「IPAmj明朝フォント」を使って旧字や異体字を表示させる手順を図解入りで解説

「IPAmj明朝フォント」を使って旧字や異体字を表示させる手順を図解入りで紹介 インターネット

戸籍や公式文書で必要とされる特殊な漢字を含む「IPAmj明朝フォント」の使い方をご説明します。

このフォントは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)から無料で配布されており、約6万字の異体字が収録されています。

このフォントを利用することで、正式な文書で求められる特定の漢字表記を再現することが可能です。

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フォントのダウンロードとインストール方法

「IPAmj明朝フォント」をダウンロードしてインストールする手順は以下の通りです。

ここではGoogle Chromeのブラウザを使って説明しますが、他のブラウザでも手順は同じです。

ステップ1

ブラウザを開いて、文字情報技術促進協議会の公式サイトへアクセスし、上部メニューにある「文字情報基盤」をクリックします。

文字情報技術促進協議会の公式サイト

ステップ2

表示されたページを下にスクロールし、「IPAmj明朝フォント」のリンクをクリックします。

「IPAmj明朝フォント」のリンクをクリック

ステップ3

「IPAmj明朝フォント」のダウンロードページに移動後、画面をさらに下にスクロールし、「IPAmj明朝 (Ver.006.01) を窓の杜からダウンロードする」というリンクをクリックします。

「IPAmj明朝 (Ver.006.01) を窓の杜からダウンロードする」というリンクをクリック

ステップ4

「窓の杜」のページが開いたら、「窓の杜からダウンロード」をクリックします。

窓の杜の「IPAmj明朝フォント」のダウンロードページ

ステップ5

ダウンロードが終了すると、ダウンロード保存先に「ipamjm00601.zip」があるはずなので、右クリックし、メニューから「すべて展開」を選択して、さらに展開ボタンを押します。

「ipamjm00601.zip」をすべての展開で解凍する

ステップ6

展開されたフォルダが自動で開きますので、「ipamjm.ttf」ファイルをダブルクリックします。

「ipamjm.ttf」ファイルをダブルクリック

インストール画面が表示されたら、左上の「インストール」ボタンをクリックしてフォントのインストールを完了させます。

「ipamjm.ttf」のインストール画面

そしてインストールが完了したら、画面の右上にある「×」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。

IPAmj明朝フォントの使用手順

旧字体や異体字を使うための「IPAmj明朝フォント」の活用方法について説明します。

この方法は一般的な漢字入力とは異なり、ウェブから直接漢字をコピーしてWordなどに貼り付ける手法です。

今回例として、「西」の旧字体をメモ帳に表示する手順を紹介しますが、他の旧字体や異体字も同じ手順で使用できます。

ステップ1
メモ帳を開いて、フォントを「IPAmj明朝フォント」に変更します。
メモ帳のフォントを「IPAmj明朝フォント」に変更
ステップ2

任意のウェブブラウザを開き、「文字情報基盤検索システム」のページにアクセスします。

このシステムは文字情報技術促進協議会のウェブサイトにあります。

ステップ3

使用したい文字(例でいうと「べ」)を検索バーに使用したい漢字の読みかなや新漢字を入力し、「検索」ボタンをクリックします。

文字情報基盤検索システム」のページ

今回は、「西」の旧字体を入力したいので、「にし」や「西」などを入力します。

ステップ4

検索結果から目的の漢字を見つけ出して、クリックします。

文字情報基盤検索システムの検索結果

ステップ5

詳細ページで、該当する漢字を「コピーフィールド」からマウスで選択し、右クリックで「コピー」を選ぶか、「Ctrl」+「C」でコピーします。

漢字を選択してコピーする

ステップ6

メモ帳に戻り、文書中に右クリックで「貼り付け」を選ぶか「Ctrl」+「V」でコピーした漢字を貼り付けます。

この手順により、メモ帳内に旧字体の「西」を表示させることができるようになりました。

メモ帳に旧字体が表示されました

使用する際の注意点

他のコンピュータで旧字体を含む文書を開く際は、そのコンピュータにも「IPAmj明朝フォント」がインストールされている必要があります。

インストールされていない場合、旧字体ではなく通常の漢字で表示されるため、文書を共有する前に受け取る側にも「IPAmj明朝フォント」のインストールを依頼すると良いでしょう。

まとめ

「IPAmj明朝フォント」は、戸籍や公式文書で求められる特殊な漢字の表記を可能にする重要なツールです。

このフォントには、約6万字の旧字体や異体字が含まれており、公式な文書作成において正確性を保つために不可欠です。

ダウンロードからインストール、実際の利用方法に至るまでの手順は簡潔で、誰でも容易に行うことができます。

ただし、フォントを活用する際には、共有する相手のコンピュータにも同じフォントがインストールされているか確認することが大切です。

これにより、文書の表記が意図したとおりに正確に伝わるようになり、コミュニケーションの効果を最大限に高めることができます。