毎年のように「今年は酷暑になる」と聞くようになりました。夏の楽しみはたくさんありますが、子育て中のママにとっては暑さと出かけにくさで辛い時期でもあります。
赤ちゃんへの紫外線のダメージや体力の消耗を考えると、日中はほとんど室内で過ごすことになると思いますが、暑い日はビニールプールもおすすめです。
専門のスイミングスクールに通わなくても気軽に遊べて、更に水遊びは赤ちゃんの五感を刺激するので成長を促すにももってこいです。
今回は自宅で赤ちゃんをビニールプールデビューさせる際のポイントをまとめました。少々手間がかかる面もありますが、赤ちゃんが喜び、ママも一緒に遊べる楽しい時間となりますよ。
さらに先輩ママさんに独自アンケートを行い、ビニールプールでの遊ばせ方や実体験からの注意点などについてアドバイスを頂きましたので、そちらもまとめてご紹介しています。
赤ちゃんがビニールプールに入れるのはいつからなの?
赤ちゃんを初めてビニールプールに入れる時期は、月齢ではなく、その子の成長を見て決めましょう。重要なのは、首がすわって、ちゃんとお座りができることです。
生後5~6ヶ月頃が多いですが、ゆっくりと成長するタイプ赤ちゃんの場合は、1歳ぐらいになることもあります。
焦らず、その子の成長に合わせて水遊びをさせてあげることが安全にも繋がります。
先輩ママに初めてビニールプールで遊ばせた時期について聞いてみると下記のような結果になりました。
1歳からという方が一番多く、その次が1歳以上と生後6ヶ月からという結果に。中には生後3ヶ月からという方が1名いらっしゃいました。
赤ちゃんがピ二ールプールで遊ぶ際の水温や時間など注意点は?
体力がなく、体温のコントロールが未熟な赤ちゃんをビニールプールに入れる際には、いくつか注意点があります。
特に、ビニールプールデビューの場合は、下記の点をしっかりとチェックしてから入れてあげてください。
事前にお尻を綺麗に拭いておく
赤ちゃん側の準備として、うんちの汚れなどを綺麗に洗うか拭き取ってあげましょう。ビニールプールの水は顔にもかかり、口に入ることもあります。
感染症を防ぐためにも、事前にお尻のチェックは忘れないようにしてください。
ビニールプールに入れる時間帯
時間帯は赤ちゃんが疲れていない午前中を選びましょう。
7~9月の真夏日の日は、午前10時から紫外線が強くなるなので、その前に遊ばせるのが理想的ですが、午前中ならOKです。
気温と水温
気温は25℃以上の日を選び、水温はどんなに暑い日でも水道水を入れた直後はNGです。事前にプールに水を張って日向で温めるか、ぬるま湯を混ぜるようにしましょう。
水温の目安は25℃~30℃です。大人にはぬるいと感じる温度ですが、赤ちゃんにはちょうど良い水温です。
水量
赤ちゃんは少量の水でも溺死する恐れがありますので、10cm以上は水を張らないようにしましょう。
赤ちゃんをプールの中に座らせて、太ももがギリギリ隠れるぐらいの水量が目安です。
ビニールプールを置く場所
水を温める際には日向に置きますが、赤ちゃんをビニールプールに入れる時には、紫外線を避けられる日陰に置くようにしましょう。
庭やベランダに日陰がない場合には、パラソルや簡易テントを利用して、人工的に日陰を作ってあげてください。
また、地面が固かったり、石や砂で凸凹としていたりする場合は、レジャーシートを敷いてからビニールプールを置いてください。
赤ちゃんの怪我を予防し、ビニールの破れも防いでくれます。
先輩ママの中には、下記のように設置されている方もいらっしゃいました。
遊ばせる時間
ビニールプールで遊ばせる時間の長さは、どんなに楽しんでいても30分までとしましょう。デビューの時は10分程度で充分です。
水遊びは体力を消耗するので、30分以上遊ばせると午後に疲れがどっと出てしまいます。
服装とおむつ
自宅で短時間の水遊びの場合は裸で入れても大丈夫ですが、紫外線が強いと感じる日はTシャツを着せてあげると安心です。もちろん、お気に入りの水着を着せてあげてもOKです。
お友達と一緒に入る場合は、念のため水遊び用のおむつをしてから入れましょう。
うんちやおしっこをしてしまうことがあるので、水遊び用のおむつをしておけば慌てずに済みます。普通の紙おむつは水を吸ってしまうのでNGです。
水は毎回捨てて、日向で干す
遊び終わったら、水は毎回捨てて、日向で干してからしまってください。毎日遊ぶし…と、手入れを怠ると、雑菌が繁殖して感染症に罹ってしまうリスクが高くなります。
水垢が付着している時は、食器用の洗剤で洗ってから充分にすすいでください。
赤ちゃんのビニールプールでの遊ばせ方は?
初めてのビニールプールの場合は、プールの中に座らせて水をかけてあげるだけでも喜びます。慣れてきたら、おもちゃなどを用意してあげると良いでしょう。
1歳前後あたりまでは下記のおもちゃで充分に楽しめますよ。
- お風呂で使っているおもちゃ
- ガーゼ(空気を入れて風船にしてあげる)
- コップ
- じょうろ
1歳になる前の赤ちゃんは水の感触や、水しぶきを楽しむ時期なので、水鉄砲などの凝ったおもちゃがなくても大丈夫です。コップやじょうろに水をくんで、流すだけでも大喜びします。
ただし、大人がたくさん話しかけて、一緒に遊ぶようにしてあげてください。
水に沈むおもちゃは要注意
この時期の赤ちゃんをビニールプールで遊ばせる際には、絶対に大人が目を離してはいけませんが、危険を予め予防しておくことも大切です。
遊ばせるおもちゃが水に沈んでしまうタイプだと、おもちゃを探して溺れる可能性があります。水に沈むタイプのおもちゃは避けるようにしましょう。
ビニールプールでの遊ばせ方について【先輩ママの体験談】
先輩ママさんに赤ちゃんのビニールプールでの遊ばせ方について聞いてみました。
だんだん水に抵抗がなくなってきたら、おもちゃをプールに浮かべて座らせて遊ばせていました。
赤ちゃんがビニールプールから出た後は?
ビニールプールで遊んだ後のケアも重要です。暑い夏ですので、下記のことを忘れずに行ってください。
すぐに身体を拭く
水滴が身体についたたまま時間が経つと、体温をどんどんと奪っていきます。プールから出たら、まずは身体を丁寧に拭いてあげてください。
水分補給をする
水で遊んでいても、汗をかいて体力を消耗しています。水遊びが終わって、身体を拭いてあげたら、次は水分補給をしてあげてください。
水遊び中もこまめに水分を与えてあげると、脱水症を予防できます。
身体が冷えているときはお風呂に入れる
お腹を触ってひんやりとするときは、プールから出た後にお風呂に入れてあげると安心です。体温の低下を防ぎ、風邪を予防できます。
お風呂に入れないときも、髪の毛はしっかりと乾かしてあげましょう。
お昼寝をたっぷりさせる
水遊びは室内遊びよりも体力を奪うので、お昼寝や休息をしっかりと取るようにしましょう。
いつもより長く寝せても大丈夫です。体力をしっかりと回復させてあげましょう。
先輩ママさんからの体験者としてのアドバイス
最後に先輩ママさんから、赤ちゃんをビニールプールで遊ばせていた経験から、こうした方がいいよ、ここは気を付けた方がいいよというようなアドバイスについて聞いてみました。
絶対に目を離さない事と、赤ちゃんはプールの中でオシッコしたりするので、一日のうちでも何回か入るのならそのたびに水は変えたほうがいいと思います。
もし外を歩きたがるようであれば事前に水で濡らしておくべきです。
上の子が大きいと水を足したりして溺れる可能性もあるので絶対に目を離さないようにしてほしいです。
水を怖がるときは無理に入れない方が後々よいと思います。
うちはビニールタイプのベビーバスを使っていたのでそのまま子どももすんなり慣れてくれました!プールでも水分補給はこまめにしてくださいね!
お友達と遊ぶと楽しいですが、その分後片付けも大変なので、親子で疲れない方法で遊ぶのが一番だと思います。
慣れてきたら一緒にプールの中に入って遊んであげると、プールが楽しいものだという感覚で遊べるかなと思います。
まとめ
目さえ離さなければ、早い子だと生後5ヶ月ぐらいから楽しむことができるビニールプール。昨今は色んなタイプのビニールプールがあり、滑り台までついたものまであります。
しかし、プールデビューする頃の赤ちゃんはシンプルなデザインで、直系1m程度のビニールプールで充分です。
大掛かりなプールは準備や片付けも大変になるので、できる限り手軽にできて、毎日遊んでも負担にならないようなプールがおすすめです。
プールのゴージャスさよりも、赤ちゃんの体調の変化や危険を見逃さないことが重要ですよ。
これから外出も増える時期だと思いますので、赤ちゃんの日焼け止めや虫除け対策についても万全に行いたいですね。