新生児の夜の照明対策|最適な消灯時刻は?

新生児の夜の照明対策|最適な消灯時刻は? 育児

家族が増える喜びと同時に、初めての子育てに伴う不安があるものです。

新生児はほとんどの時間を寝て過ごすため、夜間の泣き声で目を覚ますことがしばしばあります。

この時、部屋が真っ暗だと赤ちゃんのお世話が難しくなります。

しかし、赤ちゃんのためにどれくらいの照明が適切か、あまりに明るい照明が良くないという懸念もあります。

ここでは、夜間に新生児が眠る際の部屋の照明について詳しく見ていきます。

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夜間に照明をつけっぱなしにすることによるメリット

夜間に照明を点けておくことにはいくつかの利点があります。

赤ちゃんの状態を確認しやすくなる

一番の利点は、赤ちゃんの表情や状態を容易に確認できることです。

新生児期には、赤ちゃんが安心して眠れているか、呼吸に問題がないか、布団が顔を覆っていないかなど、気になるポイントが多くあります。

部屋が暗いと、これらの確認が難しくなりがちですが、照明があれば、赤ちゃんの様子を即座に把握できます。

育児作業が楽になる

新生児は夜間も頻繁に起きるため、都度照明を点けるのが面倒になることもあります。

照明を常に点けておくことで、赤ちゃんが起きた時にすぐにお世話ができます。おむつの交換や授乳などがスムーズに行えるようになります。

夜間に照明をつけっぱなしにすることによるデメリット

夜間、灯りをつけ続けることの潜在的なリスクについてご紹介します。

赤ちゃんの睡眠障害リスク

一晩中灯りをつけておくと、それが赤ちゃんの睡眠の質を下げる原因となる可能性があります。

新生児は完全には視力が発達していないものの、基本的な色は区別できるため、明るさによって睡眠を妨げられる場合があります。

さらに、生まれたばかりの赤ちゃんは、昼と夜の違いをまだ理解していません。

常時灯りをつけていると、夜であるという感覚を育むのが難しくなり、これが将来的に睡眠パターンに悪影響を与える可能性があると考えられます。

保護者の睡眠質の低下

夜、灯りを消さずにいると、疲れている時でもリラックスして休むことが困難になることがあります。

灯りがある状態では、たとえ目を閉じていても、脳が活動的な状態にあるため、睡眠の質が低下し、睡眠不足に陥りやすくなります。

夜の部屋はどれくらい暗くするのが理想?

夜の部屋の照明設定については、その利点と欠点を踏まえたうえで、健全な生活リズムを考えた場合、部屋を暗くすることが良いとされています。

自然と、人間は日光の下で活動し、夜には休息を取るように体ができています。

夜間に部屋の明かりを消して暗くすることは、心地よい睡眠環境を作り出すために欠かせません

また、朝日による自然な目覚めを体験することも多いですが、特に夏期は日の出が早く、希望する時間よりも前に目覚めてしまうことがあります。

そういった早朝の光を防ぐためにも、遮光カーテンを利用して部屋をしっかりと暗く保つことが推奨されます。

そして、朝、起床する時間になったら、積極的にカーテンを開けて自然光を取り入れることが、健康的な睡眠リズムの鍵となります。

消灯と就寝の適切な時刻

理想的には、夜9時までには部屋の灯りを消すことが推奨されます。

8時頃には寝室に入り、赤ちゃんを静かに寝かしつける準備を始めると良いでしょう。

新生児は昼と夜の差をまだ識別できないので、「今が夜で、睡眠時間です」と示してあげる必要があります。

家庭によって夜のルーティンに違いがあるかもしれませんが、9時消灯を目指して生活パターンをゆるやかに調整することが大切です。

赤ちゃんには大体3時間おきの授乳が必要とされます。

例えば、夜8時が授乳の時間の場合、この時間に暖かい照明の下で授乳します。

そして徐々に部屋を暗くしていくことで、最終的には足元の灯りだけで寝かしつけるという流れを作ることができます。

子供を寝かしつけるときは、寝室がリラックスできる空間になるよう心掛けることで、親子共に穏やかな気持ちでいられます。

また、寝室で子守唄を歌ったり、物語を読んだりする際にも、間接照明を使用すると、より心地よい雰囲気を作ることができます。

「21時までに絶対消灯」と固執せず、徐々に家族に合った就寝リズムを見つけていくことが重要です。

夜の暗さによる不安を和らげる対応策

夜になると部屋の灯りを消すことで、赤ちゃんの具合が見えず不安に思ったり、夜中にケアが必要になったときにわざわざ灯りを点けるのが面倒に感じることがあります。

そうした悩みに対処するための方法をご紹介します。

授乳ライト

完全な暗闇の中での赤ちゃんのお世話は、ときに難しいものです。

特に夜中に赤ちゃんが泣き始めた時、その顔色や状態をすぐに確認したいものです。

このような場合に役立つのが授乳ライトです。

授乳ライトは、就寝スペースに優しい光を提供する小型の照明器具で、一般的にはベッドサイドに置かれます。

明るさの調整が可能な製品を選べば、必要に応じて光の量を調節でき、赤ちゃんが目覚めた際には手元を明るくするなど、控えめながらも十分な照明を確保できます。

また最近のライトは単に部屋を明るくする以外にも、さまざまな便利な機能を持つものが登場しています。

たとえば、目覚まし時計の機能が付いたり、授乳時間を記憶することができるライトもあります。

特に目を引くのは「ホワイトノイズ」機能付きのライトで、赤ちゃんがリラックスできる多種多様な音を出すことができます。

このように複数の機能を兼ね備えたライトは、そのコストパフォーマンスの良さからも非常に魅力的で、夜間のお世話もぐっと楽になります。

ちなみに授乳ライトは、ニトリや無印良品、たまひよSHOPなどの商品が人気です。

またダイソーなどの100均にも、実は300円商品として販売していますので、興味がある方はチェックしてみてください。

フットライト

赤ちゃんが夜寝ている時も、部屋のメインの灯りを消し、授乳やお世話に必要な最小限の光源として足もとを照らしてくれる「フットライト」の利用もおすすめです。

ただ、フットライトがあまりに明るいと赤ちゃんの目に影響を与える可能性があるため、直接光が赤ちゃんの目に入らないよう注意が必要です。

授乳やお世話の時だけに限定して使用し、それ以外の時間はオフに保つことが理想的です。

センサー機能付きのライトなら、保護者の動きに合わせて自動で点いたり消えたりするので、夜間のお世話が格段に楽になります。

まとめ

赤ちゃんは一日の大部分を眠って過ごすため、睡眠環境を整えることが非常に大切です。

良質な睡眠を確保するためには、適切な照明の調整が必須です。明るすぎる夜間の環境は、赤ちゃんだけでなく大人の睡眠にも悪影響を及ぼします。

生活リズムを整えるためにも、なるべく暗い環境で睡眠をとることが望ましいです。

授乳やお世話の際に必要な最低限の光を提供する授乳ライトやフットライトをうまく活用し、赤ちゃんも保護者も快適に過ごせるようにしましょう。