端面とは?読み方と意味、断面図との違いを詳しく解説

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製造業やDIYなどで頻繁に登場する「端面」の読み方と意味、端面図と断面図の違いなどを深掘りします。

この記事を読み終えるころには、「端面」が何を指し、どんな場面で使われるのかについて理解が深まるでしょう。

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「端面」の読み方について

「端面」は、「たんめん」と読みます。

この言葉は、「端」と「面」の漢字を音読みしたものです。

「端面」とはどのようなものか

「端面」の意味について

端面は、オブジェクトの端の部分に存在する面のことです。

一般に、何かを切った際に見える側面や断面を示します。

旋盤加工や部品の製造など、技術が必要な作業では「端面」が頻繁に参照されます。

ちなみに、小学館中日・日中辞典には、以下のように説明されています。

円柱形の物体の両端となる平面

例を挙げると、加工前の円柱形の棒を考えてみましょう。

この棒の前から見た円形の面が端面を表しています。円柱形の棒には、端面が二つあることになります。

その他のイメージ例
  • 巻き寿司の端面からは、中の具が見えます。
  • 金太郎飴の端面には、金太郎の顔が見えます。
  • 鉛筆の両端を見ると、端面からは鉛筆の芯が中心に見えます。
  • 円錐(えんすい)の端面は、一方が円形であり、もう一方は点が見えます。

断面図と端面図の違い

断面と端面の図は、設計図や図面における物体や建築物のさまざまな視点を示す上で不可欠な役割を担っています。

これらはそれぞれ特定の目的と特性を持ち、物体を理解する上で重要です。

断面図

物体をある特定の面で分割した時に見える内部の構造を図示するために使用されます。

これにより、通常は見ることができない内部の詳細や、構造上重要な要素を明らかにすることができます。

断面図を利用することで、使用されている材質や、各構造要素の配置、さらには空間の配置関係などを把握することが可能になります。

家の断面図

断面図を作成する過程では、対象物を仮想的に分割する面を定め、その面に沿って内部を見る形で図示します。

この際、分割された面は、通常異なる線種や色で区別され、内部構造が明瞭に表されます。

端面図

端面図は物体や建築物の端部を前面から見た姿を描き出すための図です。

物体の端からの視点で、その形状や外側の構造を捉えるのに適しています。

端面図では、物体の幅や高さ、外見のデザイン、開口部の配置など、外側から見て直接分かる情報が提示されます。

端面図を描く時は、物体の端に平行な視点から外観を描き出します。

この図では、物体の外観や外部構造が中心になり、内部の詳細は通常示されません。

つまりまとめると、

断面図

物体を分割した時に見える内部構造を描くためのもので、内部の詳しい情報を得るのに役立ちます。

端面図

物体の端から見た外観を示すためのもので、物体の外形や外部構造の理解に有効です。

参考:図面の記載の基本(23ページ目)

端面の英語表現

端面を示す際によく使用される英語表現には以下のものがあります。

一般的に「End View」、「Edge Face」、「End Face」、「End Facet」、「End Section」と表現されます。

これらの言葉は、建物や部品の設計図において、対象物の端部を前面から見た図を描く際に使われます。

まとめ

製造業やDIYにおいて頻繁に用いられる「端面」の読み方や意味、さらには端面図と断面図の違いについて深く掘り下げました。

「端面」は「たんめん」という読み方で、意味は、オブジェクトの端部にある面のことです。

例えば未加工の円柱形の棒の両端や、巻き寿司、金太郎飴の面など、多岐にわたるシチュエーションで見受けられます。