幼児の運動によって期待できる効果は?年齢別の運動方法は?

育児

運動神経のいい子になってほしい…そう思うお母さんは多いのではないでしょうか。

そんな親の願いからか、最近では幼児向けのダンスや体操、スイミングなど運動系の教室がたくさんありますね。

運動には様々な効果があるため、ぜひ日常的に体を動かす生活を送ってほしいものです。でも実際、子供にどんな運動をさせたらいいのか迷うこともあるのでは。

そこで今回は、運動のもたらす効果や、 どのような方法で運動させたらいいのか、幼児の運動についてまとめました。

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幼児の運動によって期待できる効果は?

ジャンプしている6歳児

幼児期の運動は、体にも心にもたくさんの良い影響を与えてくれます。

体力がつく

運動をすると心肺機能が向上し体力がつき、持久力も高まります。疲れにくい体は、物事に取り組む際の集中力や継続力、忍耐力を持つための基礎となる大切なもの

つまり運動は単に体力をつけることだけでなく、生活全般において必要な力を養うことにつながります。

ケガをしにくくなる

運動によって、日常生活をスムーズに送るための体の使い方・バランス感覚を身につけることができます。いわゆる“身のこなし”を自然に学べるので、転びにくくなります。

また、もし転んでしまっても転び方が上手になるため、大きなケガや事故の予防にもつながります。

骨折しにくい体になる

運動をすると骨が丈夫になります。骨というのは、ある程度の負荷をかけることで細胞が活発化し丈夫になるものです。

また、骨の周りの筋肉も運動により強化されるため、より骨折しにくい体を作ることができます。そのため運動不足の子供は骨折しやすくなる傾向にあります。

脳の発達を促す

運動をすると、特に小脳が発達することが分かっています。小脳は理系や芸術系を司る脳。刺激を受けることで、これらの才能が伸びるきっかけにもなります。

また、頭と体を使う運動は神経伝達物質の量をアップさせ、判断能力や反射神経を養います。

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心を育てる

運動は心にもいい影響を及ぼします。勝敗のある運動や遊びを通じて、勝つこと・負けることを体験すると、達成感やくやしい思いなど様々な感情を味わうことができます。

また、思いっきり体を動かすことはストレスの発散・耐性をつけることにもなり、強い心を育てます。

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幼児に運動させる際の方法は?

一言で“運動”と言っても、何をさせればいいのでしょうか。

スイミングや体操など習い事として運動を取り入れるのも一つの方法ですが、実は特別なことをしなくても、“遊び”を通じて幼児の運動能力は向上することが分かっています。

とにかく思いっきり遊ばせる

公園で遊ぶ子供たち

自由に遊ばせて様々な動きを体験させることが、幼児の運動能力向上には一番です。その根拠となるのが、“自由に遊んでいる幼児は運動能力が高い”という調査結果。

全国の幼稚園児約9000人を対象に、「体操など特定の運動指導を受けた幼児」と「指導を受けず自由に遊んだ幼児」の運動能力を調べたところ、後者の幼児の方が運動能力が高いという結果が出たそうです。

次のような分析もされています。

  • ボール遊びやブランコ、木登りなどで自由に遊ぶと、何種類もの体の使い方を経験できる
  • 運動指導は特定の動きを練習するため、経験する動きに偏りが出る
  • 運動指導は順番を待ったり説明を聞いたりすることで、結果的に体を動かす時間が少ない

これらのことから幼児期には、“遊びながらいろいろな運動経験すること”“体を動かす時間を十分に取ること”が重要だと言えるでしょう。

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年齢別の適切な遊び・運動の方法

では、どのような遊びや運動方法がいいのでしょうか。幼児の年齢別に、適切な体の動かし方をご紹介します。

1歳~2歳頃

2歳児と遊ぶお母さん

この時期に大切なのは、五感を刺激すること。「特別な運動を」と身構えなくても、お散歩をして葉っぱや花を触ったり、土や芝生を歩いたりするだけでも体へのいい刺激になります。

2歳~4歳頃

噴水で遊ぶ4歳児

遊びを通じて体のバランスを取る動きや、体の軸を移動させる動きを経験するといいでしょう。

すべり台、ブランコなどの遊具を使った遊びや、マット運動なども体のバランス感覚を養うのに適しています。

4歳~5歳頃

ボールで遊ぶ5歳児

ボールなど用具を操作する動きがこの年齢には適切です。体をスムーズに動かせるようになる時期なので、用具をコントロールすることが可能になります。

縄跳び、キャッチボールやサッカーなどのボールを使った遊び、自転車の練習などがいいでしょう。

5歳~6歳頃

ジャングルジムで遊ぶ6歳児

多種多様な動きを複合的に取り入れた遊びがおすすめです。また、この頃になるとルールを覚えて遊ぶこともできるため、鬼ごっこなどの遊びが適しています。

友達と協力・工夫して遊ぶことで、物事への意欲や協調性がぐんと伸びる時期です。

運動をさせる際のポイント

時間は60分以上

できれば毎日、60分以上体を動かすことが望ましいとされています。

週に1回長時間遊ぶより、毎日の運動・遊びでエネルギーを発散させることが健やかな成長には欠かせないと言えるでしょう。

無理強いはしない

本人が嫌がることや楽しいと思えないことを無理やりやらせるのは、やめてください。

例えば特定のスポーツの特訓をしていても、本人が嫌々やっているのであれば継続するのは難しくなります。

将来的に運動を好きになってもらうためには、何よりも“体を動かすことは楽しい”“気持ちいい”と思ってもらうことが重要です。

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まとめ

幼児の運動や遊びに付き合うのは、親も体力が必要になるので大変です。でも、楽だからといってテレビやスマートフォンばかり見せていたり、室内で過ごしてばかりだと、心にも体にもあまりいい影響があるとは言えません。

「親も一緒に楽しむぞ!」という気持ちで、ぜひ体を動かす遊びに付き合ってみてください。

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