「土」の漢字に点を追加すると、どう読むのでしょうか?
また、この漢字にはどんな意味があるのでしょうか?
さらに、この点付き「土」の漢字をパソコン上でどのようにして表示させることができるのかについても解説します。
点がつく「土」の漢字の読みとその意味
「土」に似ているが、右側に点が加わっている漢字には、点が右上または右中央に配置されている場合があります。
これらの漢字は「土」の字の旧字形または異体字に当たり、「つち」または「ド」と読むことがあります。
このような書き方は歴史的に使用されており、現代でも一部の家名や店舗名にその使用例を見ることができます。
点を加える習慣は、恐らく「士」と混同しないようにとの配慮から始まったと考えられます。
また、同じ「土」を使う本家との差別化のために分家が点を付けたという説もあります。
具体例として、「圡方」(ひじかた)や「土方」などの姓が挙げられます。
土に点の漢字を文字コードから入力する方法
ここでは、パソコンで点を含む土漢字を表示するための基礎的な方法をご紹介します。
これを行うには、「文字コード」という特別なコードを活用します。
各漢字は独自の文字コードがあり、これを利用して目指す漢字をスクリーン上に呼び出せます。
「土に点」の漢字は2タイプあり、文字コードは以下になります。
「2123D」というコード
「5721」というコード
これらのコードをテキストエディタ等に入力してみてください。
「D」は大文字でも小文字でも大丈夫です。
ただし、このコード入力は、変換可能な形態で行う必要があります。
「アルファベット入力モード(A)」では変換が行えないため、「ひらがな入力モード(あ)」にして入力した文字の変換が行える、「下線」が表示される状態である必要があります。
一般的に漢字変換ではひらがなを入力し「変換」キーを押しますが、この場合は「変換」キーの代わりに「F5」キーを使用します。
点が土の右の上部にある漢字の入力方法
「ひらがな入力モード」で「2123D」と入力して、「F5」キーを押します。
すると、リストの中から、【𡈽】が表示されます。
点が土の中部にある漢字の入力方法
「ひらがな入力モード」で「5721」と入力して、「F5」キーを押します。
すると、リストの中から、【圡】が表示されます。
是非この操作を試してみてください。
土に点の漢字をパソコンの変換キーで出す方法
毎日の使用で、長い数字コードの入力は面倒くさいものです。
加えて、これらのコードを覚えておくことも一苦労です。
ただ、変換キーを駆使すれば、手軽にこれを実現する方法があります。
まず、単語をシステムに登録するプロセスを踏みます。手順は以下の通りです。
以下の漢字をコピペするか、先ほど紹介した指定の文字コードを利用し、欲しい漢字を表示させてからコピペしてください。
①【𡈽】
②【圡】
この漢字は、自分のPCや特定のサイトからコピー可能です。
その後、タスクバーにある日本語入力のシンボル(「あ」または「A」のマーク)を右クリックします。
出てきたオプションから「単語の追加(D)」をクリックします。
そうすると、単語を登録するためのウィンドウが表示されます。
「単語(D)」のフォームに、先程コピーした点付き「土」の漢字をペーストします。
「よみ(R)」のフォームには、その漢字の読みである「つち」を入力します。
最後に、「登録(A)」ボタンをクリックして完了します。
そして作業が終わりましたら、「閉じる」で単語登録の画面を閉じてください。
これで設定は完了です。WordやExcelなどで「つち」と入力し、変換キーを押してみてください。
変換候補の中に、点付き「土」の漢字が表示されれば、設定は成功しています。
まとめ
この記事では、点を含む特定の土漢字の読み方と、それらをパソコンでどうやって入力するのかについて解説しました。
これらの漢字をパソコン上で表示させるためには、専用の文字コードが必要です。
具体的には、点が右上にある場合のコードは「2123D」、点が中段にある場合のコードは「5721」となります。
これらのコードを予めパソコンに登録しておくことで、普段の漢字入力と同じように簡単にこれらの漢字を呼び出して使うことが可能になります。