妊娠中に悩まされる人が多いつわり。つわりの中でも吐きつわりや食べつわりは経験のある人が多いので共感してもらいやすいのですが、よだれつわりはつわりの中でも珍しい症状の一つです。
出産経験のある人に相談してもなかなか理解してもらえなかったり、「よだれ」なので他の人には相談しにくいという人も多いようです。でも、ダラダラと出る不快なよだれをなんとかしたい。
今回はそんなよだれつわりに関する役立つ情報をまとめました。
よだれつわりっていつまで続くの?
よだれつわりは、別名「唾液過多症」とも言われており、その名の通り唾液の分泌が過剰になるつわりの症状です。1週間ほどでよだれが収まる症状の軽い人や、出産するまでずっと悩まされる程長引く人もいます。
主な原因は、ホルモンバランスの変化や、消化機能の低下です。消化機能が低下すると、体内の水分の代謝が悪くなり「水毒」が貯まります。この水毒が溢れると、よだれとして体外へ排出されます。
安定期に入る頃には症状が落ち着く人が多いようですが、出産後もホルモンバランスが整わず、よだれが止まらない場合もあります。
よだれつわりはいつから始まる?
吐きつわりや食べつわりはかなり早い段階から症状として現れることが多いのですが、このよだれつわりは10週辺りから症状として現れるという人もいます。
つわりは体質も関係してくるので、長引くよだれつわりの場合は少しでも症状が軽くなるように対策しましょう。
よだれつわりを抑える為の対策法は?
飲み込める程度~かなり多量のよだれが出る場合まで症状は様々です。よだれつわりの症状を抑える効果的な対策法を6つご紹介します。
アメやガムを食べる
少量のよだれが出る場合は飲み込む人が多いと思いますが、よだれの味が気になって飲み込みにくい人もいます。そんな人はアメやガムを食べると飲み込みやすくなります。
糖分が気になるという人は、葉酸入りの妊婦さん用のアメも販売されているのでオススメです。
漢方を飲む
つわり対策に産婦人科でも処方される事のある漢方ですが、もちろんよだれつわりにも効果をもたらしてくれます。
消化器官の機能が十分に働いていない時に効果的です。
つわりの特効薬とも言われる漢方で、胃の水はけ効果が期待できます。
吐き気を抑えると共に、消化の促進作用もあります。
ただし、漢方を飲む場合は必ず担当医に相談するようにしましょう。
ビタミンB6を摂る
つわりに効果的な栄養素として有名なビタミンB6は、牛レバーやマグロ、鶏ひき肉から摂ることができます。
また、市販のチョコラBBでも簡単に摂取することができるので、ビタミン独特の匂いが気にならない場合はドリンクを使用するのもオススメです。
ツボを刺激
手首にある「中泉」というツボがよだれを止めるのに効果的です。場所は、手の甲の人差し指と中指の間から真っ直ぐ降りた手首のシワ辺りです。
体を温める
体を温める事によって、体内の水分の代謝がアップします。代謝が上がることで、汗や尿として水分が排出されるので、よだれが減少しやすくなります。
酸っぱいものは極力控える
よだれつわりにプラスして吐きつわりの症状もある場合、どうしても酸っぱいものでスッキリさせたいという人もいると思いますが、酸っぱいものは唾液を分泌させる作用があるので控えましょう。
このように、よだれを抑える方法は様々なので、自分の症状に合った方法を試してみて下さい。
よだれつわりで夜寝るときの対策法は?
よだれつわりで困るのは、夜寝るときもよだれが止まらない事です。寝るときならではのよだれつわりの対策法はこちらです。
洗面器を置いておく
夜中に何度も起き上がって、よだれを出す為に洗面所まで行くのは辛いので、すぐによだれを出せるように、枕元に洗面器を置いておくと便利です。
よだれを出した後が気になる人は、フタを準備しましょう。新聞紙を洗面器の上に置くだけでも大丈夫です。
空のペットボトルを置いておく
洗面器はちょっと抵抗ある…という人にオススメなのが、枕元に空のペットボトルを置いておく事です。ペットボトルにカバーをしておけば中身も見えないので、不快感なくよだれを出せます。
タオルを枕に巻いておく
寝ている時、気付かない間に枕によだれが垂れてしまうこともあるので、タオルを巻いておくと吸収してくれます。
髪の毛に付くのを避けるにはターバンを
枕がよだれで濡れると同時に、髪の毛も濡れてしまうこともあります。それが毎日続くのが嫌という人には洗顔時等に使うターバンがオススメです。
100均でも販売されているので、髪の毛をターバンでカバーして寝ると気にならなくなります。
まとめ
意外と知られていないつわりの症状なので、産婦人科でもビックリされることもあります。特によだれの過多は外出するのも億劫(おっくう)になり、家に引きこもりがちになってしまいますが、一人で抱え込むと気持ち的にも落ち込みやすくなってしまいます。
よだれ過多が辛いと感じたら産院で相談したり、対策法を試してみると、症状の軽減に繋がります。少しでも症状を軽くして、過ごしやすいマタニティライフにしましょう。