つわりで診断書を書いてもらえる基準は?後からは?期間の延長は?

妊娠

現代は女性の社会進出が進み、妊娠中も会社に勤めて出産ギリギリまで仕事をしている人が増えています。

妊娠中にトラブルはつきもの。特に妊娠初期は、会社を休まなくてはいけないほど酷いつわりに悩まされる人もたくさんいます。

つわりで会社を休むにあたって、必要になってくるのが診断書です。

でも、つわりの症状は人によって様々なので、どの程度の症状なら診断書を書いてもらえるのか、つわりが収まるまで診断書の期間は延長できるのか等、気になることがたくさんありますよね。

今回はつわりの診断書を書いてもらえる基準や、診断書の期間についての情報をまとめました。

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つわりで診断書を書いてもらえる基準は?

パソコンをしている医者

つわりの診断書を書いてもらえる基準は明確にはありません。

この病院ではこの症状で書いてもらえたのに、あっちの病院では書いてもらえないという事もよくあります。

診断書を書いてもらえた症状や実例

妊娠悪阻で入院

つわりが悪化すると妊娠悪阻という病名が付きます。

尿検査でケトン体が検出され、脱水症状等が見られた場合は、入院して点滴で栄養を体内に入れる処置がされるので、診断書を書いてもらえます。

妊娠悪阻で自宅療養

入院するほどではないけど、嘔吐や食欲不振もあり点滴に通いながら自宅で療養する場合も、診断書を書いてもらえる事がほとんどです。

吐き気、体重減少、頭痛、めまい

  • 1日に20回以上吐いていて、体重も1週間で5キロ減った。
  • 1日に数回吐くけど少しなら食べる事ができる。
  • 少しなら食べられるけど、めまいと頭痛が酷くて仕事にならない。

これらの症状はいずれも診断書を書いてもらえた実例です。ですが、上記と全く同じ症状なのに診断書を書いてもらえなかったという人もいます。

診断書を書いてもらえない理由

妊娠悪阻ではないから

1週間で3~4キロ体重が減り、ケトン体も2プラス以上検出されている場合は妊娠悪阻と診断される事が多いですが、それ以下だと妊娠悪阻とは認められず、「つわり」だから診断書は書けないと断られる事があります。

医師の考え方

現代でも、「つわりは病気ではない」と考える医師もいるので、そういう考え方の医師だと診断書の発行はしてもらえない事が多いようです。

仕事は続けたいけど、休む為には診断書がいる。でも、ここでは診断書が書いてもらえないという場合は転院も視野に入れる事がオススメです。

診断書の代わりになる『母性健康管理指導事項連絡カード』

妊娠初期の心拍確認後にもらえる『母子健康手帳』の最後の方のページに『母性健康管理指導事項連絡カード』があります。

その指導事項の中に、以下の項目があるので、医師にこのカードを書いてもらい、勤務先に提出すれば診断書の代わりになります。

  • つわり(症状が著しい場合)
  • 妊娠悪阻

ただし、このカードの場合、つわり(症状が著しい場合)の標準措置が勤務時間の短縮となっており、妊娠悪阻でないと休業措置にならないので気を付けましょう。

つわりの診断書は後からでも書いてもらえるの?

診断書

つわりで会社を休んだ時に、後から診断書を提出して欲しいと言われる事があります。

また、3日以上働けない日が続いて療養が必要な場合は会社から傷病手当がもらえますが、療養の必要性を証明するためにも診断書が必要になります。

どのようにすれば過去の分の診断書をもらえるのか説明していきます。

つわり中に通っていた病院へ

妊娠中にいろいろな理由で転院した場合は、つわりが終わってからの転院先の病院にはその頃のカルテがないので、診断書を書いてもらう事は難しいです。

つわりの症状が出ていた時期に通っていた病院で診断書を書いてもらえるか聞きましょう。ほとんどの場合、過去の分であれば診断書を発行してもらえます。

つわりのピーク時じゃなくても大丈夫

実際につわりが一番辛い状態の時ではなく、落ち着いた時でも診断書は書いてもらえます。

その場合は自己申告で症状を伝える事になるので、体重の減少の仕方や一日の嘔吐回数、トイレの回数をメモして伝えると発行までがスムーズです。

基本的につわりの診断書は後からでも書いてもらえますが、病院の考え方によってはつわりでの診断書自体を発行してもらえない場合もあります。

後から書いてもらうより、つわりで会社を休みたいと思った時点で、病院に診断書を書いてもらえるか確認した方が良いでしょう。

つわりの診断書は期間を延長してもらえるの?

病院の受付

1週間の療養でつわりの診断書を書いてもらったけど、つわりが収まらないから続けて休暇を取りたい場合は、病院に行けば追加で診断書を発行してもらえます。

ただし一度で3ヶ月先まで等の長期間は、その時期までつわりが続いているか医師には判断できないことから、その都度追加で期間を延長して書いてもらいます。

スムーズなもらい方

1週間の期限だったけどつわりが収まらない為、そのまま続けて2週間会社を休む場合は、1週間の期限が終わる前に追加で書いてもらうのがベストです。

ほとんどの場合は後からでも書いてもらえますが、実際に医師にその時の状態を診てもらった方が診断書の延長がスムーズにいきます。

診断書の発行費用は?

延長だから費用はかからないという事はなく、期間の延長の場合でも1通の診断書として費用がかかります。

ほとんどの病院では保険適用にはならず、費用は3000円程です。

まとめ

つわりの辛さは自分にしか分からないので、例え嘔吐回数が少なかったりケトン体が検出されていなくても、「自分はこんな症状があって、とても仕事ができる状態じゃない」という事をしっかり医師に伝える事が大切です。

妊娠中は無理は禁物です。日本では、男女雇機会均等法第13条に基づいて、妊婦さんがつわりの為働く事が困難な場合の「つわり休暇」も取得できることになっています。

病院の方針が合わない場合は転院も考え、つわりに理解のある病院で診断書を書いてもらいゆっくり休むようにしましょう。

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