毎日が新しいこととの出会い。赤ちゃんの時期を卒業するころの子供の目には、街の飾りつけのひとつひとつが、大人の私たちより新鮮に見えることでしょう。
特にヒラヒラ・きらきらの七夕飾りは、夏の開放感も手伝って子供たちを夢中にさせますね。
中国の伝承から生まれたといわれる「七夕」ですが、九州以南の方には土地の民話をベースにした七夕のほうが親しみを覚えるかもしれません。
現在では七月七日と八月の上旬頃(旧暦七月七日)と場所によってお祭り日が違うこともありますが、八月に行なわれる場合はお盆とも重なり、独特な行事が残っている場合も。
もし、機会があるならお子さんと一緒に積極的に参加してみましょう。伝統文化の中に身をおくことは、目には見えないけれど大きな財産になります。
七夕を3歳児の子供に説明するには?
「何?何?どうして?」の連発が始りだすと、知っていることでも返事に困るときがありますよね。
3歳ぐらいの子供は知りたがり半分、残りの半分は”会話する”という刺激が楽しいので、焦らずにひとつひとつを短めに説明して、会話の積み木をしていきましょう。
きちんとまとめて説明してあげなければならない、ということはありません。
むしろひとつひとつ分解して丁寧に、お子さんの納得ぶりを見ながら説明したほうが、話が行ったり来たりせず、スムーズに進むことが多いです。
例えば「七夕ってなあに?」「織姫と彦星が会う日だよ」「織姫ってだあれ?」「神様の着物を作る女の人よ」
あるいは・・・「彦星って何?」と聞いてくるかもしれません。
そうしたら「彦星は織姫のダンナさんよ」・・・「ダンナさんて何?」とまた質問が飛び出すかも知れませんね。
ポイントは情報を分解して説明すること
3歳くらいのお子さんでしたら、下記のように分解して反応を見ながら説明してあげましょう。
- 空に天の川が流れている事
- その川のむこうとこっちに離れ離れになっている仲良しさんがいる事
- 仲良しさんの名前は織姫と彦星という事
- 二人は一年に一度だけ逢える事
- その会える日が七夕である事
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七夕に3歳児の子供と何をすればいいの?
七夕まつりは場所によって七月七日と八月上旬ころ(旧暦七月七日)と日にちが分かれています。
ただ、実際の星の動きでは、天の川を挟んで琴座のヴェガ(織姫)と鷲座のアルタイル(彦星)が一番接近するのは旧暦七月七日くらいです。
この時期に古くから中国では「乞巧奠(きこうでん)」という天帝とよばれる神様に技術力の向上を祈願する行事があり、それが星の物語と重なり、七夕に願い事をする風習へとなっていきました。
願い事を書いてみましょう
まだ字が書けない子供には、短冊に願い事を書くということがよくわからないかと思います。
なので「どんなことが上手になりたいか」を日ごろのお子さんの興味関心からお母さんが聞き出してみてください。
砂場遊びのシャベルがお気に入りのお子さんでしたら「シャベルを上手に使えるようになりますように」でもOKです。
お子さんの手をとって一緒に短冊に書いてみるのも、ワクワク楽しい体験になるでしょう。
折り紙や色紙、カラフルな紙テープで飾り作り
折り紙などカラフルな紙で七夕飾りを作るのも楽しいですね。
小さなお子さんでも糊を塗る、貼るなど刃物の要らない作業で、ひそかな「技術力の向上」が計れるかもしれません。
子供の目をひくカラフルな折り紙や紙テープなどで、吹流しや輪飾りに挑戦してみませんか。また、七夕といえばお星様。小さなサイズの折り紙三枚でお星様を作ってみましょう。
折り紙三枚でお星様作り
用意するものは、同じ色の折り紙三枚と貼り付け用の糊です。
作り方2.三枚とも同じようにする。
3.二等辺三角形を2つ使って「人」の字に組む。
4.直角の山を左右から向かい合わせにして、上の鋭角を重ねると「人」の字になる。
5.残る一枚を山を下向きに、「人」の真ん中あたりに置くと、ちょうど星型になる。
6.これを貼り合わせてお星様の完成。
地域のイベントに参加してみましょう
このような七夕の準備は、前日の六日に行い、七日当日には飾りをつけたままの笹竹を川や海に流して夏の厄払いも兼ねる地域があります。
おすまいのエリアではどうでしょうか。神社や子供サークルのイベントを調べてみましょう。
また、神社によっては七夕にあわせて、親子対象の飾りつくりからお炊き上げまでをしてくれるところもありますので、お尋ねください。
七夕の絵本に触れてみましょう
また七夕にちなんだ絵本もいろいろ出版されています。図書館や児童館の本コーナーを利用することもできます。
このような施設では専門の方が、お子さんの年齢にピッタリの本を探す手伝いをしてくれます。夏の夜の読み聞かせにお勧めです。
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七夕に3歳児の子供が楽しめる料理は?
夏のひんやりメニューとして人気のそうめんは、七夕の行事食でもあります。
平安時代の宮中では「索餅(さくべい)」という小麦粉と塩と水で作った麺を食べる慣わしがありました。また機織の女性たちが技術の向上を祈って、「索餅」を糸に見立てて供え物にしていました。
その後、鎌倉時代に「そうめん」が中国から伝わり、江戸時代には幕府が七夕を五節句の一つに制定し、平和な世の中で子供たちが寺子屋で読み書きそろばんを習う機会が増えたことも影響して、短冊に願い事を書き、新しく収穫した小麦でそうめんを作って食べる・・・という七夕まつりが広まりました。
七月七日を「そうめんの日」と全国乾麺協同組合連合会が定めたのは、昭和57年です。
そうめんを天の川に見立てて
白いそうめんの中にピンクや薄緑のものが数本入っている品物も出回っていますね。
ざる盛ではなく取り分ける必要がないように、お椀にお子さんの分としてきれいに盛り付けてあげると、お母さんの手伝いなしでお子さんが自分で食べることができ、良いかも知れません。
子供が自分ひとりで食べられた達成感や満足度をあげるためにも、トッピングにはクッキー型などを利用して星形にぬいた人参や薄焼き卵、蒲鉾やハムなどをそえて食欲をそそるようにカラフルにしたいですね。
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まとめ
現代の私たちが目にするイベントや行事は商業主義で流行り廃りの波に翻弄されるものが少なくありません。
ですが、千年もの時代を経ていまなお日本各地で催されている七夕まつりは、きっと子供が大人になっても続き、またそのお子さんに説明したりして、伝えられていくでしょう。
毎年少しずつ体験を重ねていけるように、完璧を目指すのではなく、ひとつひとつを大事に七夕にまつわるあれこれを説明してあげたりして、楽しんでいきましょう。