コストコでショッピングを存分に楽しむためには、最初にコストコの会員になることが必要です。
会員になるための費用は必要ですが、これを購入時の失敗に備えた「保証」と考えることもできます。
その背景には、コストコが提供する非常に寛大なサービスがあります。
このサービスとは、ほぼ全商品に適用される返品オプションのことです。
これは他の多くの店舗では見られないほどの寛容なポリシーです。
このような返品ポリシーは日本では珍しいかもしれませんが、海外では一般的で、特にアメリカの大きな店舗ではよく見られます。
しかし、この返品ポリシーにも拒否される場合があります。
実際にコストコで返品を断られたという経験者もいます。
では、返品が拒否されるのはどのような時でしょうか。
知らないと損をする可能性があるので、詳しく見ていきましょう。
返品が拒否されるケース
コストコにおいて返品が拒否されるのは、どのような場合でしょうか。
コストコの返品ポリシーは万能ではないので、理解しておくことが大切です。
家電製品の返品期限が過ぎている
かつては無制限で返品が可能だったコストコのポリシーですが、2016年3月からテレビ、プロジェクター、コンピュータ関連機器、カメラ、ビデオカメラ、タブレット、MP3プレイヤー、SIMフリー端末、白物家電などの返品期限が購入から90日以内に設定されました。
これは過度な返品要求が原因かもしれません。
この便利なサービスを続けるためにも、利用者のモラルが問われます。
そのため、故障や他の正当な理由がある場合でも、購入から90日を過ぎると返品ができなくなるので注意が必要です。
食品の消費期限が過ぎている
コストコでは、驚くかもしれませんが、食べかけの食品の返品も可能です。
コストコの多くの商品は海外製で、特に食品の場合、日本人の味覚に合うかどうかは初めて購入する際には判断が難しいです。
実際に食べてみないとその味はわからないですよね。
「思っていたのと味が異なる」「自分の好みに合わない」と感じた場合も、返品するには十分な理由です。
ただし、消費期限が過ぎた商品の返品は不可能ですので、消費期限内に返品手続きを行うことが必要です。
商品を持って行かなくても、電話一本で返品手続きができる点は便利です。遠くの店舗でも問題ありません。
特に消費期限が短い生鮮食品などの場合は、購入した店舗に早めに連絡を取ることが重要です。
返品を希望する際は、購入した店舗に電話で連絡し、返品したい食品の写真を撮っておくと良いでしょう。
ただし、コストコの返品方針は「正当な理由がある場合のみ」ということを忘れないでください。
一方で、返品された食品がどうなるのかが私の気になる点です。
廃棄されるとすれば、ただ味が合わないという理由だけで捨てられるのは望ましくないと思います。
コストコの会員費には返品制度が含まれており、「満足できなければ気軽に返品してください」という方針ですが、食品の無駄を考慮すると気がかりです。
味に問題がある場合でも、料理方法を工夫して無駄をなくし、購入した責任を持って食品を消費することが理想的です。
外箱・説明書がない
パソコンや家電製品など、外箱に保証書が貼られているか、取扱説明書が保証書として機能している場合があります。
これらの外箱や説明書を失くしてしまうと、返品が受け入れられないことがあります。
そのため、開封後もこれらは大切に保管しておくことが推奨されます。
適切な買い物マナーの重要性
コストコ会員として支払う会員費の範囲内であれば、通常は返品が認められます。
しかし、返品制度の乱用は禁じられており、不適切な利用をすると返品が拒否されることもあります。
返品が多くなりすぎると、返品の条件が厳しくなる可能性があり、それが会員費の増加につながることも考えられます。
返品制度は適切な状況下でのみ利用することが求められます。
値下げされた商品の再購入目的の返品は不可
セールで値下げされた同じ商品を再購入するための返品は認められません。
価格が下がった商品の返品を試みると、新しいものへの交換と見なされ、返品が拒否されることがあります。
また、同じ商品を何度も購入し返品すること、特に食品の場合は深刻な問題です。
これは不適切な行為とされ、会員としての品位に反することです。
返品制度を利用する際は、常に適切なマナーを守ることが大切です。
過度な返品によるブラックリスト説
コストコの利用者の間で、頻繁な返品が原因でブラックリストに載せられるという噂があります。
ブラックリストが実際に存在するかは不確かですが、何度も返品を行うことで、返品が拒否される事例があったと言われています。
そのため、返品はほどほどにすることが重要です。
例えば、何度かの返品後にコストコからアンケートが送られることがありますが、これは初回の返品者にも送られることがあります。
このアンケートがクレームや返品防止のためではないので、リストアップされることについて心配する必要はないでしょう。
コストコはこのアンケートを通じて返品理由を知り、サービスの向上に役立てていると思われます。
コストコ側も丁寧な対応をしていますので、自分の好みだけを理由にした返品はできるだけ控えることが好ましいです。
コストコで商品を返品する手順
このセクションでは、コストコで商品を返品する際の具体的な手順をご紹介します。
ステップ1.持ち物を準備し、店舗に行く
返品したいときは、まず返品する商品とコストコの会員証を持って、近くのコストコ店舗に向かいます。
店舗まで直接足を運ぶ必要があるため、コストコが遠い場合は少し手間がかかるかもしれません。
しかし、このような丁寧なサービスを提供する店舗は珍しいので、店員の負担を考え、気軽に訪れることをおすすめします。
ステップ2.店内のカスタマーサービスセンターへ
店に着いたら、持ってきた商品をカスタマーサービスセンターに持って行きます。
店舗によっては返品専門のカウンターが設置されていることもあるので、わからなければ店員に尋ねてください。
返品するときは、トラブルを起こす顧客のように感じることがあるかもしれませんが、コストコのスタッフはとても親切に対応してくれるので安心してください。
このサポートは、顧客にとって非常に心強いものです。
ステップ3.購入者自身が返品手続きをする
コストコでの返品には、購入した商品と会員証が必要となります。
特筆すべきは、会員証を他人に貸し出すことはできないため、購入者自身が返品を行う必要があるという点です。
会員証によって、顧客の過去の購入履歴をすぐに確認できるので、レシートは絶対必要ではありません。
しかし、レシートがあると返品処理がスムーズに行われます。レシートを失くしても大きな問題にはなりませんが、保管することをお勧めします。
なお、クレジットカードでの購入では、決済控えが必要になることがあるため、注意が必要です。
ステップ4.スタッフからの質問事項
返品手続きをする際には、スタッフから購入日時と返品理由を尋ねられることがあります。
これは、顧客の購入記録から返品対象の商品を迅速に見つけ出すためです。
コストコで販売される衣類には試着の機会がないため、家での試着後に返品するのが一般的です。
また、大きなサイズの海外食品も、味が自分に合うかは購入してからでないと分かりません。
店内のデモンストレーションで「気に入らなければ返品してください」という姿勢を示しています。
返品理由については、「サイズが合わなかった」「味が好みでなかった」「思っていたのと違った」といった具体的な体験に基づく正直な感想で問題ありません。
コストコでは「商品に満足できなかった場合」に返品を認めており、製品に欠陥がなくても、顧客の満足度に基づいて返品が可能です。
ステップ5.返品手続きの最終段階
返品の手続きが完了すると、店員が発行する書類にサインをします。
これで全ての手続きは終了し、通常、購入した商品の全額が返金されます。
割引クーポンを使用した場合の返金は、割引適用後の金額になることを覚えておきましょう。
コストコでは、返品手続きが迅速かつ簡単に行えることが大きな魅力です。
大きな買い物でも、何か問題が発生した場合、商品保証制度があるため安心して購入できます。
返品の必要が生じたときは、この制度を上手に活用して、無駄のない買い物を楽しみましょう。
まとめ
コストコでの商品返品方法と返品が拒否されるケースについてご紹介しました。
コストコは積極的な購入を奨励しているものの、欧米のショッピング文化に馴染みがない方もいるでしょう。
自分の都合で返品することにためらいを感じる方もいます。
返品するかどうかは個々の判断によりますが、マナーを守りながら返品制度を利用することで、より充実したショッピング体験が可能です。
返品できないケースをあらかじめ把握し、後悔のない購入を心掛けましょう。