1月から3月ははまぐりが旬を迎える季節です。
この時期の潮干狩りの主役ははまぐり。貝好きな方にとっては、この季節が一年で最も楽しみな時期ですよね。
待ちに待ったはまぐりを食べる時、砂が残っているとガッカリしてしまいます。
しっかり砂抜きしたつもりでも、完全ではないこともあります。
そこで、短時間で確実に砂抜きする方法を、今年は徹底調査しました!
はまぐり砂抜きの所要時間と方法
天然のはまぐりは砂抜きが欠かせませんが、市場や魚屋で販売されているものはあらかじめ砂抜きされていることが多いです。
ただ、店によってはそうでない場合もあるため、自分で再度砂抜きを行うのが安心です。
砂抜きに必要なのは、はまぐりが浸かるほどの大きさのボウルやバット、そしてそれに合ったザルや金網です。
これらははまぐりが吐いた砂を再吸引しないようにするために使います。
ボウルやバットにザルをセットしたら、砂抜き作業をスタートしましょう。
砂抜きの第一歩:海水に近い塩水の作り方
はまぐりを砂抜きするには、海水と同じ塩分濃度の食塩水が必要です。その濃度はおおよそ3~4%になります。
具体的な割合は次の通りです。
- 1リットルの水に30~40グラムの食塩
- 500mlの水に15~20グラムの食塩
砂抜きの第二歩:食塩水にはまぐりを浸す
作った食塩水にはまぐりを入れますが、量には気を付けましょう。
食塩水が多すぎると、はまぐりが死んでしまったり、開かなくなることがあります。
砂抜きの第三歩:はまぐりを室温で保つ
はまぐりは約20℃で最も活動的になります。
新聞紙などで蓋をして、2~3時間室温で置いておくのが適切です。
冷蔵庫に入れると、はまぐりが休眠状態になってしまい、砂を吐き出しにくくなるので避けましょう。
砂抜き中は、はまぐりを暗い場所で静かにしておくことが大切です。
容器を動かすと貝が驚いてしまい、死んでしまう恐れもあるので、砂抜きが終わるまで静かに待ちましょう。
砂抜き後は、はまぐりをザルに移し、塩抜きのために濡れ布巾でカバーし、1時間放置した後にこすり洗いし、調理に進みます。
砂抜きと塩抜きを含む全工程は、合計で約3~4時間程度かかります。
時短でできる砂抜きの秘訣
通常の砂抜きは3~4時間かかることもありますが、もっと短時間でできる方法が実はあります。
それは、お湯を使った砂抜き法です。以下にその手順を説明します。
ステップ1
50度のお湯を用意します。
沸騰したお湯と同量の水を混ぜ合わせるとちょうど良い温度になります。
ステップ2
そのお湯をボウルに入れ、はまぐりを完全に浸かるように入れます。
ステップ3
約5~10分待ちます。
この3ステップだけで、短時間で砂抜きが完了します。
後は、はまぐりを軽く擦り洗いするだけです。
これにより、通常の方法よりもはるかに短い時間で砂抜きが可能になり、忙しい方にも大変便利です。
こんなに簡単で素早い砂抜き方法があるなんて、驚きの発見でした!
はまぐりが開かない理由
はまぐりや他の貝類の砂抜きと調理方法を覚えた後、貝が開かない理由について知ることも重要です。
生きている貝は粘着力や接着力によって通常、閉じた状態か半開きの状態を維持しています。
加熱時には、貝のたんぱく質が収縮して粘着力が弱まり、貝が口を開けます。
ところが、加熱しても開かない貝は、死んでいてたんぱく質が腐っているため、生きている時のような収縮が見られず閉じたままになります。
これは貝の鮮度が落ちているサインです。
死んでいる貝は腐敗が進行しており、毒素が発生する可能性があるため、消化器系の問題を引き起こす危険があるので注意が必要です。
生きていても開かない貝は、接着力が強いか、蝶番部分が壊れていることが考えられます。
新鮮な貝であっても食べられない場合は残念ですが、外見からは生死を判断しにくいため、匂いで確認することが大切です。
時間が経過した死んだ貝は特有の匂いを放ち、食用には適していません。
まとめ
旬のはまぐりを美味しく味わうためには、砂抜きが重要な工程です。
この記事では、通常の砂抜き方法から時短テクニックまで、はまぐりを美味しくいただくためのポイントをご紹介しました。
季節の味覚を最大限に楽しむためにも、砂抜きの手間を惜しまず、新鮮なはまぐりを堪能しましょう。
また、加熱時に貝が開かない場合の新鮮さの判断方法もお伝えしましたので、安心して調理に取り組んでいただけると思います。
はまぐりはお吸い物や酒蒸し、ボンゴレなど多様な料理に活用でき、旬の期間には特に味わい深いです。
おいしいはまぐり料理で、春の訪れを感じるひと時をお過ごしください。