小さな子供の喘息は見ていて心が締め付けられます。他の子供たちと同じように動けないというのは、子供にとって大変辛いものに違いありません。
我が家でも喘息を持っている子供も小学に上がることになりましたが、学校で発作を起こさないか心配になることがあります。
特に梅雨時期は喘息の発作が出やすくなるので、親としては気が気ではありません。
ここでは、子供が梅雨に喘息を引き起こしやすい理由、そしてその原因に対する対策法などをまとめてみました。
梅雨に喘息の子供が発作を起こしやすい理由は?
梅雨の喘息はいくつかの理由があります。
ダニが増える
梅雨はジトジトした雨に、ジメジメの蒸し暑さでダニが好む高温多湿になりやすいです。ダニの死骸は、気管支に入り込みやすく喘息を起こしやすいです。
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気圧の影響
梅雨の時期は、雨が降ると同時に気圧が急激に変化をしやすいです。梅雨前線は気圧を不安定な状態にして、発作が出やすい状態を作ってしまいます。
風邪が原因
喘息と共に懸念されるのが、梅雨から夏にかけての夏風邪です。梅雨の気候はウィルスが繁殖しやすく、夏風邪が引きやすくなってしまいます。
夏風邪から発作が誘発される事があるので、喘息対策に風邪対策は必須といえるのです。
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頻繁な運動
梅雨はクラス替えをしてクラスに慣れた頃、クラブ活動の夏の大会前です。グラウンドが濡れていると、密閉された室内で運動をする機会が増えて発作の原因になりやすいです。
子供でも喘息持ちであっても活発に活動をしている子供は少なくありません。子供だからこそ、他の健康な子供と同じように思いっきり身体を動かしたいと頑張りがちです。
まずは、自分の子供が梅雨に喘息を起こしやすい理由を把握して、適切な対処をするべきでしょう。
梅雨に喘息の子供が発作を起こしにくくする為の対策は?
子供の場合、大人以上に環境に敏感なので、周りの大人が対策をすることが大切です。原因を把握して、早いうちから喘息を引き起こさない対策をするのが一番でしょう。
ダニを増やさない
ダニが増えることが原因なので、ダニを増やさない生活環境を心がけましょう。
一番重要なのは、通気性をよくして湿気を逃がすことを心がけるべきです。空気清浄機や除湿機を使って、ダイニングや寝室は快適な状況を作ってあげましょう。
風邪対策をする
風邪を引くことで、喘息を誘発させてしまうので、普段の生活から棒するのが大切です。出来る予防接種は早めに受けておくこと、そして家の中の環境を整えることがベターでしょう。
家具を変える
家具によって喘息が起こりやすいということをご存知でしょうか。実は、じゅうたんやファブリックのソファは誇りが発ちやすく、ダニの死骸がたまりやすいです。
床はフローリングを選び、ソファは合皮や皮製を選ぶことが子供のためになります。
掃除を念入りに
掃除は念入りに行うことを心がけるべきです。床はこまめに掃除をして、家具には埃がたまらないように、隅々まで綺麗にしましょう。
子供のぬいぐるみやおもちゃは、洗濯出来るものは選択して常に清潔に保ってあげる事が大切です。
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梅雨に喘息の子供が発作を起こした時の対処法は?
子供が喘息を引き起こしたら、まずは親が落ち着いて適切に対処をするべきです。
どういう順番がベストなのかは、子供の症状によってかなり違うので、常にお医者さんと連携した体制をとることが大切です。
水を飲ませる
発作を起こしたら、痰を出させることが大切です。そのために出来ることが水を飲ませるという行為になります。
落ち着かせる
発作を起こすことで、子供は慌てて冷静さを保つことが出来ません。息苦しく、早く治そうとするあまり呼吸が浅くなってしまいます。
まずは座らせて、ゆっくりと深呼吸するように促すことで大分楽になってくるでしょう。
外に出る
室内で発作を起こしたら、新鮮な空気を求めて外に出ることが効果的です。その場から離れられないときには、窓を開けて新鮮な空気を送り込むことで楽になるでしょう。
体を起こす
横になっているよりも起きている方が楽なので、壁を背に座らせてあげたり、赤ちゃんの場合はおんぶして寝かせてあげましょう。
医師や救急車を呼ぶ
一度呼吸が落ち着いても、ゼーゼーした状態が解消されなければ医師に見てもらいましょう。
また、呼吸不全や意識がないというときにはすかさず救急車を呼ばなければなりません。子供が窒息死してしまわないように、迷ったら救急車を呼ぶことが大切です。
まとめ
喘息で起きる発作は、人によってそれぞれ特徴が異なります。どのような方法をとるべきなのかは、そのときのケースバイケースといえるので、医師の判断が重要です。
子供の頃に悩んでいる喘息は、対処の仕方次第で良くも悪くもなります。早いうちにしっかりと直すことで、大人になってから喘息に困らないようになります。
特に梅雨の時期には子供は喘息で発作を起こしやすくなります。親は出来るだけ早いうちに、出来る対策を行ってあげることが大切です。
早い段階から手を打つことで、いざ子供が苦しんでいるときにも適切な対処をしてあげられるでしょう。