土用の時期に草むしりや土いじりを控えるべき理由と、もし土用の日に土をいじってしまった場合の対処法についてお伝えします。
「土用の期間は草むしりや土いじりをしない方が良い」と聞いたことはありますか?
しかし、草は伸び続け、草むしりや土いじりには最適な天気やタイミングが重要ですから、土用の時期に関係なく作業を進めたい気持ちもわかります。
時々、土用であることを忘れて、思わず土を触ってしまうことがありますよね。
この記事では、なぜ土用の時期には草むしりや土いじりを避けた方が良いのか、そして土用の日にうっかり土をいじってしまった時の対処法をご紹介します。
それでは以下の項目について解説していきます。
- 土用の期間中になぜ草むしりや土いじりを控えるべきなのか?
- 土用の日に土いじりをしてしまったらどうすれば良いのか?
- 土用の時期でも草むしりや土いじりをしたい場合は?
- 2024年の土用の期間と間日
土用の期間中になぜ草むしりや土いじりを控えるべきなのか?
「土用」とは、中国の五行思想に基づく伝統的な節気の一つで、「土旺用事(どおうようじ)」という言葉に由来します。
この思想は、宇宙が「木・火・土・金・水」の五つの元素から成り立っていると考え、これを季節に当てはめた結果、春は木、夏は火、秋は金、冬は水として、余った「土」を季節の変わり目に割り当てたものが「土用」です。
この「土用」は、四季の始まりである「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の直前18日間を指し、「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」と呼ばれます。
この時期は「土の気が盛ん」とされ、土をいじる行為は避けるべきとされています。
具体的には、建築や土木工事、造園、農業、ガーデニング、畑仕事などが含まれます。
では、草むしりについてはどうでしょうか。
基本的に草むしりは土を動かさないため、土用期間中でも問題ないとされています。
しかし、深い根を持つ雑草の除去は、土を掘ることになり、土用の期間中に避けるべき土いじりに該当する可能性があります。
また、除草剤の散布も土に影響を与えるため、土用期間中は控えた方が良いとされています。
土用の日に土いじりをしてしまったらどうすれば良いのか?
もし土用の日に思わず土をいじってしまったら、過度に心配せずリラックスしましょう。
土用期間は、もともと農作業からの休息期間として設定されており、季節の変わり目に配慮されています。
この時期に土を触ってしまって体調不良になった場合、それは季節の移り変わりによる影響かもしれません。
この期間中は、栄養バランスの良い食事を摂ったり、お風呂でリフレッシュするなどして、体を休めることをお勧めします。
土用の日に土を触ることについて気になるなら、静かに土の神様に心の中で謝ることも一つの方法です。
また、神社にお参りして心を清めるのも、気持ちの整理に役立つでしょう。
土用の時期でも草むしりや土いじりをしたい場合は?
土用の期間に草むしりや土いじりを行いたい場合、間日(まび、かんじつ)を利用するのがおすすめです。
年に4回ある土用期間には、各々に「間日」とされる特別な日が設けられています。
この日は、土を司る神様が他の場所に行くとされ、土を扱うことが許されています。
予定していた草むしりや土いじりが土用期間と重なってしまった場合、間日を狙って作業を行うとよいでしょう。
農業従事者も、土用の期間中の作業には間日を選んでいるとされています。
2024年の土用の期間と間日
2024年の土用期間と間日は、以下のようになっています。
土用期間 | 間日 | |
冬の土用 | 1月18日(木)~2月3日(土) | 1月18日(木) 1月27日(土) 1月28日(日) 1月30日(火) |
春の土用 | 4月16日(火)~5月4日(土) | 4月19日(金) 4月27日(土) 5月1日(水) |
夏の土用 | 7月19日(金)~8月6日(火) | 7月19日(金) 7月26日(金) 7月27日(土) 7月31日(水) |
秋の土用 | 10月20日(日)~11月6日(水) | 10月22日(火) 10月24日(木) 10月26日(土) 11月3日(日) 11月5日(火) |
まとめ
土用期間中に行う草むしりや土いじりの対処法について解説しました。
土用期間は「土の気が旺盛」とされ、この時期は土を扱うことが一般的には避けられます。
建築や土木工事、造園、農業、ガーデニング、畑仕事は、特にこの期間には控えるべきです。
しかし、草むしりや草刈りについては、基本的には問題なく行えます。
もし土用の日に土いじりをしてしまっても、過度に心配する必要はありません。
ただし、土用期間中に草むしりや土いじりを行いたい場合は、間日を選ぶことをお勧めします。
この情報が、土用の期間中に草むしりや土いじりを計画している方々に役立つことを願っています。