の準備で少し絞ったりする場合は手絞りで十分ですが、まとまった量の母乳を搾乳しなければならないときは手絞りでは大変な労力です。そんなときに搾乳器があれば手軽に沢山の量を搾乳できます。
また、赤ちゃんが飲んだ量を把握しやすいという点もメリットといえます。
デメリット毎回全ての部品を洗浄、消毒しなければいけないので面倒です。また、母乳は赤ちゃんに吸ってもらうことで女性ホルモンが刺激されて作られるので、搾乳器ばかりで授乳していると母乳が出にくくなる場合があります。
こんなママに搾乳器が必要
仕事復帰をするけど、母乳で育てたいというママもいます。そんな方は仕事で赤ちゃんと離れている間にも母乳が必要なので搾乳が必要です。
おっぱいが沢山作られる溜まり乳のママは、授乳時間が開いてしまった場合放っておくとおっぱいトラブルになりやすく、乳腺炎になってしまう場合も。定期的に搾乳が必要になってきます。
なんらかの理由で、ママ、または赤ちゃんが入院してしまう場合もありますね。そんなとき、ママのおっぱいを搾乳して届けてあげなければなりません。
赤ちゃんがおっぱいを吸う力はとても強いので、授乳に慣れていないママは乳首が傷ついて炎症を起こしてしまうこともあります。また、乳腺炎などの大きなトラブルを抱えているときには、赤ちゃんが吸うだけでもかなりの痛みがあります。
トラブルを起こしているときの母乳は美味しくないので赤ちゃんがぐずってしまうこともあり、搾乳器で絞ることをおすすめします。
搾乳器が不要なママ
赤ちゃんがおっぱいを吸い始めた刺激で母乳が湧き出てくるタイプの差し乳のママは、母乳を溜めておくことができないため、搾乳器を使用してもあまり絞れません。
授乳のリズムをちゃんと掴んだおっぱいで、食事にも気を遣っているママはおっぱいトラブルも少なく搾乳する必要がない方も。
赤ちゃんに定期的に授乳できるのであれば、トラブルさえなければ搾乳する必要はありません。
手動と電動の搾乳器の違いは?
搾乳器には手動タイプと電動タイプがあります。どちらか迷われている方はご参考になさってください。
価格面
楽天で2000円弱~あり、とてもお手頃に手に入ります。搾乳した母乳を赤ちゃんに飲ませなくてもいいのなら、600円程の簡易搾乳器も販売されています。
電動楽天で4000円弱~と、手動に比べると少しお値段は高めになっています。中には20000円以上の高額なものもあります。
絞り易さ
握る、離すの繰り返し作業なので、手がだるくなります。自分の手加減で強弱を調節できます。
電動電動なので手が疲れません。機種によっては、赤ちゃんが吸うリズムで強弱を自動調節してくれるものもあります。
お手入れ
部品が少なく洗浄、消毒も簡単です。
電動手動に比べて部品が多いので洗浄、消毒が面倒です。
その他
電動はどうしてもモーター音がするので、音に敏感な赤ちゃんは起きてしまうかもしれません。
- お手入れの手間を省きたい方
- 少しの量だけ搾乳したい方
- 絞る手間を楽したい方
- スピーディーに沢山搾乳したい方
自分のライフスタイルに合ったものを選んでくださいね。
口コミでも人気!おすすめの搾乳器は?
おっぱいにもいろいろなタイプがありますよね。おっぱいのタイプや悩みによって搾乳器も選びも違ってきます。
おっぱいタイプ、悩み別おすすめ搾乳器を集めてみました。
陥没乳首にいい搾乳器
陥没乳首の方には電動タイプのものよりも、自分で強弱を調節できる手動タイプのものがおすすめです。
出典:amazon.co.jp
ポンプを握ったり放したりして搾乳するタイプで、おっぱいを優しく包んでまるで赤ちゃんが吸っているかのように自然に搾乳してくれます。
圧力を分散してくれるので痛みを感じにくい構造になっており、敏感な乳首には最適です。扁平、陥没乳首の矯正にも適した搾乳器です。価格は楽天市場で2500円前後です。
差し乳や乳首の大きさに悩むママにいい搾乳器
差し乳タイプのママの悩みは、搾乳したくても母乳が出ないこと。赤ちゃんの吸う刺激で母乳が作られるので、より赤ちゃんに吸われている感覚に似た搾乳器が適しているでしょう。
また、乳首の大きさには個人差があります。左右大きさが違う人だっていますよね。
自分の乳首の大きさにあっていない搾乳器を使うと乳首のトラブルの原因にもなりかねません。そんな方におすすめな搾乳器をご紹介します。
多くの産院でも使用されている搾乳器で、とても信頼性が高い製品です。
出産したてのなかなか母乳が出ないママを充分な母乳が出るようにサポートしていくために開発された搾乳器なので、赤ちゃんの自然な吸啜行動を再現して作られています。
またシンフォニーには、乳首の大きさによって搾乳口が選べるように5つのサイズのパーソナルフィット搾乳口があります。
- S (21 mm)
- M (24 mm)
- L (27 mm)
- XL (30 mm)
- XXL (36 mm)
自分の乳首のサイズにあった搾乳口を選ぶことで、トラブルもなく楽に搾乳してくれます。
価格は普通に購入すると50万円以上しますが、レンタルできるので安心してください。楽天だと1ヶ月レンタルで12852円からあります。
溜まり乳タイプにいい搾乳器
溜まり乳のママの場合、搾乳する目的が2つに分けられます。
- おっぱいが張って痛いので、少しだけ圧を抜きたいとき、または、溜まった母乳は美味しくないので授乳前に搾乳して捨てたい場合。
- 直接授乳できない場合のために母乳を保存しておきたいとき。
この2つの目的によって、適した搾乳器も違います。
圧を抜く、少しだけ搾乳したい場合
出典:amazon.co.jp
ゴム製の赤い搾乳球をスポイトのようにして搾乳する簡易搾乳器です。ゴム製のため、煮沸消毒できないので搾乳した母乳を赤ちゃんにあげることはできません。
少しだけ圧を抜いたり古い母乳を搾乳して捨てたいときにしか使わない場合は準備しておくと便利です。価格も楽天で600円弱で手に入ります。
出典:amazon.co.jp
搾乳準備モードが搭載されていて、片手で簡単に圧を抜くことができます。たっぷり搾乳したいときは、搾乳モードに切り替えでき、自分で強さや速さを調節できます。
パーツが大きく、お手入れも簡単なのでちょっと搾乳したいときに便利です。価格は楽天で3450円から。
母乳を保存しておきたい場合
出典:amazon.co.jp
頻繁に搾乳する場合は、やっぱり手動だと手が疲れてしまうので電動でスピーディーに搾乳できるものが人気です。カチコチに張ってしまっている場合は初めから強い力で搾乳すると痛みを感じる場合があります。
しかしこの搾乳器には搾乳準備モードがあるので始めは優しく、そして本格的に搾乳する搾乳モードへ切り替えできます。搾乳モードも吸引圧の強さを6段階に調節できるので溜まり乳の人でも自分で痛くないように調節しながら搾乳可能ですよ。
たっぷり搾乳できた母乳は付属に母乳実感哺乳びんがついているのですぐに授乳できます。冷凍フリーザパックを使えば冷凍保存もしておけます。価格は楽天で6280円から販売されています。
搾乳器を使われていた先輩ママさんの体験談
搾乳器を使われていた先輩ママさんに、使われていた搾乳器や、よかった点、悪かった点について、いくしぇあ運営事務局で独自調査を行い、答えて頂きました。
手動タイプを使われていた方

また、悪い点はあまりないのですが、搾乳機を洗うときに分解をするのが大変なのとしょうがないですが、洗いにくさです。
しかし、手動ですが苦にならず電動じゃなくても楽に絞れました。二人目の時も使ったのでわたしは使いやすくてオススメです。

おっぱいが張ってない時は、あんまり搾乳することができませんでしたが、張っているときは使いやすかったです。
使うときは、おっぱいをつまんで少し押しながら搾乳するとすんなりできました。ただ、手動なので手がすごく疲れるのと、搾乳したものをパックに移し替える時が入れにくかったです。
個人的には、電動のほうが手が疲れず、姿勢も疲れず良かったんじゃないかと思います。

またしっかり固定されるので途中で胸から離れることがないので、周りに飛び散ることもありませんでした。
しかし乳首の小さい方がするとミルクが落ちている口が大きいので、そこに乳輪ごと吸い込まれるので、かなり広範囲で乳首が切れてしまいます。
さらにおっぱいの出が悪い方は搾乳できたミルクを少しでも無駄にしたくないと思うと思いますが、搾乳機ついている弁がかっちりしているので、そこに溜まったままになって知らずに搾乳機を洗ってしまうことがありました。

短い乳首で授乳初期に乳首が傷ついて授乳困難になった時に、搾乳機によって母乳を与えられ、搾乳機によって乳首が引っ張られ赤ちゃんにも飲みやすい乳首作りの手助けになりました。
ただ、カチカチになった乳房だとフィット感が無く搾乳しづらく、少し手で絞ってから使用しなければなりません。自分のペースでできますが、自動に比べ手が疲れる、1日に何度もだと手が痛くなりました。
あと乳房にセットするカップ部分が、搾乳後少量の母乳が垂れてくることがありました。

電動と手動と悩んだのですが電動は高かったのもあり、そんなに毎度毎度搾乳器する程出るのか?と言う不安もあったので手動にしました。
ピジョンの搾乳器は哺乳瓶に直接ハンドルが付いていたので、片手でも楽に絞れました。張って詰まってる所など、押さえながらするのも凄く楽でした。
たまに胸につけるカバーがズレて圧がかからない時がありました。シリコンカバーと本体のプラスチックの隙間に母乳がたまる事もあり、胸から外す時に気をつけないとこぼれる事もありました。

搾乳は痛いと聞いていたのですが、こちらの商品は優しい吸引でしっかりとおっぱいが絞れたので重宝しました。
悪かった点としては、同じ方向で絞ると同じ乳腺からおっぱいが出てしまって余計に張ったりするので、少し傾けたり張りを取りたい場所を手で押したりする必要があったことです。ただ、これに関してはどの商品でも同じなのかもしれません。
それ以外は使用感も良く、人に勧められる商品だと思います。

手搾りに比べ早く効率よく搾乳する事ができます。手動のポンプ式なので簡単で、無理せず自分のペースで搾れるのは良かったです。
乳房パッドが立体になっているので密着性が高く溢れる事もありませんでした。電動に比べ手動はリーズナブルなのでそれも良いですね。
悪かった点は、やはり搾乳器は部品が多いため消毒や組立てが大変。
衛生面で仕方ないのかもしれませんが、育児に追われバタバタしている時はもう少し簡単な作りの方がありがたいです。

手動タイプなので力加減などを調整出来たので良かったです。
ただ、子供の飲みが浅く、パンパンに張ってしまった時に搾乳する時は、搾乳器だと同じ乳腺からしか搾乳出来ないので、あまりスッキリした感じにはならず、とりあえずの処置といった感じでした。

陥没乳首のせいかそれとも初めてするせいか、ぐぐっと押される感じがしてとても痛かったです。何かやり方に間違いがあるのか何度もやり直しましたが同じでした。
元々初めての出産で母乳が出にくいこともあり、助産師さんに指導してもらっていたこともあるので搾乳器では難しかったのかもしれません。
あと他の搾乳器を買って使っていないのでわかりませんが、使ったあとの後片付け(洗浄)も少し手間がかかりました。

チュチュベビーの搾乳器はおっぱいに触れる部分の立体パッドがシリコンになっていて、おっぱいや乳首を痛める事なく楽々と自分のペースで搾乳する事ができました。
悪かった点は、ポンプを握って離してを繰り返して母乳を吸い取るので手が疲れてしまうところ、シリコンパッドのカバーと本体の間に母乳がたまり、母乳が漏れてしまうところです。
両方使われていた方

搾乳後そのまま搾乳器に乳首をつけて授乳することも出来た。搾乳器の消毒もケースごと出来たので便利でした。
電動も7~2段階に搾乳の強さと搾乳のリズム調節ができ、慣れてくると何かしながらの搾乳も可能でした。洗浄は全てバラすことが出来、衛生的だと思いました。
電源はアダプターと電池両方いけます。

しかし想像以上に胸が張りやすく、搾乳機を必要とする機会が多かったので、手動だと手がすぐ疲れてしまい、時間もかかり、胸が張って痛いときは早く解消されたいので不便でした。
そして、同じピジョンの電動タイプを購入しなおしました。部品が細かくて、毎回洗うのが大変と思ったこともありましたが、強さも調節で来て、スムーズに搾乳できる商品でかなり重宝しました。
メデラの搾乳機とも迷いましたが、何ヶ月かしか使わないものだし、こちらの方が価格も安く、機能にも満足できるし十分だと思います。こちらの商品に、私の母乳育児はかなり助けられました。

いちいちコンセントのあるところでじゃないと搾乳できないし、乳腺発達もあまり促さない気がして結局手動の搾乳機を再度購入し直しました。
手動の方が簡単に取り付けもできるし、うまく胸にフィットするし、母乳の出が明らかに違いました。きちんと搾乳も出来たし、私の場合は電動よりも手動の搾乳機の方が使いやすかったです。お値段も安かったし。
まとめ
手で搾乳をすることはとても労力がいることですが、搾乳器を使うことでとても手軽に、簡単に搾乳することができます。
大切な授乳時間をおっぱいトラブルや時間がかかる手絞りなどでストレスに感じるのは辛いものです。
自分のおっぱいのタイプや、目的に合わせて搾乳器を上手に選んで是非活用してくださいね。
下記のページでは、母乳不足の見極め方から、母乳不足による赤ちゃんへの影響、ミルクを足す際のポイントや注意点についてご紹介していますので、参考にして頂ければと思います。