「角」という漢字は、例えば「直角」や「方角」といった語句で使用されることが一般的です。
この字は通常、「かど」や「かく」などと読まれるほか、「つの」や「すみ」とも読まれます。
一方で、この「角」とは形が少し異なる漢字が人名で用いられることがあり、中央の縦線が下に突き出ているのが特徴です。
この漢字は「角」の異体字であり、形は違いますが、意味や読み方は「角」と完全に同じです。
今も名前などで使用されています。
ただし、一般的なパソコンでこの異体字を入力しようとしても、文字変換や文字コードで入力することができません。
そこで今回は、「角」の異体字(下が突き出る)を、どうやってパソコン(windows10やwindows11)で入力するのかについて解説します。
※ちなみに現時点では、スマホ(iPhone)で「角」の異体字(下が突き出る)を入力したり、表示させることはできませんでした。
パソコンで「角」の異体字(下が突き出る)を入力する方法
パソコン(windows10やwindows11)で「角」の異体字(下が突き出る)を表示させるには、4つの方法があります。
以下で、その方法について具体的に解説していきます。
フォントの変更で「角」の異体字(下が突き出る)を表示させる
パソコンで「角」の異体字(下が突き出る)を表示する際、文字変換やコードで入力することはできませんが、フォントの変更で表示させることができます。
「角」の異体字(下が突き出る)が表示されるフォントは以下の通りです。
- 「Microsoft YaHei」
- 「Microsoft YaHei UI」
- 「NSimSun」
- 「SimSun」
標準フォントで対応しているため、比較的簡単に「角」の異体字(下が突き出る)を表示させることができると思います。
表示させる方法は、最初に「角」と入力し、文字を選択して上記の対応しているフォントに変更するだけです。
上記のやり方で「角」の異体字(下が突き出る)を表示できるとは思いますが、一応他のやり方もご紹介しておきます。
1文字フォントで「角」の異体字(下が突き出る)を表示させる
「角」の異体字(下が突き出る)の1文字フォントをインストールして、表示させることができます。
1文字フォントのメリットは、色々なタイプの「角」の異体字(下が突き出る)が利用できる点です。
※関連グリフで色々な「角」のフォントを探すことができます。
ただし、Wordなど1文字単位でフォントの変更ができるアプリじゃないと、他の文字が文字化けします。
1文字フォントのインストールと使い方の流れは、以下のページを参考にしてみてください。
ちなみにメモ帳は一文字単位ではフォント変更ができないため、他の文字は文字化けされてしまいます。
私はパソコンにWordが入っていないため、Libre OfficeのWriterを使って以下のように「角」の異体字(下が突き出る)が表示できます。
「IPAmj明朝フォント」で「角」の異体字(下が突き出る)を表示させる
「IPAmj明朝フォント」というフォントをインストールすることでも、2種類の「角」の異体字(下が突き出る)を表示させることができます。
「角」の検索結果のページはコチラ(文字情報基盤検索システム)
「IPAmj明朝フォント」のインストールと使い方の流れは、以下のページを参考にしてみてください。
「IPAmj明朝フォント」であれば、メモ帳などのテキストエディタでも、「角」の異体字(下が突き出る)を表示させることができます。
外字エディターで「角」の異体字(下が突き出る)を表示させる
外字エディターで文字を作成することでも、「角」の異体字(下が突き出る)を表示させることができます。
外字エディターで文字を作成して表示させる流れは、以下のページを参考にしてみてください。
また以下のページで草冠が離れている「英」を作る流れを解説しています。
同様のイメージで、「角」を呼び出して、棒が下に出るように編集するような感じです。
スマホで「角」の異体字(下が突き出る)は入力できない
スマホで「角」の異体字(下が突き出る)を入力したり、表示させる方法がないかと色々試してみましたが、残念ながらできませんでした。
もし相手側に文章として送る際は、「角」の異体字(下が突き出る)を使用したいのに携帯電話で変換できないことを、文章の冒頭または末尾で説明しておくとよいです。
たとえば、「本来は角の五画目を下に出す形で使用するつもりでしたが、携帯電話では変換ができないため、ご了承ください」と記載することで、人名などの重要な用語を使用する際にも相手への敬意を表現することができます。
どうしても使いたいのであれば、以下のページにある画像を保存して、文字と組み合わせて使うという手もありますが、かなり手間はかかります。
まとめ
以上で、パソコン(windows10やwindows11)で「角」の異体字(下が突き出る)を入力する方法をご紹介しました。
パソコンの場合は、「Microsoft YaHei」、「Microsoft YaHei UI」などのフォントに変換したり、1文字フォントやIPAmj明朝フォントを利用することで表示させることができます。
ただしスマホ(iphone)では、「角」の異体字(下が突き出る)を入力したり、表示させたりする方法は見つかりませんでした。
またネットに投稿したり、他人と共有する場合、自分と同じ環境下でないと、「角」の異体字(下が突き出る)が正しく表示されなかったり、文字化けする可能性があります。
そのため、文書を他の環境で共有する際には、PDFなどの環境依存性の低いフォーマットへ変換するのがおすすめです。
