上ハイフンは、一般的なハイフンとは位置が異なり、上部にある特殊なハイフンです。
今回は、この上部にあるハイフンである、「マクロン」または「オーバーライン」の入力方法についてご案内します。
上ハイフンには、オーバーライン(‾)とマクロン(¯)の記号の2種類あり、見た目が非常に似ているため、混同されがちですが、用途と意味には違いがあります。
オーバーラインは、数学や科学の分野でよく用いられる記号です。
数字や記号、変数の上に引かれる横線で、その部分が一つの単位やグループを形成していることを示します。
例えば、数学ではオーバーラインを使って繰り返しのない無限小数を表すことがあります。
また、論理学では否定を示すために変数の上にオーバーラインを引くこともあります。
マクロンは、主に言語学で使われる記号で、文字の上に置かれるとその母音が長音であることを示します。
ラテン語やポリネシア諸語、日本語のローマ字表記などで見られます。
たとえば、ラテン語では長い母音を区別するためにマクロンを使用し、日本語のローマ字表記では「おう」を「ō」と表すのにマクロンを用います。
例:Tōkyō
まとめると以下のようになります。
オーバーライン(‾):数学や科学で使われ、数字や記号のグループ化や否定を示す。
マクロン(¯):言語学で使用され、長音を示す。
見た目は非常に似ていますが、使用される文脈や意味が異なるため、文脈に応じて適切に使い分けることが大切です。
ウェブサイトからのコピー&ペーストは手段の一つですが、より簡単な方法をお求めの方のために、ここではマクロンとオーバーラインを手軽に入力する技を紹介します。
上ハイフンのマクロンとオーバーラインを入力する方法
パソコンの場合
マクロン
パソコンでマクロンを入力する際、Microsoft IMEを使用している場合は「うえ」とキーボードに入力し、表示される変換候補から「¯」を選択して入力できます。
また、「まくろん」と入力して変換する方法も有効です。
この手順ならば、Google IMEを含む他の入力方法でも「¯」を見つけ出して選択可能です。
オーバーライン
「おーばー」と入力して変換すると、「‾」が変換候補として表示されます。
また「きごう」と入力して変換すると、全角のみですが「 ̄」が変換候補として表示されます。
スマートフォンの場合
マクロン
スマホの場合は「まくろん」、「うえ」と入力しても変換候補に表示されません。
ただし、「きごう」と入力すると、変換候補として半角の「マクロン」が表示されます。
オーバーライン
スマホ(アイフォン)では、「おーばー」と入力しても変換候補に表示されません。
なので、「オーバーライン」と検索し、検索ページに表示された記号をコピーして利用するか、ユーザー辞書に追加するとよいでしょう。
下記にもオーバーラインの記号をコピー&ペースト用として掲載していますので、ぜひ活用してください。
¯
‾
 ̄
まとめ
上ハイフンである、マクロンとオーバーラインの記号を、パソコンやスマートフォン、iPhoneなど様々なデバイスで入力する方法をご紹介しました。
これらの技を駆使して、タイピングの幅を広げてみてはいかがでしょうか。