日本語入力時にローマ字を使うと、同じように聞こえる文字の入力で混乱することがありますね。
「ず」と「づ」の入力がその典型です。
実は、「づ」のような文字は、「続く(つづく)」「三日月(みかづき)」「お小遣い(おこづかい)」など、日頃はそんなに目にすることはないかもしれませんが、思いのほか頻繁に使うものです。
パソコンでテキストを打つとき、「ず」を意図せずに「ZU」と入力してしまうことがありますが、実際には「づ」をどうやって打つかが問題になります。
結論から言いますと、
「づ」を正確に入力するには、キーボードで「D + U」とタイプするだけでOKです。
「Z + U」では「ず」が表示されてしまうため、注意が必要です。
この記事では、そんな「づ」のローマ字入力について、もっと掘り下げてご紹介します。
「づ」をローマ字で打つ際の正しい方法は「DU」
「づ」の入力は「D」行の文字である
「づ」という文字は、「だ」「ぢ」「で」「ど」と同じく濁音を持つ「D」行に属します。
このため、ローマ字で打つ時の正しい形は次のようになります。
「ず」の入力は「Z」行の文字である
一方、「ず」は「ざ」「じ」「ぜ」「ぞ」と同じく、「Z」行に属します。
このため、ローマ字で打つ時の正しい形は次のようになります。
※補足:「じ」については、「ZI」の代わりに「JI」と入力する方法もあります。
公式書類における「づ」の表記を正しく理解する
日本語の「づ」をパソコンで入力する際は、「DU」と入力する必要があります。
ですが、特に公式文書、例えばパスポートに「づ」を「DU」として記述するのは誤りです。
海津の表記は『KAIZU』である
海津市のホームページに、ローマ字表記について以下のように記載されています。
海津市では、「かいづ」をローマ字で表記する際、「づ」を「ZU」と表記することとしています。
ひらがなの「づ」のローマ字表記についてはさまざまな考え方がありますが、「内閣告示第一号」・「国際規格」・「ヘボン式」・「パスポートの記載」などを考慮し、「KAIZU」と表記しています。
より「かいづ」のローマ字表記について | 海津市
記載している内容から、「内閣告示第一号」・「国際規格」・「ヘボン式」を判断して「ZU」と表記さているとのことです。
つまり、「づ」の表記は「ZU」と「DU」の2パターンがあり、国語のローマ字表記では、「づ」は以下のようになります。
- 訓令式: ZU
- ヘボン式: ZU
- 日本式: DU
公式書類にはヘボン式ローマ字が用いられるのが一般的であり、このルールに則ると「づ」は「ZU」となります。
これは覚えておくべき重要なポイントです。
さらに、名前をクレジットカードに記入する場合にも、パスポートと同じ規則が適用されることが多いです。
したがって、ヘボン式ローマ字での表記が推奨されます。
パソコンでの入力方法と公式文書やクレジットカードでの表記ルールには違いがあるため、この区別には注意が必要です。
「でゅ」を入力する方法
キーボードで「D→H→U」と順番に打つと、「でゅ」が入力できます。
その他にも「H」を間に挿入することで、以下のように異なる文字を入力することができます。
ローマ字 | 変換される文字 |
D→H→A | でゃ(デャ) |
D→ H→I | でぃ(ディ) |
D→H→U | でゅ(デュ) |
D→H→E | でぇ(デェ) |
D→H→O | でょ(デョ) |
また、「で」の後に「X→Y→U」や「L→Y→U」を使って小さな「ゅ」を追加する方法もあります。
まとめ
ここまで、PCのローマ字入力で「づ」を打つ方法について解説しました。
「D」に続けて「U」を入力すると「づ」が表示されるのです。
ただし、ここで紹介したのは画面上で「づ」を入力する際の方法に過ぎません。
実際には、公式な書類やパスポート、クレジットカードに記載する場合にはヘボン式の「ZU」を用いるのが普通です。