新生児がうなる理由や病気との関連性は?対処法も紹介

新生児育児

新生児がうなる理由はいろいろあります。単純に母親の気を引きたいだけのこともあるようです。

それならば、抱っこしたりあやしたりすれば満足で、うなることもなくなりますが、そうではないケースも多々あります。

今回は「体に感じている様々な苦しさ」を訴えてうなっている場合の対処法や病気との関連を紹介します。

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新生児がうなる理由は?

新生児

生後まもない赤ちゃんが、突然うなり声を上げたら、誰だって驚きますよね。顔を真っ赤にして苦しそうなようすを見せていたらなおさらです。

しかし多くの場合、抱っこしてもあやしてもなかなか治まらないようです。さまざまな原因が考えられて、下記のようなことがあげられています。

  • 母乳やミルクの飲ませすぎ、おなかがいっぱいでうなる。腹部膨満感。
  • げっぷを出したいけれど、うまくできずに苦しい。
  • 排便をもようしているが、イキミ方がわからずにうなり声をあげて空回りしている。
  • 便秘気味、下腹部の重苦しさでうなる。
  • オナラを出したい。3に似て力の入れ方がよくわからなくてうなっている。
  • 衣服の着せすぎ。暑苦しさを訴えたくてうなる。
  • 眠りが浅い時。眠りたいのに何か落ち着かずに眠れない不快感をうなることで訴えている。
  • 咽喉に唾液や母乳が絡んでゴロゴロ、ゼロゼロして不快、それを解消しようとしてうなっている。

新生児のうなりと病気との関連性は?

悩んでいる女性

うなりの原因は病気ではないか?と心配になります。

先にあげた、咽喉の不快感が原因で、さらにむせやすい、泣き声のかすれ、呼吸のたびに咽喉や胸部が陥没するなどがあわせて観察できる場合は、咽喉の奥の咽頭部の病気も疑われますので、もしそのようなことがあれば小児科を受診してください。

また、あまり頻繁にうなったりイキんだりしていると、臍ヘルニア(出臍)や鼠径ヘルニア(脱腸)などの外科的疾患を併発しているかもしれません。注意してよく見てみましょう。

臍ヘルニア

日本人の赤ちゃんの4%に見られるもので、三ヶ月頃までは肥大し続けます。腹直筋が発達していくにつれて縮小して、1歳頃までに自然治癒してしまう子が多いそうです。

昔は硬貨をあててテープでおさえたり、絆創膏をはったりしましたが効果はなく、皮膚がかぶれて炎症を起こすリスクだけです。

鼠径ヘルニア

陰嚢水腫と似ています。前者は痛みがあり、後者はないのが特徴です。鼠径ヘルニアは小腸が太腿の付け根の鼠径部にある腹膜の穴から飛び出す病気で、やわらかい腫瘤のようなふくらみができます。

対して、陰嚢水腫(精巣水瘤)は精巣(睾丸)を包んでいる陰嚢のなかに、体液がたまって腫れる病気です。どちらもふくらみがあらわれますので、気づいたらすぐに病院を受診してください。

新生児がうなる時の対処法は?

女性

原因別の対処法を紹介していきます。

腹部膨満感

授乳の頻度や量を少々加減して、赤ちゃんのようすを観察しましょう。

げっぷ

授乳前に湯冷ましなどをスプーンや哺乳瓶で与えておくとげっぷが出しやすくなるそうです。

湯冷まし~授乳~げっぷ、とステップを踏んでも、出し切れずにうなっていたら、赤ちゃんをうつぶせで水平横抱きにして上下にゆらしたり、あるいは外向きで縦抱きして上下にゆらすとげっぷが出しやすくなります。これらはベビーマッサージの手法の一部です。

排便欲求

自転車こぎのように足をくるくるまわしたり、ウエストをひねる、また硬めのマットレスの上などで腹ばいにして背中や腰をさするなどのマッサージが効くようです。

また、一般用の綿棒を軽くほぐして、1~2滴のベビーオイルをつけたものを2センチほど肛門に入れて浣腸。肛門を広げるように綿棒をぐるっと廻してください。うんちやオナラが出しやすくなります。くれぐれも綿棒を深く入れすぎないように注意してください。

そして、このあとに、おなかが少しへこむくらいの力で「のの字」にマッサージしてあげると一層効果的です。その他、赤ちゃんのおなかをあたためる目的で、洗面器を利用した半身浴や、蒸しタオルをあてるなども効果があります。

便秘気味

3と同様に、自転車こぎのように足をくるくるまわしたり、ウエストをひねる、また硬めのマットレスの上などで腹ばいにして背中や腰をさするなどのマッサージをしててみてください。また、日ごろから湯冷ましなどを多めに与えて水分不足を補うと、便秘解消につながります。

オナラ

「排便要求」と同様です。

衣服の着せすぎ

汗をかいているかどうかをみて、調整してください。一般に赤ちゃんの体温は成人よりも高めなので、少し薄着くらいがちょうどよいかもしれません。

眠れない

おなかのマッサージや、頭と顔のマッサージなどが落ち着くようです。軽いタッチで、おなかを時計回りに円を描きながら撫でる、また赤ちゃんの頬から髪の生え際に向けてそっと撫でるうちにリラックスして眠ってしまうでしょう。

手足がびくびくと震えるような赤ちゃんの場合は、バスタオルやおくるみでしっかり包んであげると落ち着いて眠れます。寝つくまでのあいだはそのままにして、ころあいをみて解いてあげましょう。

ある助産師さんの話では、意外とこの方法でうなりが解消した赤ちゃんが多かったそうです。

咽喉の不快感

咽喉の粘膜が敏感なために不快感が起きやすいようです。寝床に少しだけ傾斜をつけて頭を高くしたり、縦抱きににして背中をさすってあげると苦しさが幾分緩和されるでしょう。

また、湯冷ましをスプーンで、たっぷり飲ませてあげると咽喉のイガらっぽさが解消されます。2章で紹介したような胸部の陥没などや発熱がなく、体重も順調に増えていて元気ならば、成長していくにつれて自然になくなります。

まとめ

今回紹介したベビーマッサージや赤ちゃん体操は、うなり対策以外でも赤ちゃんのすこやかな成長にとても役立ちます。あちこちで講座や教室が開かれていますので、是非両親揃って参加してみて下さい。

日々急速な成長を続けている赤ちゃん。うなりも生後3~4ヶ月ごろには自然に解消されていきます。

ベビーマッサージなどで触れ合う時間も、1歳を過ぎて子供がちょこちょこ動き出すと卒業間近です。今を大切に、「育児」というキャリアを積んでいってください。

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