今回のテーマは靴の数え方について。以前に靴下の数え方を紹介したシリーズから続き、今度は靴がどう数えられるかに焦点を当てます。
さて、靴の数え方について見てみましょう。
靴の数え方の基本
靴は、「1足」「2足」と数えます。
これは靴下を数える時と全く同じで、ペアで「足」としてカウントします。
ハイヒール、パンプス、ブーツなど形がどう異なっても、数え方は「足」で統一されています。
片方だけの時はどうする?
片方だけの時は、「個」として数えます。
通常、左右を区別することはありませんが、文学などでの表現には使えるかもしれません。
※足のサイズを表す際に古くから使われる単位に「文(もん)」があり、1文は約2.4cmに相当します。
従って、足のサイズが24cmであれば「10文」となります。
さまざまな言語での靴の数え方
英語圏では靴はどのように数えられるのか?
通常、靴は左右一組を「One pair of shoes」「Two pair of shoes」として数えます。
1足でも、複数形を使って表現されることが一般的です。
イヤリングや靴下、メガネといったペアで使うものも同じように扱われます。
英語に似たフランス語やドイツ語でも、この数え方は共通です。
言語が異なっても、「1ペアの靴」という表現は変わりません。
フランス語では「Une paire de chaussures」、ドイツ語で「Ein Paar Schuhe」と表されます。
中国語で靴はどう数える?
中国語では「一双鞋」と表現するのが一般的です。
「鞋」は靴そのものを意味します。
靴下の場合と同じく、「一对鞋」という表現も使われます。
「双」と「对」はどちらもペアを意味する言葉です。
靴に関する知っておきたい面白い情報
サイズはブランドによって違う
自分の靴のサイズを「25センチ」と認識している人も多いですが、実はこのサイズはブランドによって異なることがあります。
普段、足の実際のサイズに少し余裕を持たせたサイズがちょうど良いとされています。
ヒールやパンプスでは実寸よりも5ミリ大きめ、スニーカーでは1センチ大きめが目安となります。
座っている時、立っている時、歩いている時には、足のサイズが少し変わることがあります。
足がむくんでいる時は、普段よりも少し狭く感じることも。だからこそ、購入時には試し履きが大切になります。
デザインを優先して少しサイズが合わなくても大丈夫と思ってしまう気持ちもわかりますが、実際に履いてみたら足に合わないことがあり、急きょ中敷きで調整しなければならないこともあります。
靴の日は3月15日
日本では様々な「〇〇の日」を設けるのが好きですが、靴にも特別な日があります。
それが3月15日の「靴の日」です。
この日は1932年に日本靴連盟が制定したもので、日本で初めて西洋式の靴の工場ができた日を記念しています。
ちなみに他にも、9月2日の「くつの日」があります。
こちらは、ダイアナ株式会社の谷口秀夫氏が制定しており、「く(9)つ(2)」という語呂合わせになっているので、わかりやすいですね。
参考:https://prtimes.jp/magazine/today/shoes-day-2/
ハイヒールとパンプス、その違いとは?
ハイヒールとパンプスは共に女性用の靴として人気があり、見た目が似ているため混同されがちです。
ハイヒールは、元々は近代フランスの都市部で汚れた街路から足を守るために開発されたことが広く知られています。
一方、パンプスの起源についてはそこまで知られていない可能性があります。
「パンプス」という言葉は、イギリス英語の「pump」から来ており、元々は馬車の御者が高いかかとのブーツを履いてブレーキペダルを踏む際のポンピング動作に由来します。
高いかかとはその後、女性のファッションアイテムとして取り入れられ、今日見られるパンプスのデザインに発展しました。
まとめ
靴は「足」で数えられます。英語を含め、多くの言語では一組を一単位として扱います。
そして、一つだけの場合は「個」という表現を使います。