ほたるは雨の日でも鑑賞できる?最適な時期と時間帯、服装や持ち物について

ほたるは雨の日でも鑑賞できる?最適な時期と時間帯、服装や持ち物について 行事・イベント

初夏、自然が創り出す幽玄のライトショーといえば蛍(ほたる)。

アウトドアでの楽しみのひとつとして多くの人に愛されていますが、出かける日にかぎって雨が降るということも珍しくありません。

理想的な日を選び、その美しい光景を満喫したいものです。

そこで浮かぶ疑問が、雨の日でもその美しい光を目にすることはできるのか、ということです。

この記事では、雨天でも蛍を楽しむことができるかどうかを始め、観賞に最適な時期やタイミング、そしておすすめの服装や持ち物についてご紹介します。

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雨の中でも蛍は観察可能か?

多くの方が抱える疑問、雨が降っていても蛍を見ることが可能なのか、について掘り下げてみましょう。

雨天時の蛍観賞の難しさ

雨天時の蛍観賞については、蛍は雨を避けて隠れてしまうため、雨が降る日にはあまり活動しないのが一般的です。

雨が葉っぱや木の下に蛍を隠してしまうため、観察は一層困難になります。

それでも、わずかながら小雨なら観察の機会が全く無いわけではないものの、理想とはほど遠いのが実際のところです。

大雨の場合は、蛍を見つけること自体が困難であり、視界不良や悪化した足場による危険も伴うため、他の日にスケジュールを変更するのが妥当と言えるでしょう。

雨上がりが蛍観賞に最適な理由

雨の日は蛍の観賞に適していないとはいえ、雨上がりの状況は一転して観賞に適した環境を提供してくれます。

特に、星や月のない、湿度が高く風がない曇りの夜は、蛍が最も活動的になります。

風が強い場合や天候が不安定なときは、雨が止んでもあまり条件が良くないかもしれませんが、静かな雨が止んだ後の夜は、蛍の光を堪能するのに最適なタイミングです。

観賞に出かける前には、その日の天気や時間ごとの降水確率をしっかりとチェックし、蛍観賞の計画を練ることが推奨されます。

最良の蛍観賞期間とタイミング

雨の日の蛍観賞は理想からは少し外れますが、ホタルの幻想的な舞いを楽しむには、単に天気の良し悪し以上のことを考慮する必要があります。

最適な観賞期間と時間帯について掘り下げてみましょう。

観賞可能な蛍の時期は様々

蛍の種類や地域によって見られる時期には差があります。

例えば、日本でよく見られるゲンジボタルとヘイケボタルは、次の期間が活動のピークです。

  • ゲンジボタル…5月から7月
  • ヘイケボタル…6月から8月

これらの蛍は、暖かい地域からその活動を始め、次第に北へと移動していきます。

そのため、地域によって観賞の最適な時期が異なります。

各地域での蛍の一般的な観賞時期を見てみると、梅雨の時期と重なることがあり、そのため雨の中で蛍を見ることが珍しくないのです。

九州…5月中旬から

四国・中国地方…5月下旬から

関西・東海地方…5月末から6月初旬

関東・北陸地方…6月初旬から

東北地方…6月下旬から

蛍が最も活発になるのは夜に3度!

蛍の観察に最適なシーズンやタイミングを地域や種類に応じて理解した上で、さらに具体的な観察に適した時刻について紹介します。

蛍は一晩中光り続けるわけではなく、実際には夜の特定の時間帯に光り輝く活動を集中させます。

その活動ピークは夜に3回訪れます。

1回目のピーク

19時から21時頃

二回目のピーク

23時頃

3回目のピーク

午前2時頃

この中で、夜の初めの19時から21時にかけては、蛍が最も活動的であり、特に20時から21時頃は観察に最適な時間帯と言えます。

夕方に雨が降っていても、蛍が活動を始めるタイミングで雨がやむと、観察には良い条件が揃います。

蛍を観察する際には、その日の天候や蛍の活動ピーク時間を予めチェックし、計画を立てることが重要です。

雨の日の蛍観賞におすすめの服装

これまで蛍観賞が雨天でも可能であること、観賞に最適なシーズンや時間帯、そしてその際の服装について見てきました。

ここでは、蛍観賞に適した服装をさらに詳しくご紹介します。

蛍観賞に最適な服装選び

夜、自然豊かな場所での蛍観賞は、虫対策が欠かせません。

ただし、蛍も昆虫なので、虫よけスプレーの使用は控えたいものです。

そんな時は、ラッシュガードのように体をカバーできる服装がおすすめです。

吸汗速乾性のあるラッシュガードは、湿気の多い夜も快適に過ごせる上、UVカット機能付きなら手の甲や首周りも守れて、虫除けにもなります。

蛍観賞向けのボトムス選び

蛍観賞には、肌の露出を避けるためにも長ズボンが適しています。

スカートを好む方は、吸湿性に優れたトレンカが代替案としてぴったりです。

ラッシュガード素材のトレンカを選べば、履き心地が良く、スカートと合わせても虫対策ができます。

さらに、下半身をしっかりカバーしてくれるので、ミニスカートやショートパンツの下に着用すると、肌の露出を抑えられます。

蛍観賞時の靴選びのポイント

蛍観賞時は、足元が見えにくく不安定なこともあるため、歩きやすく足をしっかりと覆えるスニーカーなどがおすすめです。

このような靴を選ぶことで、虫刺されを防ぎながら安全に楽しむことができます。

雨の日の蛍観賞で便利なアイテム

雨上がりの爽やかな空気は、蛍を見るのに理想的な環境を作り出します。

そのため、雨が予報されていても、蛍の美しい光を追いかける楽しみは捨てがたいものです。

雨中で蛍を観賞する際におすすめの持ち物を紹介しましょう。

雨の夜の蛍観賞に役立つアイテム その1

雨の夜に蛍を探す場合、動きやすさからレインコートの着用が推奨されます。

傘よりも手軽で両手が自由になるため、もしもの時にも動きやすいです。

雨の夜の蛍観賞に役立つアイテム その2

ドラッグストアーなどでも販売されているハッカ油は、虫除けとしても使えます。

特に蛍観賞では、一般的な虫除けスプレーを使うと蛍に影響を与える可能性があるため、自然由来であるハッカ油がおすすめです。

また虫よけだけでなく、夜の暑さを和らげるヒンヤリ感もあります。

参考:忌避剤利用とその現状

希釈済みのスプレーボトルに入ったハッカ油ならすぐに使え、自然な虫除けとしてだけでなく、湿気が多く蒸し暑い雨上がりの夜に快適性をもたらします。

まとめ

雨が降ると蛍を見つけるのが困難になることもありますが、雨が止んだ後は観賞のチャンスが広がります。

この貴重な自然のイベントを見逃さないように、天候と蛍の活動時間を考慮して計画を立てましょう。