子供が苦手な野菜の一つに「トマト」があります。多くの子供が食べないというトマトですが、栄養満点で健康にもいいから食べさせたいって思いますよね。
まずは自分の子供にとっていったい何が苦手なのかを知ると、どうしたら食べるようになってくれるのかがなんとなく見えてきます。
ここではそんな子供のトマト嫌いの理由と、克服させるための方法をいくつかご紹介します。
トマト嫌いになる理由とは?
子供が「トマト嫌い」という理由は、いくつかのタイプに分けることができます。
粒粒が嫌い
トマトの種が嫌いだという子供が多くいます。このタイプは、口に入ったときに粒粒とした種と、周りのどろどろが気持ち悪いと感じます。
苦い・酸っぱいのが嫌い
市販のトマトの中には完熟しておらず酸味が気になるものがあります。
トマトが食べられる大人からすれば何ら気にならないものも、酸味に敏感な子供からすれば「酸っぱい」「おいしくない」と感じてしまいます。
においが嫌い
トマトが嫌いな人には特に際立って感じるのが青臭い独特の香りです。新鮮なものほど香りが強く、近くに寄っただけで嫌だと思う子も少なくはないです。
舌触りが嫌い
トマトには、独特のざらざらとした舌触りがあります。完熟をしているものであれば果肉のどろっとしたような触感は、多くの子供が嫌と感じてしまう要因の一つです。
周りの子が嫌いだというから
「トマトが嫌い」と突然言うようになる理由の一つに、周りのお友達が「嫌い」と言っているからということがあります。
小さな子供のうちでも、周りと同じように反応をしたいという心理が働きますので、自分自身の意見というよりも友達の意見に流されてしまっているということが残念ながらあります。
この場合には、食べられないというわけではないので、”トマト”とはわからないように色々なお料理を出していけば問題なく食べてくれるでしょう。
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子供のトマト嫌いを克服させる方法は?
トマト嫌い克服料理に挑戦する
トマトが嫌いな子供にトマトを食べさせるためには、おいしいお料理を工夫して作ってあげるのが一番です。それぞれの子供の”トマトが嫌いな理由”を元にレシピを考えます。
嫌悪感を刺激してしまわない細心の注意を払って食べられる料理を日々取り入れていきましょう。
「粒粒が嫌い」におすすめレシピ
トマトの種が嫌いな子供であれば、種を除いたレシピから少しずつ幅を広げていくようにしましょう。
出典:cookpad.com
お野菜や肉類がゴロゴロと入っているミネストローネはパクパクと具材を食べているうちにトマトもしっかりと摂取することができます。
お野菜が好きではない子供であれば、キャラクターの形のパスタを入れたり、☆や?の形に具材を型抜きするなどの工夫をして楽しく食べさせてあげます。
出典:cookpad.com
お豆が食べられるという子供であれば、具材がたくさん入っていて物珍しいチリコンカンなんかが食べやすいです。
慣れてきたら生のトマトを種ごと少し混ぜても、豆の触感でトマトの存在にまったく気が付かずに食べられてしまう子が少なくはないといいます。
「苦い・酸っぱいのが嫌い」におすすめレシピ
トマトの独特の苦み、ツンととがった酸味が嫌だという子供であれば、甘みや香りをプラスしたレシピがおすすめです。
出典:cookpad.com
においが嫌いなのであれば、子供が大好きなカレーに溶かしてしまえば味も香りもごまかすことができます。
食べられるようになったら少しずつトマトの配分量を増やして、トマトを角切りにして入れるなど存在感を大きくしていくといいでしょう。
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トマト丸々焼いた焼きトマトは甘みが強く出るので苦みや酸味が少なくなります。見た目が大丈夫な子供であれば、意外にもおいしく食べられるレシピです。
くりぬいたトマトはひき肉のハンバーグ種を詰めたりチーズをたっぷりとのせたメインディッシュとして、まずは中身だけでも挑戦をさせます。
「においが嫌い」におすすめレシピ
独特のにおいが嫌だというのであれば、食べられる食材と一緒に混ぜて香りをごまかしましょう。
出典:cookpad.com
ひき肉やベーコン、鶏肉、シーフードなど、子供が好きなタンパク質類と一緒にトマトを煮込んで作ります。
トマトピューレやトマトジュースなどを使って、トマト独特のニオイが出にくいように味をつけてあげると食べやすいです。
チーズやハム、コーンなど、子供が好きな野菜をたっぷりとのせてトマトの味をごまかすようにします。
ママが作って出すのもいいですが、トッピングを自分で好きなようにやらせると意外とぺろりと食べてくれたりします。慣れたらトマトも具材として入れるなどするといいでしょう。
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暗示をかける
暗示をかけるなんて言うと、魔法を使っているようですが、子供を言葉巧みにうまく誘導すると「頑張ろう」「挑戦してみよう」という気持ちになってくれることがあります。
例えば、「食べたら強くなるよ!」「ママが頑張って作ったんだ」などというと、「仕方ない、まずは一口・・・」と思ってくれる子が少なくはありません。
一口食べたら「すごいね!!」「大っきくなれるよ!!」など、思いっきりほめてあげると「じゃぁ、もう少し」と少しずつ食べてくれます。
おもちゃを買ってあげたり、お出かけをした後など、テンションが高い日に挑戦をしてみるといいですね。
ただし、一度嫌がったらその気になるまであまり無理強いをして、食事の度にせかすことはしてはいけません。あくまでもご機嫌でいてくれているときにお願いをしてみるようにしましょう。
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親が食べる
子供に挑戦させることが難しいという場合には、一緒に食卓を囲む大人が積極的においしそうにトマト料理を食べるようにするのが第一歩です。
テーブルに並べば、自然と視覚と嗅覚でトマトを感じるようになります。何回か繰り返しているうちに慣れてくるので、大丈夫そうになったら挑戦しやすそうな料理からお皿に取り分けてあげます。
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トマトの栽培をする
子供と一緒に苗からトマトを育ててみると、自然と作物の成長を学ぶことができて苦手なトマトへの克服へとつながります。
身を着けるまで成長をする数か月間、毎日お世話をしていると自然と自分が育てているトマトに愛着が沸いてきます。
これまで作物を育てたことがないという家庭でも、トマトは比較的簡単に育てることができる野菜で失敗しにくいです。
最近では室内でペットボトルでも育てることができるキットが売られているのでおすすめです。
トマトは、中玉、ミニトマト、カラフルトマトなど、種類が豊富にありますので、何が育つかわからない苗のうちから子供とともに愛情をもって育ててみることをおすすめします。
ほかの野菜が食べられる子供であれば、ピーマンやナス、ゴーヤなどいろいろな野菜も育てて家庭菜園に挑戦をしてみると、嫌いな食材も少しは身近な存在に感じてくれます。
子供が野菜をあまり食べてくれない、好き嫌いが多いので栄養をしっかりと摂れているか不安と言う方は、下記のページも参考にしてみてください。
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まとめ
トマトは独特の触感や風味から「嫌い」と答える子供が多い中で、実は「好き」と答える子供も多い野菜の一つです。
一度克服をしてしまえば、ひとたび「大好き」になってしまう子供も少なくはありません。
そのためには、子供心をつかむようなレシピに挑戦をしたり、苗から育てたり、食べさせ方を工夫したりして、少しずつ苦手のハードルを下げるようにするのが一番です。
栄養価満点でおいしい野菜なので生では食べるのは子供のうちは難しくても、加熱して形を変えてでも食べられるようになれるといいですね。