新生児が産まれて新しい生活が始まれば、これまでと同じように過ごすわけにもいきません。特に、上の子供がいれば保育園の送り迎えやお出かけなどで外出をしなければならない機会があるでしょう。
新生児のうちは控えるべき外出でも、一緒に連れて行かなければならない場面ではどのように対処をしたらいいのでしょうか。ここでは、いつから車移動が出来るのか、頻度や注意点についてまとめました。
新生児との車移動はいつからOKなの?頻度は?
子供との車移動ができる時期や頻度に関しては諸説あります。ここでは、それぞれの意見と理由をまとめました。
産まれてすぐでも大丈夫
産婦人科の先生でも、「産まれてすぐに里帰りをしても問題がない」と言う方がいます。事実、入院生活が終ったその脚で実家に戻るママさんもいますね。
買い物や保育園の送り迎えなどに積極的に外出させるのはお勧めできませんが、短距離の移動を1週間に1度程度行うのであれば問題ないです。
ただし、退院時の体重が2500g以下ですと、チャイルドに乗せることはできません。新生児用チャイルドシートに乗れない場合には、誰かが抱っこをして移動をするようにしましょう。
適正なサイズ
新生児には新生児用サイズのチャイルドシートがあります。ママが運転するのであれば、月齢に合ったサイズをきちんと装着しなければシートから落ちてしまう危険性もあり得ます。また、使用している車にあった適正なチャイルドシートを利用しましょう。
チャイルドシートの形
新生児用のチャイルドシートは、フラット型と卵型の2パターンがあります。フラット型はベットのように横に平たい形なので、寝ている赤ちゃんは快適と考えられています。しかし、45度程度傾斜がある卵型の方が背中のダメージを分散し、身体への負担が最小限に抑えられます。
JNCAPで試験を実施した機種を検索でき、一覧で表示してくれます。前面衝突評価と使用性評価平均を見ることができます。
1ヶ月を過ぎてから
いわゆる新生児である期間は、まだまだ未熟でお腹の外の外気になれなければならない時期です。昔からできる限り外に出さないほうが良いといわれていますが、新生児の期間が空けた1ヶ月ごろからであれば外出に大きな心配は要らないという意見があります。赤ちゃんのリズムを崩さないことが最優先ですが、短時間移動でチャイルドシートに座っていれば大丈夫でしょう。
3ヶ月を過ぎてから
まだまだ寝てばかりではありますが3ヶ月を過ぎると、首が据わりしっかりとしてきます。身体も大きくなり、新生児用のチェアーや首のサポーターがいらなくなるのもこの頃です。毎日のスーパーや買い物など、心配をせずに外に出ても大丈夫でしょう。
6ヶ月から
旅行などの長時間移動は、最低でも6か月を過ぎたほうが良いという意見が多くあります。長時間、車に乗らなくてはならないときは、1時間半~2時間ごとに休憩を取りチャイルドシートから出すなど体勢を変えてあげましょう。また、1歳半くらいまでの子供を強く揺さぶるのは「揺さぶられっこ症候群」の危険性があるので、寝ていても適度に休憩を取り、無理な移動は避けましょう。
新生児と車で保育園に送り迎えする際の注意点は?
日射し
短時間の移動でも寝そべっている新生児にとって車の日射しは強烈です。実際に紫外線の光は皮膚が薄い新生児の細胞を傷つけ、白内障の病気にもつながりかねません。カーテンを付けるなど、紫外線対策に気を使わなければなりません。
リズムを作る
保育園は登下校の時間が決まっていますね。しかし、新生児のリズムを崩すのは心身の成長に良い影響を与えません。保育園の送り迎えの時間までにミルクを済ませて眠らせるなど、日々の生活リズムを作ってあげましょう。できるだけ赤ちゃんを中心に考えてあげることが大切です。
車内に置き去りにしない
たとえ気持ちよく寝ていたとしても、車外へ出る場合には一緒に連れて行かなければなりません。ほんの少しの間でも、車の中に置き去りにするのは脱水症状などの危険性が伴います。
帰宅後はゆっくり休ませる
新生児は外出に慣れていません。ほんの数分の移動でもとても疲れています。しっかりとミルクを飲ませて、眠らせてあげることで、休息を取らせるようにしましょう。
新生児と車で買い物に行く際の注意点は?
遠出には注意
6ヶ月前の車のおでかけは、近くにとどめておくようにしましょう。何時間もチャイルドシートにとどめたままの長距離移動は体勢が固定されてしまいおすすめできません。
交通渋滞に気をつける
交通渋滞で車が停車すると、室内の空気の循環が悪くなります。特に夏の時期は後部座席の温度の変化に気をつけましょう。また、急なぐずりが始まったときに、右も左も後退もできなければ、赤ちゃんは泣きっぱなしになってしまいます。
車酔い
大人と同じように、赤ちゃんも車酔いをします。顔色や体調に変化が無いかなどしっかりと確認をしましょう。また、万が一吐いた場合には、呼吸を邪魔しないようにすぐに対応をしてください。
天候が悪い日は出ない
雨が強い日、湿気が多い日は、新生児を外に出すのはやめましょう。大人や子供が大丈夫でも、新生児が雨や風邪にさらされるのは良くありません。また、思わぬウィルスや菌に感染し病気を引き起こす可能性も否定できません。
強く揺すぶらない
新生児はもちろん、乳幼児を強く揺すぶると脳と頭蓋骨の間の静脈が切れる恐れがあります。運転している本人は大したことがなくても、急ブレーキやカーブを伴う運転に気をつけましょう。例えば、ショッピングモールのぐるぐると回る急な駐車場の上り坂は、お勧めできません。
まとめ
新生児は可愛いものですが、常に予定を最優先にするわけにもいかないママも多いでしょう。特に、やんちゃ盛りな上の子がいる場合には、新生児も連れての車の移動も避けられませんね。
新生児を連れた車の移動の注意点には諸説ありますが、大切なことは交通ルールを守り快適な運転を心がけることでしょう。身体にあったチャイルドシートの着用をし、車内環境を整え、長時間の過酷な運転を避けるのが一番の対処方法です。
大切な子供達の命と将来のために、適切な移動ができるといいのではないでしょうか。
TOPICS:赤ちゃんに水道水でミルクや離乳食作りをすることによる影響と対策