甥や姪が幼稚園に入園する際、叔父や叔母として喜ばしいことではあるものの、以下のような疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
「入園祝いをするべきかどうか?」
「どれくらいの予算を考えるべき?」
実のところ、叔父や叔母から甥や姪に対する入園祝いは、一般的には必要ないとされています。
ですが、叔父や叔母として初めて祝いを贈る方でも、適切なマナーや相場を知っていれば、選ぶ際に迷うことはありません。
入園が近づく前に、しっかりと情報を得ておくことをお勧めします。
この記事では、入園祝いにまつわるマナーや相場、お勧めのプレゼントをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
通常、叔父や叔母からの入園祝いは不要
孫への祖父母による入園祝いは一般的ですが、叔父や叔母がどうするべきかは悩ましい問題です。
先にも述べた通り、幼稚園は義務教育ではないため、一般的に入園祝いは必要ありません。
小学校入学祝いと違って、叔父・叔母からの入園祝いも特別に必要ではないのです。
しかし、入園祝いは祝福の気持ちを表すためのものです。
「姪っ子を祝いたい」「以前自分の子供に贈られたお礼をしたい」といった思いがあれば、プレゼントでその感謝を伝えるのも一つの方法です。
なお、入園祝いに関しては家族間で取り決めがあることもあります。
入園祝いを考慮している場合は、両親との相談をお勧めします。
友人の子供への祝いは経験があるかもしれませんが、叔母として甥や姪への入園祝いは初めてという方も多いでしょう。
そうした方でも、入園祝いの相場やマナーを知っていると、プレゼント選びがスムーズに行えますよ。
叔父や叔母からの入園祝い、相応の金額はどのくらい?
入園祝いに適した金額の目安は以下の通りです。
- 祖父母:10,000円
- 叔父・叔母:5,000円~10,000円
- その他の親族:5,000円~10,000円
一般的に、叔父や叔母からの入園祝いには5,000円から10,000円が適切とされています。
祝い事にはもっと高い金額を想像しがちですが、実際にはそこまで高額である必要はないんです。
贈る金額が高すぎると、相手に負担をかけることもあるため、慎重に金額を選びましょう。
また、ご兄弟・姉妹がいる場合は、入園祝いの金額を調整し、平等にすることが大切です。
叔父・叔母が共同で贈る方法も考えられます。
次に、入園祝いのマナーについて触れてみましょう。
入園祝いを贈る適切な時期は3月中旬から下旬
入園祝いを贈るタイミングについては、考慮する点があります。
一般的には、入園式の約3週間前から1週間前に贈るのが良いでしょう。
ほとんどの幼稚園では4月の初旬から中旬に入園式が行われるため、3月の中旬から下旬が適した時期です。
遠くに住んでいる場合は郵送での送付も問題ありません。
直接手渡ししたいけど、タイミングが合わない場合も、少々ずれた時期でも大丈夫です。
ただし、入園式の後になってしまう場合は、事前に手紙やメールで祝福のメッセージを送ると良いでしょう。
「紅白の蝶結び」で飾る、入園プレゼントの熨斗袋
熨斗袋に使われる水引には、「結び切り」と「蝶結び」の2種類があります。
結び切り:一度きりの行事向け、例えば結婚式や葬儀に。
蝶結び:何度も祝いたい行事に、例えば出産祝いや入学祝い、お中元に。
一般的に入学祝いでは「蝶結び」が用いられますが、関西地方では「あわび結び」が好まれることもあります。
あわび結び:「結び切り」のバリエーションで、強く引けば引くほどしっかりと結ばれる特徴があります。
これは「長期にわたる関係」を象徴し、喜びも悲しみもあるさまざまな場面で使われます(弔事では黒白、祝事では紅白で)。
熨斗の表書きアイデア
「御祝」「御入園御祝」「合格御祝」などが定番ですが、「幸せが集まるように」といったメッセージも素敵です。
熨斗袋の上部の表書きは、意外と自由にアレンジできるんです。
特に入園祝いの場合は、甥や姪に伝わりやすい言葉を選ぶと、より印象に残ります。
苗字のみでも、フルネームでもどちらでもOKです。
通常、年下の人には苗字のみ、年上にはフルネームが使われますが、入園祝いの主役は子供なので、どちらの表記でも大丈夫です。
叔母による入園祝いのプレゼント選び
入園祝いにはお金を贈る方法もありますが、個性的なギフトを選ぶことで、子どもたちに喜んでもらえます。
特に叔父や叔母から甥や姪への贈り物は、幼稚園で活躍する可愛いアイテムが理想的です。
ここでは、入園祝いにぴったりな一般的なギフトや、男の子・女の子向けの特別なアイテムをご紹介します。
これらの提案がプレゼント選びのヒントになればと思います。
おすすめの入園祝いアイテム3つ
レインコートとレインブーツ
幼稚園での日常生活では、特定の洋服や用品が必要ですが、雨具は比較的自由に選べます。
雨の日でも楽しく通園できるおしゃれなレイングッズは、おすすめの選択肢です。
子どもの成長に合わせて少し大きめを選ぶと長く使えます。
キャラクターの目覚まし時計
幼稚園への期待を高めるために、甥や姪が好きなキャラクターの目覚まし時計はどうでしょう。
朝の忙しい時間帯に子供が楽しく起床できれば、親御さんにも助かります。
靴下のセット
元気いっぱいに遊ぶ甥や姪には、靴下のセットが喜ばれます。
靴下はたくさんあっても困らない実用的なアイテムで、入園祝いにも適しています。
これから、男の子や女の子に特におすすめのアイテムをいくつかご紹介します。
男の子向けのおすすめプレゼント
アウトドア用のおもちゃ
元気な男の子には、外で使える遊び道具が最適です。
この分野ではサッカーボールが人気のアイテムとして挙げられます。
軽くて柔らかい素材のものを選ぶと、安全に友達と遊べて便利です。
着替え用の洋服
活動的な男の子には、幼稚園での着替えにも役立つ洋服が良いでしょう。
トップスやパンツ、また以前紹介した靴下なども好評です。
知識が広がる図鑑
幼稚園生活を経験することで、子供の興味の幅は広がります。
車や電車、恐竜などの図鑑は、男の子が喜ぶテーマです。
学びのきっかけとして役立ちますし、DVDがついている図鑑も選ぶ価値があります。
女の子が喜ぶプレゼント
ヘアアクセサリー
幼稚園へ通い始める女の子は、おしゃれに関心を持ち始めることが多いです。
朝の支度が忙しい時でも、可愛らしいヘアアクセサリーがあれば、子供が喜んで協力してくれます。
これは、忙しい朝の時間を少しでも助けるアイテムになります。
ぬいぐるみ
入園を控えた女の子には、ごっこ遊びが増えるこの時期にぬいぐるみをプレゼントすると喜ばれます。
叔父や叔母から姪へ贈るぬいぐるみは、新しい生活の楽しみを与えるだけでなく、初めての環境での不安を軽減する心強い存在にもなります。
色鉛筆やクレヨン
絵を描くのが好きな女の子には、色鉛筆やクレヨンが適しています。
小さな子供が使用するため、安全性の高い製品を選ぶことが大切です。
例えば、野菜やお米で作られたクレヨン、蜜蝋を使用したクレヨンなどが安全で安心です。
まとめ
叔父や叔母から入園祝いを贈るのは必須ではありませんが、贈る場合は家族と相談すると良いでしょう。
叔父や叔母からの入園祝いの相場は、5,000円から10,000円が目安です。
贈る時期は3月中旬から下旬が適切です。
熨斗袋は「紅白の水引蝶結び」が良く、表書きは子供向けなので堅苦しくなくても問題ありません。
入園祝いは、幼稚園で使えるアイテムや新しい環境で楽しく過ごせるようなアイテムがおすすめです。
叔父や叔母として長い間見守ってきた甥や姪の入園は、特別な喜びを感じる瞬間です。
入園祝いを初めて贈る方でも、これらのマナーを知っていれば安心して選べます。
プレゼント選びに迷っている方は、上記で紹介したアイテムを参考に、特別な入園祝いを選んでみてください。