想像妊娠とは?よくあることなの?妊娠との違いや見分け方は?

妊活・不妊

言葉だけならよく耳にする想像妊娠ですが、詳しい症状やメカニズムを理解する機会はほとんどありません。

妊娠していないのに妊娠の症状が出るなんて、体への影響が心配になりますね。

妊娠検査薬を使うべきなのか、病院に行ったほうがよいのか、不安や疑問は尽きません。

そこで想像妊娠とはどういうものなのか、仕組みや見分け方など、想像妊娠についてまとめました。

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想像妊娠とは?メカニズムは?

頭を抱える女性

想像妊娠とは、妊娠していないのに妊娠の初期症状がみられる状態です。

偽妊娠とも呼ばれ、実際にお腹が大きくなったケースもあります。心身症の一種であり、病気とされています。

メカニズム

詳しい原因は判明していませんが、想像妊娠になる方の多くが出産を希望する20代から30代の女性です。

妊娠・出産したいという強い望みや不安などが脳に働きかけ、脳が妊娠していると思い込み、エストロゲンを分泌するからではないかといわれています。

症状

妊娠初期とほぼ同じ症状があらわれます。

  • 生理の遅れ
  • つわり
  • 微量の出血
  • 乳房や腹部の張り
  • 乳首の黒ずみ
  • 強い眠気
  • 食欲不振

このような症状から産婦人科を受診したところ、想像妊娠であることが判明するケースがほとんどです。想像妊娠であることを自覚することで、これらの症状は治まります。

想像妊娠になりやすい人

想像妊娠になりやすい人には、二種類のタイプがあります。

妊娠願望が強い

こちらは一般的なイメージがあるように、妊娠を望むあまり想像妊娠になってしまうタイプです。

自分自身が妊娠したいと強く思っていたり、パートナーや周囲から妊娠を望まれていたりすることが多いです。

妊娠を拒絶している

1とは反対に、絶対に妊娠したくないと思っている人ほど、かえって想像妊娠になりやすい傾向があります。

妊娠したくないと強く思い続けていると、逆に妊娠について考えることになってしまい、想像妊娠へとつながってしまうのです。

妊娠を望んでいても望んでいなくても、妊娠についてばかり考え過ぎていると、想像妊娠になってしまうということですね。

想像妊娠はよくあることなの?

吐き気がする女性

結婚や妊娠・出産へのプレッシャーが減ってきた現代においては、想像妊娠も少なくなっています。それでも他の婦人系の病気に比べると、よくあることだと言えるでしょう。

身近な病気

本人や周囲が妊娠を強く望んでいたり、反対に妊娠を拒んでいたりすると、そうした気持ちに体が反応してしまいます。

気持ちの持ち方ひとつでなるものなので、想像妊娠は非常に身近な病気です。もしなったとしても、不安になったり自分を責めたりする必要はありません。

頻度

人によっては毎月のようになることもあれば、半年に一度、一年に一度と様々です。

生理周期や基礎体温に大きな異常があれば医師の診察を受け、ストレスを溜めないように心掛けてください。

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妊娠と想像妊娠の見分け方は?

妊娠初期と同じ症状があらわれる想像妊娠は、妊娠が初めてだと見分けるのが難しいです。決定的な違いとしては、以下の二点が挙げられます。

  • hCGホルモンの分泌がないため、妊娠検査薬で陽性が出ない
  • 子宮内に赤ちゃんがいないため、エコーをしても赤ちゃんは見えない

これらの点を踏まえたうえで、詳しい見分け方を紹介します。

妊娠検査薬

検査薬

妊娠初期と同じ症状があらわれる想像妊娠ですが、先に記したように、妊娠検査薬の反応は陽性になりません

hCGホルモンで判定する

実際に妊娠すると、hCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というものが分泌されます。

検査薬は、hCGホルモンを感知して陽性か陰性かを判定するため、hCGホルモンの分泌がない以上、陽性になることはありません。

もし陽性になったら

陽性が出たので病院を受診したものの、妊娠していなかったケースがあります。

この場合は想像妊娠ではなく化学流産となり、受精卵が着床してhCGホルモンが分泌されたことを示します。着床が続かず妊娠とならなかったため、化学流産となるのです。

基礎体温

基礎体温表

日頃から基礎体温をつけることで、実際に妊娠しているか想像妊娠か判断することができます。

高温期は続かない

妊娠すると高温期が続きますが、想像妊娠であった場合、高温期が続くことはありません。妊娠していない場合、高温期はおよそ12日~16日で終了します。

もし高温期が続いていたら

妊娠検査薬で陰性にも関わらず高温期が続く場合、黄体依存症の可能性があります。

「ハルバン症候群」「黄体存続症」とも呼ばれる黄体依存症は、黄体ホルモンの過剰分泌が原因で高温期が長くなる状態です。

高温期が続くことで生理が遅れてしまい、頭痛・胸の張り・情緒不安定など、生理前の症状が出ます。

いまだ謎の多い症状であり、治療法は解明されていませんが、生理が来ることによって解消されます。

原因である黄体ホルモンの過剰分泌は、ホルモンバランスの乱れが元と考えられているため、食生活の改善やストレス解消に努めましょう。

産婦人科

医者

産婦人科を受診するのは手軽ではありませんが、確実に判断できる方法です。病院で検査を受けることで、想像妊娠だとはっきり自覚でき、症状の解消につながります。

想像妊娠は、強い気持ちが体に影響を与えて起こるため、病院でエコーを見ることで気持ちを切り替えることができます。

まとめ

想像妊娠になるということは、それだけ妊娠に対する思いが強く、ストレスを抱えているということです。妊娠を望むことも、妊娠を拒むことも、いずれも決して悪いことではありません。

自身の健康を第一に考え、パートナーをはじめ家族と妊娠について話し合い、少しでもストレスを減らせるようにしましょう。

好きなことや楽しいことをして、時には妊娠に関することを忘れて過ごしてください。

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