オンラインショッピングの利点は、自宅で気軽に買い物ができ、商品が直接届くことです。
忙しい日々でも対応可能な「置き配」サービスは、さまざまな配送業者が提供しており、それぞれに独自の方法やルールがあります。
特に、佐川急便の置き配サービスについては、「使えない」という声も聞かれますが、実際には一定の条件を満たせば、利用可能です。
その方法は思ったよりも簡単です。
ここでは、佐川急便の置き配サービスの使い方と、利用できないとされる理由についてご紹介します。
佐川急便の置き配を簡単に利用する方法
佐川急便の置き配を利用する方法には、以下の2つがあります。
指定場所配送サービスの選択
在宅時の非対面受取の希望
これらの方法は、どちらも簡単に利用できます。
ただし、一部の条件によっては利用できない場合があるので、それらの条件についても詳しく解説します。
便利な「指定場所配送サービス」
2020年5月18日からスタートした佐川急便の「指定場所配送サービス」は、荷物を受け取る人が選んだ場所に配達する新しいサービスです。た
だし、このサービスはすべての荷物に適用されるわけではなく、特定の三つのサービスのみ対象となります。
- 飛脚宅急便
- 飛脚航空便
- 飛脚ジャストタイム便
これらの配送サービスでは、時間指定や日付指定のオプションも選択可能ですが、佐川急便と特別な契約を結んだ出荷元からの荷物に限ります。
- 出荷元が佐川急便と置き配契約を結んでいるかを確認します。
- 契約があれば、置き配を利用して配送を依頼します。
- 配送が完了すると、佐川急便の配送員が配送状況を写真で記録し、完了を知らせます。
このサービスを提供する店舗や企業からは、指定場所配送に関する情報が提供されることがあります。
また、佐川急便のサービス提供店のウェブサイトによると、配送注文時に「玄関前に置いてください」といった特記事項を記入するだけで利用できます。
配送完了後は、配送員が送り状や不在通知票に配達情報を書いて郵便受けに入れてくれます。
通常、このサービスは手軽に利用できるものの、悪天候や工事、オートロックのために荷物を置けない場合は不在通知票で連絡されます。
また、このサービスでは受け取り人のサインや印鑑は不要で、代理印が押されます。
このサービスは利用が簡単ですが、特定の出荷元に限定されているため、利用できる機会が限られている点に注意が必要です。
自宅での非対面配送の選択肢
佐川急便の荷物を自宅で非対面で受け取る際の手順は次の通りです。
- 宅配便が到着した際、佐川急便の配達員に非対面での受け取りを要請し、荷物を置いてほしい場所を伝える。
- 受け取りには受領印や署名が不要なので、これで完了です。
この手段は簡単で、初めての方でもすぐに実践できます。
特に、家でのんびりしている時や、休日にくつろいでいる時に便利です。
受け取りに受領印や署名が必要ないことも、この方法の魅力の一つです。
一部の方々は、配達員への依頼を事前に貼り紙で行うこともあります。
配達員への直接依頼はどうか?
たびたび同じ配達員から荷物を受け取る場合や、配達員と顔なじみの場合、個別に非対面配送を頼むことがあるようです。
しかし、佐川急便ではこのような依頼方法は公式には認められていません。
「自己責任で」と非対面配送を依頼しても、配達員に迷惑をかける可能性があり、公式の手続きを経ずに行うと、盗難や紛失のリスクが生じることがあります。
そのため、正式な方法で非対面受け取りを依頼することが大切です。
佐川急便の置き配サービスとその利用制限
宅配サービスでは、通常、荷物は受け取り人に直接手渡されます。
これは佐川急便だけでなく、他の宅配業者も同じです。
荷物を確実に届けるため、置き配サービスはいくつかの条件下でのみ利用可能です。
置き配が難しい二つの主要な理由
出荷元と佐川急便の間に特別な契約がない場合
「指定場所配送サービス」は、佐川急便と特別な契約を結んだ出荷元の荷物に限られます。
契約がない場合は、このサービスを利用することはできません。
盗難や誤配のリスクのため、一部の店舗では置き配に対して抵抗感を持っています。
出荷元から置き配が可能との案内がなければ、一般的にはこのサービスは利用できないと考えた方が良いでしょう。
配達員が置き場所の特定やアクセスに困難を感じる場合
指定した場所が配達員にとって不明確であったり、アクセスが難しい場合は、置き配は行われません。
安全で明確な場所を指定することが重要です。
条件としては、同じ住所内であること、荷物が雨などで汚れない場所で、安全に保管できることなどが挙げられます。
例えば、玄関前、物置、車庫などが適しています。
宅配ボックスや宅配バッグの利用も有効です。
特に盗難が心配な場合、セキュリティ対策としてこれらを検討するのが良いでしょう。
また、折りたたみ可能なタイプの宅配ボックスも選択肢の一つです。
オートロックマンションでは、受取人不在時の荷物の玄関先への配達は難しいですが、2021年には顔認証やデジタルキーを使った配送方法の実験が行われました。
将来的には、このような技術進化が置き配の利用機会を拡大することが期待されます。
非対面受け取りが難しい時の対策
オンラインショッピングでは、住環境や佐川急便との契約状況によって、非対面での商品受け取りが難しいことがあります。
特に「遅い帰宅時間」や「休日に自宅で荷物を待ちたくない」といった問題を解決するため、以下のような方法が考えられます。
コンビニ受取サービス
佐川急便が提携している通販サイトでの購入時に、受取場所を「コンビニ」と指定すれば、好きな時間に商品を受け取ることができます。
これは24時間可能なので、帰宅時間が遅くても安心です。
また、自宅での待ち時間のストレスから解放されるのも大きな利点です。
さらに、家族に内緒でサプライズのプレゼントを購入する際や、個人的な商品を秘密に購入したい時にも役立ちます。
佐川急便の提携コンビニにはローソンとミニストップが含まれていますが、店舗によっては利用できないこともあるので、購入前に通販サイトで確認することが大切です。
宅配ロッカー利用
PUDOステーションをご存知ですか?
これはPackcity Japanが運営する宅配ロッカーシステムで、佐川急便の荷物も預けることが可能です。
ただし、こちらを利用するためには不在連絡票が必要です。
手順としては、不在連絡票に記載された指示に従い、「宅配ロッカーで受け取る」を選び、ロッカーを選定します。
荷物がロッカーに入れられると、パスコードが送られてきます。
そのコードを入力し、デジタル署名をすれば荷物を受け取ることができます。
宅配ロッカーの利用は簡単ですが、不在連絡票が必須である点に留意が必要です。
ただし、24時間いつでも利用でき、配達員と直接対面する必要がないのは便利です。
不在連絡票がある場合に選べる受け取り方法として、宅配ロッカーは非常に有効な選択肢となります。
まとめ
- 佐川急便の置き配は便利ですが、利用できる状況は限定的。
- 置き配を依頼する際は、安全で分かりやすい場所を指定する。
- 置き配ができない場合は、コンビニ受取りやPUDOステーションを利用する。
佐川急便の置き配は手軽で便利ですが、すべての場合に利用できるわけではありません。
他の配送オプションも検討してみると良いでしょう。