「子供は外で駆け回るもの」、「遊ぶのが子供の仕事だ」、なんてよく聞く表現です。小学生の子供にとって、本当にスポーツや運動は必要なのでしょうか。
実際のところ、全ての子供が同じだけの運動量が必要としているかと言うと、そういうわけではない場合があります。
小学生の子供の運動機能は個人差が大きいので、適切な運動量を見極めてあげることが大切です。
ここでは、子供には運動やスポーツは必要なのか、また運動によって期待できる効果についてまとめました。
小学生の子供に運動やスポーツは必要?
小学生の子供は、適度に運動やスポーツをさせることが求められます。ここでは、どんな運動が必要なのか、スポーツの方法についてみます。
個人に合わせた運動が必要
幼児のうちは、運動能力に個人差が出ます。運動機能の成長は、どの子も伸びていくのですが、同じ年齢でも成長に個人差が大きいものです。
そのため、一人一人がストレスにならないように、発達に応じたスポーツをさせることが大切です。
自発的に、無理のないように体を動かす環境作りが必要になります。
バラエティのある遊びを取り入れる
小学校の子供の時期には運動機能が急速に発達します。色々な動きを身に付けやすい時期なので、動きに偏りが出ないようにすることが大切です。
例えば、うんていや木登りといった上半身を使う運動、鬼ごっこなどのかけっこを順番で行うなどになります。
このように同じ運動でも、身体に多用な刺激を与えることで、バランス良く体力を向上させることができます。
普段の生活に必要な動き、瞬発力、耐久力など、幅広く運動機能を伸ばせるでしょう。
運動を楽しむことが大切
運動だけではなく、何事でも同じですが、人間は「楽しむ」ことで効率よく機能を高めることができます。
面白いと思っていれば、親がやらせなくても自発的に運動をしたくなるでしょう。
楽しく遊ぶということが、無理のない運動に繋げることができます。面白い、もっとやりたいと楽しみながら動くことが出来れば、無理なく運動を続けられます。
1日1時間以上身体を動かす
文部科学省の調査によると、しっかりと遊んでいる子供ほど、体力が高い傾向があるといわれています。
「しっかり」の目安は、学校の体育や遊びの時間、自宅での運動をあわせて”毎日平均60分以上”です。
時には親子ともども運動をすることで、子供は楽しみながら運動ができます。
親は常に走り回っている必要はありませんが、公園や運動場に行くなどして、楽しめる方法を探します。
しっかりと動くことで、普段から風邪や病気をしにくい体作りに勤められるでしょう。
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小学生の子供に運動やスポーツをさせることによる効果は?
小学生の子供に運動やスポーツをさせることで、期待できる効果やメリットは何があるのでしょうか。
体力と運動能力を付ける
運動をすることで、体力と運動能力を付けることができます。体力は、普段の何気ない活動にも必要不可欠で、健康の維持するために大切なことです。
運動能力が高まることで、万が一のけがや事故を、自ら防止する力もつきます。
体力がある子は、気力ややる気といった精神面もタフになり、何ごとにおいても集中力を持続させることができます。
健康を育てる
小学生のうちに、適切な運動を行うことで、健康な体を育てることができます。
肥満や痩すぎといった成長期の身体の問題や、成人後の生活習慣病の危険度は、子供の頃の運動量が大きく影響します。
バランスのとれた身体作りを行うことで、一生健康で活動的な生活を送ることができる可能性が広がります。
心身共に健康で疲れにくく、生産性の高いライフスタイルは、子供の頃の運動に関係していると言われているのです。
心の発達に勤める
小学校のうちに、伸び伸びと体を動かすことは、心の成長を促すことに繋がると、研究で発表されています。
単なる遊びのなかにも、失敗し、成功する、といった貴重な体験が含まれます。
かけっこで一番になる、どっちボールやバスケットボールでチームが勝つといった経験は、競争での達成感を味わうことができます。
活発に活動することで、どんなことも意欲的に取り組もうという気持ちを養えます。
社会性を養う
小学校での運動は、クラスや中の良い友達などと、集団で遊ぶ機会が多くあります。多くの友達の一員となり、群れて遊ぶことで、集団生活のなかでの役割を次第に身に付けられます。
その中では、ゲームのルール、友達の間での約束事など、守らなければならない決まりごとがいくつもあります。
自我を抑制して、コミュニケーションを取ること、チームでのゲームは協力をするなど、社会での適合性を高めます。
知力を高める
運動というのは、何も体を鍛えることだけが目的ではありません。どんな運動も、瞬時に動作を頭で判断して、身体で方向転換を行います。
このときに、状況を判断して、予測するといった思考能力を、知らず知らずのうちに使っています。
また、小学生は教えられた遊びを、自分達に合わせてルールを作り、新しい遊びの創造を行うことが多くあります。左脳の動きも活発になり、創造力を育むことが期待できます。
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まとめ
運動は体力を養うだけではなく、人間として生きていくために必要な能力を沢山高めることができます。
心身の成長を促す中には、学力向上、社会性を身に付け、社会性を養うこともできると言われています。
そのためには、個人の体力、能力、そして精神面に見合った運動を取り入れることが大切です。
無理をせずに楽しむことで、これらのメリットを最大限に引き出すことができるでしょう。